2018年 02月 01日
イベリア・ポルトガル語を学ぶには② |
2年前に「イベリア・ポルトガル語を学ぶには」という記事を書きました。
最近、その古い記事が「記事ランキング(画面左下)」に入ってきます。
イベリア・ポルトガル語を勉強しようと考えている方が、
ひょっとしたら見て下さっているのかもしれません。
2年前に紹介した教材「Aprender Português」よりも
ずっと使いやすい新しい教材をみつけましたので、紹介しようと思います。
この教材、本屋で見た時から「これは良さそうだ!」と感じました。
去年の秋、2ヶ月とすこしかけて最後までやり終えたので、
ようやく自信を持って紹介できます。
タイトルは「Passaporte para Português」と言います。
2017年に出た、とても新しい教材です。
教科書(CD付き)とワークブックがあり、
ポルトガルの本屋で、両方合わせて35ユーロくらいで買いました。
全40課で欧州言語共通参照枠のA1からA2までを学べるようになっています。
そのほぼ70%くらいが現在形(近接未来、進行形、命令形を含む)で、
過去形は29課以降でようやく出て来ます。
40課を順に勉強していくなかで、自己紹介から好き嫌い、
身の回りの話から旅行の日程の話、道案内や家を借りる話など
実際の生活に必要な会話や単語に触れられるように工夫されています。
1冊で扱う単語が、およそ1400語。
同じラテン語系言語であるフランス語でみると、
仏語検定3級(基礎の総まとめ)の必要語数が1670語だそうですから、
ほぼ最低限の語彙数は備えていると思われます。
(1400語ほど手持ちがあれば、そこから200語はわりと簡単です)
この教材、なにがいいかといえば、構成がコンパクトなところです。
それぞれの課は、教科書4頁+ワークブック見開き2頁で構成されています。
教科書には綺麗な色の写真やイラストがふんだんに使われているので、
字がギッチリ並んでいる教科書のような威圧感やとつきにくさがありません。
4課を終えると文法の説明と練習問題がまとまったページがあり、
それを終えたところで、4課通しての復習問題を解くようになっています。
また、それぞれの課には特定の音を練習するための発音練習がついています。
ワークブックには、4課毎に必須単語がまとめられており、
さらに巻末にはアルファベット順の単語リスト(外国語訳付き)があります。
英語、スペイン語、ロシア語、中国語での訳がついているので、
この教材に出てくる単語であれば、辞書を引く必要もありません。
2年前に書いた記事では、
発音練習や文法練習をするための教材も紹介しましたが、
(前に紹介した教科書はそういう部分が明らかに欠けていた)
実は、そこで紹介した教材と今回紹介した教材を出している出版社が同じです。
発音練習の本に出てくる音源や、文法練習に出てくる練習問題などで
重複しているものもあります。
それで、この教材は1冊で効率良く必要な学習ができるようにと、
かなり考えて作られたのでは、と思いました。
ワークブックや教科書の復習問題には答えも付いていますし、
CDには情け容赦ないスピードの会話がたくさん入っているだけでなく、
そのスクリプトもきちんとついているという丁寧さ。
この教材の1セットがあれば、かなり充実した勉強ができます。
前の記事で紹介した教科書は独習するには無理がありましたが、
この教科書であれば、独習でかなりの効果を上げられるのではと思いました。
(といっても、問題が出て来たときに相談する相手はいた方がいいですが)
この教材、わたしは去年の12月初旬にやり終えました。
かなり楽しく勢いを持って勉強できたので、
1週間で4課終わらせるほどのスピードで駆け抜けました。
わたしがその日勉強したことを毎晩チェックしていた夫が、
もうこんなことが言えるのか!これがわかるのか!と驚いていましたから
この1冊がきちんと頭に入って使えるようになれば、
「ポルトガル語が(ある程度は)わかる人」扱いしてもらえそうです。
ただ、忙しい年末年始を挟んですっかりポルトガル語から離れてしまい、
情けないかな、今はもうかなりうろ覚えの状態なのですが。
今日から2月に入ったことですし、
この本の復習をしつつ、前進するための新しい勉強も始めたいと、
さて、なにをどうやろう?いろいろ策を練っているところです。
by poirier_AAA
| 2018-02-01 18:52
| 言葉を学ぶ
|
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