2017年 09月 26日
日曜日のあれこれ |
週末は嬉しいことと、嬉しくないことが両方あった。
嬉しかったのは義父を家に招いて一緒に食事をしたこと。
きっと美味しいに違いないと目をつけていた、
鴨のコンフィを使ったアシ・パルマンティエを作ってみた。
今が旬のジロール茸も炒めて加えたので、香りもよし。
想像していた通りの美味しい一皿になった。
鴨を食べるのは久しぶりだ。やっぱり旨いなぁ。
義父は喜んでおかわりして食べてくれた。
以前は義父のところにも鴨が居たのである。
でも、鴨のオスは鶏以上に気性が激しくて、
義母までつついたりしたので、以来飼うのはやめたのだそうだ。
デザートにはたっぷりのラム酒に漬けておいたプルーンを使って、
クラフティを焼いた(←絶対に義父は好きなはず!)。
焼きあがる頃には家中にラムの甘い香りが漂って、
すごく幸せな気持ちになったのだった。
酒を飲むなと言われるのは苦にならないけれど、
お菓子に洋酒を使うなと言われたら相当切ないだろう、などと思う。
これも義父に大好評だった。
むかし、こういう焼き菓子を義母も作っていたそうである。
でも、運悪く中にタネを取ってないプルーンが混じっていたことがあって、
それと知らずに頬張った義父は歯を欠いてしまったのだそうだ。
義父はそんな思い出話をしては、クツクツと笑う。
家族そろってゆっくりすごした日曜日の午後は、とても幸せだった。
嬉しくなかったのは日本のニュースだった。
「対話はいらない」だとか「難民が来たら云々」だとか、
読みながら背筋が凍るかと思った。
そしてまた、被害者女性が勇気を出して行った告発も、認められなかった。
これもひどく堪えた。
自分のことではない。
けれども、自分に刃の切っ先が突きつけられているように感じた。
結局のところ、人一人がどこまで大事にされるか、という話なのだと思う。
by poirier_AAA
| 2017-09-26 18:01
| 日々の断片
|
Comments(4)
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pallet-sorairo at 2017-09-26 21:28
>義父はそんな思い出話をしては、クツクツと笑う。
幸せな午後の風景が目に浮かびます。
こちらは嬉しくないニュースが多すぎて
梨の木さん家にあふれる光がまぶしいです。
幸せな午後の風景が目に浮かびます。
こちらは嬉しくないニュースが多すぎて
梨の木さん家にあふれる光がまぶしいです。
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Mtonosama at 2017-09-27 06:02
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poirier_AAA at 2017-09-28 07:13
> pallet-sorairoさん、こんにちは。
いろいろ、いろいろ、ありすぎですよね。。。。
せめて家族は仲良く、それぞれ楽しい気持ちで毎日を大事に過ごせたら、と思います。
義父のいつもと変わらぬ落ち着いて満ち足りた気配が近くにあると、あれやこれやの悩み事も少し軽くなるように感じるんですよ。あれこれ言っても仕方ない、できることから一つずつ片付けていくだけさ、そんなふうに自然に考えられるようになって。義父の背中からいろんなことを教えてもらっています。
いろいろ、いろいろ、ありすぎですよね。。。。
せめて家族は仲良く、それぞれ楽しい気持ちで毎日を大事に過ごせたら、と思います。
義父のいつもと変わらぬ落ち着いて満ち足りた気配が近くにあると、あれやこれやの悩み事も少し軽くなるように感じるんですよ。あれこれ言っても仕方ない、できることから一つずつ片付けていくだけさ、そんなふうに自然に考えられるようになって。義父の背中からいろんなことを教えてもらっています。
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poirier_AAA at 2017-09-28 07:23
> Mtonosamaさん、こんにちは。
わたしも完全に素人なので正確なところはわからないのですが、確かに義父のところの鴨オスは気が荒かったです。オス鴨ではなくて正確にいうとボス鴨、ですね。縄張り意識があるんだと思います。自分のハーレムは何が何でも守り抜くぜ!というオーラをビシビシ飛ばしながら首を伸ばしてパトロールしていましたよ。義母は、きっと野菜を取りに行く途中でボス鴨テリトリーを侵してしまったんでしょうね。
しかしまぁ、鴨のオスは侵入者には自分で立ち向かいますからね。自分は安全な場所で左うちわ、戦いに行くのは雑兵、なんてことはしませんもの。立派なものです。
わたしも完全に素人なので正確なところはわからないのですが、確かに義父のところの鴨オスは気が荒かったです。オス鴨ではなくて正確にいうとボス鴨、ですね。縄張り意識があるんだと思います。自分のハーレムは何が何でも守り抜くぜ!というオーラをビシビシ飛ばしながら首を伸ばしてパトロールしていましたよ。義母は、きっと野菜を取りに行く途中でボス鴨テリトリーを侵してしまったんでしょうね。
しかしまぁ、鴨のオスは侵入者には自分で立ち向かいますからね。自分は安全な場所で左うちわ、戦いに行くのは雑兵、なんてことはしませんもの。立派なものです。