2016年 07月 26日
ペソアはペソアに非ず |
ポルトガル語という名でひとくくりにされてしまうものの、
ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語はだいぶ違う。
初めて訪れたポルトガルで、最初に覚えたフレーズを口にした時、
うわ〜ブラジルの人みたいな発音だねとみんなに言われた。
何がどう違うって言うんだよ!、その時はすっかりヘソを曲げたものだが、
今はちょっと聞いただけで違いがわかるようになった。
日本人には圧倒的にブラジルのポルトガル語の方がとつきやすい。
書いてあるアルファベットをほぼカタカナ読みできる。
ポルトガルのポルトガル語の方が音の出し方が難しいと、わたしは思う。
それに、現代の日本ならポルトガルよりブラジルとの関係の方が強いだろう。
だから、なのか、
統計的にブラジルのポルトガル語の方が話者人口が多いからなのか、
日本ではポルトガル語の表記はブラジル風のようだ。
たとえば、何回もこのブログでもとりあげたペソア、
日本語表記ではフェルナンド・ペソアが一般的だが、
「ペソーア」と発音するのはブラジル風である。
ポルトガル風に発音すれば「プソーア」、
止むを得ず「プ」と書いているものの、実際は母音の入らない「p」だけの、
「pソーア」と聞こえる。
ファーストネームの方も、フェルナンドではなく「frナンd」と聞こえる。
ペソアはもう呼び慣れてしまったのでまぁいいかと思えるのだが、
先日は違う作家の作品の日本語表記を知って、また驚いてしまった。
ポルトガルにはカモインシュという大詩人がいる。
この名前が日本では「カモインス」なのである。
そして、その代表作である「Os Lusíadas」は
「ウズ・ルジアダス」と表記されてまかり通っている。
それを知った時は、それ何語から訳してるんですか?と思った。
実際のポルトガル・ポルトガル語の音の印象とはずいぶん離れている。
ポルトガル人に発音させると「ウシュ・ルジーアダシュ」なのだ。
そう、ポルトガルのポルトガル語には「シュ」という音が多い。
だからフランス人がポルトガル語の真似をする時には、
フランス語のフレーズを話しながら要所要所に「シュ」の音を混ぜる。
コマンタレヴー(ご機嫌いかが)をコマンタレシュ ヴーシュといえば、
なんとなくポルトガル語っぽくなるのだ。
そんなことはどうでもいいとして、
東京外国語大学の言語モジュールのページを訪ねると、
同じペソアの文章をポルトガル風とブラジル風の両方の発音で聞くことができる。
暇だからちょっと聞いてみるかな?という方は、こちらからどうぞ。
この左端の「発音モジュール・実践編」からそれぞれの言葉に行く。
最初に出てくるページにペソアの抜粋が載っているので聞き比べられたし。
ヴァカンス出発を前に、慌てて詰め込み学習に励んでいる。
子どもがうるさくて集中できない、というのは体のいい言い訳なり。
ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語はだいぶ違う。
初めて訪れたポルトガルで、最初に覚えたフレーズを口にした時、
うわ〜ブラジルの人みたいな発音だねとみんなに言われた。
何がどう違うって言うんだよ!、その時はすっかりヘソを曲げたものだが、
今はちょっと聞いただけで違いがわかるようになった。
日本人には圧倒的にブラジルのポルトガル語の方がとつきやすい。
書いてあるアルファベットをほぼカタカナ読みできる。
ポルトガルのポルトガル語の方が音の出し方が難しいと、わたしは思う。
それに、現代の日本ならポルトガルよりブラジルとの関係の方が強いだろう。
だから、なのか、
統計的にブラジルのポルトガル語の方が話者人口が多いからなのか、
日本ではポルトガル語の表記はブラジル風のようだ。
たとえば、何回もこのブログでもとりあげたペソア、
日本語表記ではフェルナンド・ペソアが一般的だが、
「ペソーア」と発音するのはブラジル風である。
ポルトガル風に発音すれば「プソーア」、
止むを得ず「プ」と書いているものの、実際は母音の入らない「p」だけの、
「pソーア」と聞こえる。
ファーストネームの方も、フェルナンドではなく「frナンd」と聞こえる。
ペソアはもう呼び慣れてしまったのでまぁいいかと思えるのだが、
先日は違う作家の作品の日本語表記を知って、また驚いてしまった。
ポルトガルにはカモインシュという大詩人がいる。
この名前が日本では「カモインス」なのである。
そして、その代表作である「Os Lusíadas」は
「ウズ・ルジアダス」と表記されてまかり通っている。
それを知った時は、それ何語から訳してるんですか?と思った。
実際のポルトガル・ポルトガル語の音の印象とはずいぶん離れている。
ポルトガル人に発音させると「ウシュ・ルジーアダシュ」なのだ。
そう、ポルトガルのポルトガル語には「シュ」という音が多い。
だからフランス人がポルトガル語の真似をする時には、
フランス語のフレーズを話しながら要所要所に「シュ」の音を混ぜる。
コマンタレヴー(ご機嫌いかが)をコマンタレシュ ヴーシュといえば、
なんとなくポルトガル語っぽくなるのだ。
そんなことはどうでもいいとして、
東京外国語大学の言語モジュールのページを訪ねると、
同じペソアの文章をポルトガル風とブラジル風の両方の発音で聞くことができる。
暇だからちょっと聞いてみるかな?という方は、こちらからどうぞ。
この左端の「発音モジュール・実践編」からそれぞれの言葉に行く。
最初に出てくるページにペソアの抜粋が載っているので聞き比べられたし。
ヴァカンス出発を前に、慌てて詰め込み学習に励んでいる。
子どもがうるさくて集中できない、というのは体のいい言い訳なり。
by poirier_AAA
| 2016-07-26 00:43
| 言葉を学ぶ
|
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Comments(4)
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思わず聴いてしまいました。
おもしろですね~。ポルトガルポルトガル語とブラジルポルトガル語、全然発音が違うんですね。
イントネーションも違う!
ポルトガルポルトガル語は、ほんと、シュの音が多いのね。
フランス語のイントネーションにも近い感じ。
ツールでスペインの選手のインタビューを聞いていて
南仏の抑揚のある発音にもっと抑揚を付けた感じだな~
と思いながら楽しんで聞いていましたが
こういうふうに聞き比べをするのって興味深くて楽しいわね。
でも、学習するとなったら、なかなか大変ですね。
ポルトガルは、暑いでしょうね。
気をつけてヴァカンスに行ってきてくださいね♪
お野菜もいっぱい食べられるかな。(*‘∀‘)
おもしろですね~。ポルトガルポルトガル語とブラジルポルトガル語、全然発音が違うんですね。
イントネーションも違う!
ポルトガルポルトガル語は、ほんと、シュの音が多いのね。
フランス語のイントネーションにも近い感じ。
ツールでスペインの選手のインタビューを聞いていて
南仏の抑揚のある発音にもっと抑揚を付けた感じだな~
と思いながら楽しんで聞いていましたが
こういうふうに聞き比べをするのって興味深くて楽しいわね。
でも、学習するとなったら、なかなか大変ですね。
ポルトガルは、暑いでしょうね。
気をつけてヴァカンスに行ってきてくださいね♪
お野菜もいっぱい食べられるかな。(*‘∀‘)
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>echalotelleさん、こんにちは。
そうなんですよ〜。結構違うでしょ。
で、ポルトガルのポルトガル語は発音がフランス語と重なるところがあるので、すんなり馴染める感じがしますよ。
この言語モジュール、いろいろな言葉の音を聞くことができるのでおもしろくて好きなんです。フランス語も土地によって違いますよね。ケベックのフランス語はむずかしい〜。
ヴァカンス、まだ先なんです(涙)
もうちょっとパリで頑張ります〜。
そうなんですよ〜。結構違うでしょ。
で、ポルトガルのポルトガル語は発音がフランス語と重なるところがあるので、すんなり馴染める感じがしますよ。
この言語モジュール、いろいろな言葉の音を聞くことができるのでおもしろくて好きなんです。フランス語も土地によって違いますよね。ケベックのフランス語はむずかしい〜。
ヴァカンス、まだ先なんです(涙)
もうちょっとパリで頑張ります〜。
>Mtonosamaさん、こんにちは。
そうそう、ボサノバはやっぱりブラジルのポルトガル語じゃないと感じが出ないんですよね〜。サウダージ、じゃないと。(ポルトガルだとサウダードゥなんです)
お天気が良くて暑くて気だるい時期って、なぜかボサノバが似合いますよね。あぁジョアン・ジルベルトが訥々と歌う「デザフィナード(Desafinado)」が聴きたくなりましたよ〜。
そうそう、ボサノバはやっぱりブラジルのポルトガル語じゃないと感じが出ないんですよね〜。サウダージ、じゃないと。(ポルトガルだとサウダードゥなんです)
お天気が良くて暑くて気だるい時期って、なぜかボサノバが似合いますよね。あぁジョアン・ジルベルトが訥々と歌う「デザフィナード(Desafinado)」が聴きたくなりましたよ〜。