2016年 01月 12日
名前 |
子どもたちが、学校の他の子の話をしていた。
同じ学年の子の名前はほとんど知っている。
でも、耳に入ってきたのは初めて聞く名だった。
メルキオール。
へえ、メルキオールっていう子がいるの。
思わず言ってしまったのは、
自分の中に何かしら特別な名前という意識があったから。
メルキオールは東方の三博士のひとりなのだ。
東方の三博士、フランス語ではロワ・マージュ(rois mages)と呼ばれる。
それぞれの名が、メルキオール、バルタザール、ギャスパール。
1月初旬に食べる伝統的なお菓子、ガレット・デ・ロワ(galette des rois)も、
この三博士(rois mages)に由来する。
これまで、バルタザールとギャスパールは聞いたことがあった。
でも、メルキオールという名を持つ人はこれが初めてだった。
バルタザールとギャスパールがいるのだから、メルキオールがいてもおかしくない。
でもなぜだかずっと特別な名前のような、
言い伝えの中だけに存在する重い名前のような気がしていた。
とはいえ、こちらの名前はみんなそうなのだ。
脈々と受け継がれてきた名前を普通の感覚で使う。
聖人と同じ名を持つ子ども。
王様と同じ名を持つ子ども。
様々な分野の著名人と同じ名を持つ子ども。
ファーストネームだけ眺めたら、1つの名前から幾人も浮かぶ。
日本でオスカルとかアンドレと言えば
自動的にベルバラの美男美女を想像する人が多いと思う。
でも、おそるべき腕白坊主のオスカールと
食いしん坊でまるまる太ったアンドレを知っているわたしには、
もう特別な名前という感覚はない。
同じ名を持つ王様がいる子だって、
大人には、ルイっ!とかアンリっ!と呼ばれてびしびし怒られているし、
使徒の名を持つルカとかマチューにもいろんなタイプの子がいる。
東方の三博士の1人と同じ名を持つこのメルキオールも、
おしゃべりで先生の手を焼かせる子として登場した。
伝統的な名前を代々使いまわしているのだから、
当然といえば当然のことなれど、
メルキオールよ、お前もか。
特別に思われた名前が、またひとつ特別でなくなった瞬間だった。
同じ学年の子の名前はほとんど知っている。
でも、耳に入ってきたのは初めて聞く名だった。
メルキオール。
へえ、メルキオールっていう子がいるの。
思わず言ってしまったのは、
自分の中に何かしら特別な名前という意識があったから。
メルキオールは東方の三博士のひとりなのだ。
東方の三博士、フランス語ではロワ・マージュ(rois mages)と呼ばれる。
それぞれの名が、メルキオール、バルタザール、ギャスパール。
1月初旬に食べる伝統的なお菓子、ガレット・デ・ロワ(galette des rois)も、
この三博士(rois mages)に由来する。
これまで、バルタザールとギャスパールは聞いたことがあった。
でも、メルキオールという名を持つ人はこれが初めてだった。
バルタザールとギャスパールがいるのだから、メルキオールがいてもおかしくない。
でもなぜだかずっと特別な名前のような、
言い伝えの中だけに存在する重い名前のような気がしていた。
とはいえ、こちらの名前はみんなそうなのだ。
脈々と受け継がれてきた名前を普通の感覚で使う。
聖人と同じ名を持つ子ども。
王様と同じ名を持つ子ども。
様々な分野の著名人と同じ名を持つ子ども。
ファーストネームだけ眺めたら、1つの名前から幾人も浮かぶ。
日本でオスカルとかアンドレと言えば
自動的にベルバラの美男美女を想像する人が多いと思う。
でも、おそるべき腕白坊主のオスカールと
食いしん坊でまるまる太ったアンドレを知っているわたしには、
もう特別な名前という感覚はない。
同じ名を持つ王様がいる子だって、
大人には、ルイっ!とかアンリっ!と呼ばれてびしびし怒られているし、
使徒の名を持つルカとかマチューにもいろんなタイプの子がいる。
東方の三博士の1人と同じ名を持つこのメルキオールも、
おしゃべりで先生の手を焼かせる子として登場した。
伝統的な名前を代々使いまわしているのだから、
当然といえば当然のことなれど、
メルキオールよ、お前もか。
特別に思われた名前が、またひとつ特別でなくなった瞬間だった。
by poirier_AAA
| 2016-01-12 20:05
| 日々の断片
|
Comments(2)
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by
germanmed at 2016-01-13 05:04
ドイツに来て間もない頃、バイト先で「ソロモン」に出会い、西に来たんだなーと感じました。ふふ。
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by
poirier_AAA at 2016-01-13 19:06
>germanmedさん、こんにちは。
ソロモンといえば、うちの息子のクラスにスーレマン君がいるのですけど、ヘブライ語のSalomonがアラビア語だとSulaymanになるって、わたしはようやく最近知ったところでした。
名前でへぇぇ〜と思うことも多いですね。
ソロモンといえば、うちの息子のクラスにスーレマン君がいるのですけど、ヘブライ語のSalomonがアラビア語だとSulaymanになるって、わたしはようやく最近知ったところでした。
名前でへぇぇ〜と思うことも多いですね。