2016年 05月 09日
物語のちから |
一時帰国で買ってきた本を読んでいる。
昨夜なんとなく手に取った本は、
小学校高学年以上という本だったのだけれど、大当たりの面白さで、
ぼおっと熱に浮かされたような感じで読み終わった。
こういうときって、魂がなかなか物語の世界から戻らない感じがする。
半分物語の世界に魂を残しながら、
のこり半分で現実的なことを(明日は月曜日だ、、と)考えながら眠りについた。
物語って、生きるための心の栄養みたいなものだと思う。
物語がなくても人は生きられるだろう。
でも、物語があったら一層豊かに生きられる。
それだけはまちがいない。
物語は、別に読むものと決まったわけではない。
ずっと昔から人がしてきたように、語って聞かせたっていい。
映画だってオペラだってミュージカルだって演劇だって物語だ。
下世話に聞こえるかもしれないけれど、世間話だっていいと思う。
義母から伝え聞く田舎社会の人間模様なんて、
事実は小説より奇なりってこういうことか〜と思うほど多種多様ですごい。
誰が、どうして、どうなって、、、、云々。
あら〜、そんなことがあるのね?
えーっ、どうしてあの人はそんなことをしたのかしら?
たぶんというか間違いなく、
人はたくさんのサンプルを必要としているんだと思う。
生きていくための、どうやって生きていったらいいかの方向を決めるための、
いろいろなサンプル。
ダイレクトにこうしなさいと言ってくれなくてもいいのである。
そうか、こういうことに対して、こういう反応をする人もいるのか、
これがもし自分だったら、どう考えてどう反応するだろう?
自分で自分をすこし突き放して眺めてみるためのキッカケになりさえすればいい。
いま、なんとなく日本が変な感じになっているのは、
男の人たちが物語から離れてしまったからじゃないかという気がする。
男の人、つまり、いいか悪いかは別として現実的に社会を動かしている人たち。
会社と仕事を中心に生きていて、眠るために家に帰る人たち。
元気でバリバリ働ける人を中心に成り立った社会にいる人たち。
それで読むものが新聞とハウツー物、ビジネス雑誌だけだったら、
そりゃあ想像力だって枯れてしまうさ。
昨日読んだ本は、少年が元服するまでの話だったのだけれど、
そこには少年らしいみずみずしさが溢れていて、
恐れも誇らしさも、切なさも嬉しさも、当惑も決意もすべてあった。
怖いと感じてしまう自分を恥ずかしく思ったり、
素直に人を信じて疑わない者の言葉を聞いて胸を打たれたり。
少年のナイーヴな心の動きを追いながら、胸が熱くなった。
いま働き盛りの男性も、これを読んだら少年時代を思い出すだろうか?
本を読み終わって置くとき、
わたしは自分が鉢植えの植物になったようなか気がする。
じょろじょろと水をかけてもらって、
急にしゃきっと元気を取り戻した花みたいな気分なのだ。
おもしろい物語を読んだ後は元気が出る!元気のでかたが違う。
やっぱり物語がなくては、ね。
昨夜なんとなく手に取った本は、
小学校高学年以上という本だったのだけれど、大当たりの面白さで、
ぼおっと熱に浮かされたような感じで読み終わった。
こういうときって、魂がなかなか物語の世界から戻らない感じがする。
半分物語の世界に魂を残しながら、
のこり半分で現実的なことを(明日は月曜日だ、、と)考えながら眠りについた。
物語って、生きるための心の栄養みたいなものだと思う。
物語がなくても人は生きられるだろう。
でも、物語があったら一層豊かに生きられる。
それだけはまちがいない。
物語は、別に読むものと決まったわけではない。
ずっと昔から人がしてきたように、語って聞かせたっていい。
映画だってオペラだってミュージカルだって演劇だって物語だ。
下世話に聞こえるかもしれないけれど、世間話だっていいと思う。
義母から伝え聞く田舎社会の人間模様なんて、
事実は小説より奇なりってこういうことか〜と思うほど多種多様ですごい。
誰が、どうして、どうなって、、、、云々。
あら〜、そんなことがあるのね?
えーっ、どうしてあの人はそんなことをしたのかしら?
たぶんというか間違いなく、
人はたくさんのサンプルを必要としているんだと思う。
生きていくための、どうやって生きていったらいいかの方向を決めるための、
いろいろなサンプル。
ダイレクトにこうしなさいと言ってくれなくてもいいのである。
そうか、こういうことに対して、こういう反応をする人もいるのか、
これがもし自分だったら、どう考えてどう反応するだろう?
自分で自分をすこし突き放して眺めてみるためのキッカケになりさえすればいい。
いま、なんとなく日本が変な感じになっているのは、
男の人たちが物語から離れてしまったからじゃないかという気がする。
男の人、つまり、いいか悪いかは別として現実的に社会を動かしている人たち。
会社と仕事を中心に生きていて、眠るために家に帰る人たち。
元気でバリバリ働ける人を中心に成り立った社会にいる人たち。
それで読むものが新聞とハウツー物、ビジネス雑誌だけだったら、
そりゃあ想像力だって枯れてしまうさ。
昨日読んだ本は、少年が元服するまでの話だったのだけれど、
そこには少年らしいみずみずしさが溢れていて、
恐れも誇らしさも、切なさも嬉しさも、当惑も決意もすべてあった。
怖いと感じてしまう自分を恥ずかしく思ったり、
素直に人を信じて疑わない者の言葉を聞いて胸を打たれたり。
少年のナイーヴな心の動きを追いながら、胸が熱くなった。
いま働き盛りの男性も、これを読んだら少年時代を思い出すだろうか?
本を読み終わって置くとき、
わたしは自分が鉢植えの植物になったようなか気がする。
じょろじょろと水をかけてもらって、
急にしゃきっと元気を取り戻した花みたいな気分なのだ。
おもしろい物語を読んだ後は元気が出る!元気のでかたが違う。
やっぱり物語がなくては、ね。
by poirier_AAA
| 2016-05-09 22:21
| 日々の断片
|
Comments(2)
Commented
by
Mtonosama at 2016-05-10 06:06
確かに、物語は外せません。
わたしの場合は当分帚木蓬生さんの老人施設や「閉鎖病棟」で
じいちゃんばあちゃんのお話を聞いていますが。
わたしの場合は当分帚木蓬生さんの老人施設や「閉鎖病棟」で
じいちゃんばあちゃんのお話を聞いていますが。
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Commented
by
poirier_AAA at 2016-05-10 15:53
>Mtonosamaさん、こんにちは。
じいちゃんばあちゃんの話も聞かなきゃわからない。
少年の気持ちも、読むまではすっかり忘れてた。
そんなものじゃないでしょうか。
だからやっぱりいろんな話(物語)があったほうがいいですよね。(猫の一人語りも、ね)
じいちゃんばあちゃんの話も聞かなきゃわからない。
少年の気持ちも、読むまではすっかり忘れてた。
そんなものじゃないでしょうか。
だからやっぱりいろんな話(物語)があったほうがいいですよね。(猫の一人語りも、ね)