2015年 09月 07日
おふくろさん |
日曜日は親戚の誕生日会に出かけた。
たくさん食べて、飲んで、
だらだらしゃべって、
さて、そろそろお開きの時間かな、となると、
その家の娘たちが台所に次々と入っていく。
お母さん、今日の料理の残り、もらって行ってもいい?
そう声をかけては、大きなタッパーウェアに料理を詰める。
娘といってももう結婚して子どももいる。
だから貰っていく量もたっぷり。
料理がたくさん残っている時は、わたしたちにも声がかかる。
もっていかない?
でも、わたしたちはありがとうと言いながらずっと辞退してきた。
ご馳走を食べさせてもらっただけでなく、
さらに何かもたせてもらうなんて申し訳ないと夫が言うのである。
それが、去年くらいから様子が変わった。
親をそっちのけにして、息子たちがありがたく貰ってしまうのである。
叔母さんも心得たもので、もう大人にはきかない。
子どもたちに向かってきくのである。
あなたたち、⚪︎⚪︎がまだ残っているけど、持って行く?
息子たちは叔母さんの料理が好きなので、間髪を入れずに返事をする。
うい〜〜〜〜!!!
昨日の料理はクスクスだった。
叔母さんの台所の巨大鍋(直径40センチはある)には野菜スープがたっぷり。
肉も山盛りならスムルも大盛りで、
みんなでお腹いっぱいになるまで食べても、まだ半分以上残っている。
元気いっぱいにっこにこで息子たちがウイ〜と返事をしたもので、
おばさんは巨大タッパーいっぱいに野菜スープを入れてくれて、
肉とスムルもたっぷり分けてくれた。
貪欲な息子たちはそれだけにとどまらず、
チョコレートケーキの残りまでちゃっかりせしめていた。
そんなわけで、子どもたちの昨夜の食事はクスクス。
夜食べきれなかった分は、明日のお昼に食べるから取っておいてね!
予約が入ったので、今日のお昼もまたクスクス。
叔母さんはすごいな〜といつもながら思う。
自分のところに加えて、娘たちの家族、
さらにうちの家族までたっぷり養ってくれる。
こういうひとが「おふくろさん」だよなぁと、わたしは思う。
綺麗でオシャレで、洒落た料理を出してくれる当世風のお母さんではなくて、
誰が何人連れてきても動じないで、どーんと受け止めてくれるお袋さん。
洒落たものは何も出てこないが、
作り慣れてこなれて、安定した味の旨いものが間違いなく出てくる。
自分ではなかなか(到底?)真似できないと思うけれど、
こういう大きな人を身近に見られるなんて、
恵まれた環境にいるなぁ、わたしたちは、と思う。
たくさん食べて、飲んで、
だらだらしゃべって、
さて、そろそろお開きの時間かな、となると、
その家の娘たちが台所に次々と入っていく。
お母さん、今日の料理の残り、もらって行ってもいい?
そう声をかけては、大きなタッパーウェアに料理を詰める。
娘といってももう結婚して子どももいる。
だから貰っていく量もたっぷり。
料理がたくさん残っている時は、わたしたちにも声がかかる。
もっていかない?
でも、わたしたちはありがとうと言いながらずっと辞退してきた。
ご馳走を食べさせてもらっただけでなく、
さらに何かもたせてもらうなんて申し訳ないと夫が言うのである。
それが、去年くらいから様子が変わった。
親をそっちのけにして、息子たちがありがたく貰ってしまうのである。
叔母さんも心得たもので、もう大人にはきかない。
子どもたちに向かってきくのである。
あなたたち、⚪︎⚪︎がまだ残っているけど、持って行く?
息子たちは叔母さんの料理が好きなので、間髪を入れずに返事をする。
うい〜〜〜〜!!!
昨日の料理はクスクスだった。
叔母さんの台所の巨大鍋(直径40センチはある)には野菜スープがたっぷり。
肉も山盛りならスムルも大盛りで、
みんなでお腹いっぱいになるまで食べても、まだ半分以上残っている。
元気いっぱいにっこにこで息子たちがウイ〜と返事をしたもので、
おばさんは巨大タッパーいっぱいに野菜スープを入れてくれて、
肉とスムルもたっぷり分けてくれた。
貪欲な息子たちはそれだけにとどまらず、
チョコレートケーキの残りまでちゃっかりせしめていた。
そんなわけで、子どもたちの昨夜の食事はクスクス。
夜食べきれなかった分は、明日のお昼に食べるから取っておいてね!
予約が入ったので、今日のお昼もまたクスクス。
叔母さんはすごいな〜といつもながら思う。
自分のところに加えて、娘たちの家族、
さらにうちの家族までたっぷり養ってくれる。
こういうひとが「おふくろさん」だよなぁと、わたしは思う。
綺麗でオシャレで、洒落た料理を出してくれる当世風のお母さんではなくて、
誰が何人連れてきても動じないで、どーんと受け止めてくれるお袋さん。
洒落たものは何も出てこないが、
作り慣れてこなれて、安定した味の旨いものが間違いなく出てくる。
自分ではなかなか(到底?)真似できないと思うけれど、
こういう大きな人を身近に見られるなんて、
恵まれた環境にいるなぁ、わたしたちは、と思う。
by poirier_AAA
| 2015-09-07 20:47
| 日々の断片
|
Comments(2)
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by
fusk-en25 at 2015-09-07 21:01
梨の木さんの周囲の人たち。
全部姑にそっくり。
「おかあさん。今日はもう少し小さなおはぎにしましょうね」
そのつもりやで。と言いながらいつも2個は食べられないドーンとした大きさのおはぎができる。いなり寿司。大根の煮物。白菜の漬物。どれここれも食べきれない量を作り、隣近所にも分けていました。
全部姑にそっくり。
「おかあさん。今日はもう少し小さなおはぎにしましょうね」
そのつもりやで。と言いながらいつも2個は食べられないドーンとした大きさのおはぎができる。いなり寿司。大根の煮物。白菜の漬物。どれここれも食べきれない量を作り、隣近所にも分けていました。
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by
poirier_AAA at 2015-09-07 21:18
>fuskさん、こんにちは。
うふふ、fuskさんのお姑さんもそうでしたか。
少し前までは日本にもそういう太っ腹で肝の据わったお袋さんがたくさんいたようなイメージがあるのですが、最近は軒並み小型化しているような?
わたしのまわりの女たちの中では、わたしの姑が傑出して「その気」が強いんですよ。畑で食べきれないほど野菜や果物を作って、自分たちが食べて家畜に食べさせて、余った分は近所や親戚に配って、それでもまだ余るから慈善団体にどっさり寄付して家がない人の炊き出し用に使ってもらっているんですって。お義母さん、腰が痛いと言いながらいったい何人養ってるんですか!? といつも思います。器の大きさが、わたしとは全然違うんですよね〜。
うふふ、fuskさんのお姑さんもそうでしたか。
少し前までは日本にもそういう太っ腹で肝の据わったお袋さんがたくさんいたようなイメージがあるのですが、最近は軒並み小型化しているような?
わたしのまわりの女たちの中では、わたしの姑が傑出して「その気」が強いんですよ。畑で食べきれないほど野菜や果物を作って、自分たちが食べて家畜に食べさせて、余った分は近所や親戚に配って、それでもまだ余るから慈善団体にどっさり寄付して家がない人の炊き出し用に使ってもらっているんですって。お義母さん、腰が痛いと言いながらいったい何人養ってるんですか!? といつも思います。器の大きさが、わたしとは全然違うんですよね〜。