2015年 07月 14日
いろいろあっても |
週末は親戚を家に招いて宴会をした。
疲れた。
起きがけに「今朝のひとことをどうぞ」とマイクを突きつけられたら、
たぶん何も考えないでそう答えたと思う。
別に働き詰めだったわけでもない息子たちまで、
今日は2人揃ってなんだかお疲れモードで静かに本を読んでいる。
なぜそんなに疲れたかと言えば、
親戚の、よくいえば元気いっぱい悪く言えば野生児の5歳男児に、
うちの双子2人あわせたよりさらに大きな声で半日騒ぎまくられ、
来客用のテーブルクロスにボールペンでぐいぐい落書きされ、
きれいになったばかりの壁をチョコレート付きの手で触られ、
きれいになったばかりの床に食べこぼしを落とされて、
それを踏みつけられ、さらになすりつけながら歩かれたからである。
我が家は確かに掃除が行き届いているとは言い難いが、
それでも最低限の清潔さは保っている。
最低限の清潔さは保てるように家族全員で気をつけている。
だから、お客とはいえこういうことをされるとショックが大きい。
来客疲れというより、ショック疲れと呼ぶ方が正しい。
そんなこんなで廃人のようにぼんやりしていたわたしのところに、
息子が穴のあいたぬいぐるみを持って来た。
手のところに穴があいちゃったから縫ってくれる?
穴がけっこう大きかったので、
縫い縮めるのではなく、フェルトを置いてかがることにした。
裁縫道具一式を閉まってある棚をゴソゴソやって、似合う色を探す。
棚からは、あれこれ作ろうと思って買ってあった色とりどりの布が出て来た。
ボタンを付けたりちいさなかがりものはよくやるけれど、
そういえば布類になもう長いこと触っていない。
最後に縫ったのって何だっただろう?
あぁ、こんなにきれいな布を買ってあったんだ。
久しぶりに布や糸のストックをひとつひとつ確かめ、
フェルトをかがる作業をしたら、
全部が終った頃にはだいぶ気分が上向きになっていた。
自分ではどうにもできないものを抱えてしまったとき、
とりあえず手を動かすのは良い解決方法かもしれない。
いやだいやだで凝り固まっていた気持ちが、
これで何を作ろうかとわくわく考えられるようになったのが嬉しかった。
疲れた。
起きがけに「今朝のひとことをどうぞ」とマイクを突きつけられたら、
たぶん何も考えないでそう答えたと思う。
別に働き詰めだったわけでもない息子たちまで、
今日は2人揃ってなんだかお疲れモードで静かに本を読んでいる。
なぜそんなに疲れたかと言えば、
親戚の、よくいえば元気いっぱい悪く言えば野生児の5歳男児に、
うちの双子2人あわせたよりさらに大きな声で半日騒ぎまくられ、
来客用のテーブルクロスにボールペンでぐいぐい落書きされ、
きれいになったばかりの壁をチョコレート付きの手で触られ、
きれいになったばかりの床に食べこぼしを落とされて、
それを踏みつけられ、さらになすりつけながら歩かれたからである。
我が家は確かに掃除が行き届いているとは言い難いが、
それでも最低限の清潔さは保っている。
最低限の清潔さは保てるように家族全員で気をつけている。
だから、お客とはいえこういうことをされるとショックが大きい。
来客疲れというより、ショック疲れと呼ぶ方が正しい。
そんなこんなで廃人のようにぼんやりしていたわたしのところに、
息子が穴のあいたぬいぐるみを持って来た。
手のところに穴があいちゃったから縫ってくれる?
穴がけっこう大きかったので、
縫い縮めるのではなく、フェルトを置いてかがることにした。
裁縫道具一式を閉まってある棚をゴソゴソやって、似合う色を探す。
棚からは、あれこれ作ろうと思って買ってあった色とりどりの布が出て来た。
ボタンを付けたりちいさなかがりものはよくやるけれど、
そういえば布類になもう長いこと触っていない。
最後に縫ったのって何だっただろう?
あぁ、こんなにきれいな布を買ってあったんだ。
久しぶりに布や糸のストックをひとつひとつ確かめ、
フェルトをかがる作業をしたら、
全部が終った頃にはだいぶ気分が上向きになっていた。
自分ではどうにもできないものを抱えてしまったとき、
とりあえず手を動かすのは良い解決方法かもしれない。
いやだいやだで凝り固まっていた気持ちが、
これで何を作ろうかとわくわく考えられるようになったのが嬉しかった。
by poirier_AAA
| 2015-07-14 01:18
| 日々の断片
|
Comments(8)
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Mtonosama at 2015-07-14 06:36
わ、お疲れさまでした。
親戚のお子さん、もう5歳になったんですね。
大きくなれば分別がつくのでしょうか。
大変でしたね。
親戚のお子さん、もう5歳になったんですね。
大きくなれば分別がつくのでしょうか。
大変でしたね。
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kotoko_s at 2015-07-14 13:07
手仕事は文字通り、とても創造的ですね。
私も気がくさくさしているとき、塞いでいるときなど、ちょっと布きれを手にとってみる、ということをよくします。
フェルト、ということで、昔、小さな甥っ子に水色のフェルトで手縫いのウサギを作ったことを思い出しました。
手の仕事はなんでも尊いと思っていますが、中でも布や糸って女性の味方だなあと感じます。
私も気がくさくさしているとき、塞いでいるときなど、ちょっと布きれを手にとってみる、ということをよくします。
フェルト、ということで、昔、小さな甥っ子に水色のフェルトで手縫いのウサギを作ったことを思い出しました。
手の仕事はなんでも尊いと思っていますが、中でも布や糸って女性の味方だなあと感じます。
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らうとら
at 2015-07-14 20:18
x
手仕事は落ち着きますよね。クリエイティブとは言い難い繕い物や裾かがりなんかは特に。単純な反復作業には、鎮静作用があるのかな。私が編み物を好きなのも、そのせいかもしれません。ところで、そのきれいな布で何を作られますか?
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poirier_AAA at 2015-07-15 17:32
>Mtonosamaさん、こんにちは。
分別、ついてくれると良いと思います。。。。
あの子にはほとほと困ってしまうのですが、もっと大きいショックはそういう子を目の前にしても親がきちんと叱らないことなのです。これまでは優しくていい人たちだと好意を持っていたのに、子育ての様子を見ているうちに、彼らに対する気持ちまで変わってきてしまいました。それがなんともやりきれないです。
分別、ついてくれると良いと思います。。。。
あの子にはほとほと困ってしまうのですが、もっと大きいショックはそういう子を目の前にしても親がきちんと叱らないことなのです。これまでは優しくていい人たちだと好意を持っていたのに、子育ての様子を見ているうちに、彼らに対する気持ちまで変わってきてしまいました。それがなんともやりきれないです。
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poirier_AAA at 2015-07-15 17:38
>kotoko_sさん、こんにちは。
やらなければいけないと思うと重荷になってしまいますけれど、もやしのひげ根を取るにせよ窓ガラスを磨くにせよ、あるいは服の裾をまつるにせよ、単純な手作業がこの世に存在しているってなんて有難いことだろうと、こういうときには思います。手を動かしていると、不思議に気分も変わって行きますよね。
わたしはあまり創造的な手仕事は上手くないのです。でも、これだけ素材が出て来るとさすがに創作意欲を刺激されました。なにか小さなものから(コースターとかね)作ってみようかなぁなんて思っていますよ。
やらなければいけないと思うと重荷になってしまいますけれど、もやしのひげ根を取るにせよ窓ガラスを磨くにせよ、あるいは服の裾をまつるにせよ、単純な手作業がこの世に存在しているってなんて有難いことだろうと、こういうときには思います。手を動かしていると、不思議に気分も変わって行きますよね。
わたしはあまり創造的な手仕事は上手くないのです。でも、これだけ素材が出て来るとさすがに創作意欲を刺激されました。なにか小さなものから(コースターとかね)作ってみようかなぁなんて思っていますよ。
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poirier_AAA at 2015-07-15 17:50
>らうとらさん、こんにちは。
単純な反復作業、侮れませんよね。何かいいものをつくろうと少しでも考えてしまうと、逆にそれがストレスになるのです。そこにいくと裾まつりとか繕い物は創造を入れなくても仕事が済む。その気楽さがいいです。すっかり肩の力が抜けると、わたしの場合逆にあれもしてみようか、これを試してみようか、なんて欲が湧いてきますし。
さて、何を作りましょう? 端切れはコースターにでもしようか、大きい布でクッションやソファーを総模様替えしようか、、、いろいろ考えています。
単純な反復作業、侮れませんよね。何かいいものをつくろうと少しでも考えてしまうと、逆にそれがストレスになるのです。そこにいくと裾まつりとか繕い物は創造を入れなくても仕事が済む。その気楽さがいいです。すっかり肩の力が抜けると、わたしの場合逆にあれもしてみようか、これを試してみようか、なんて欲が湧いてきますし。
さて、何を作りましょう? 端切れはコースターにでもしようか、大きい布でクッションやソファーを総模様替えしようか、、、いろいろ考えています。
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fusk-en25 at 2015-07-15 19:01
明日はまた酷暑?予報の出ているパリ。
夜は涼しくなるので、久しぶりに「夏」の満喫?感も。笑。夫が息子を叱っているのを見ていて。この人は子供の時こんな風に育てられたのだろうなあって思った私は5歳児の親達。どんな教育を受けて育ったのかな?って疑問?も。
あまりの優等生でも困るけど。行儀の悪さのは後々その子が困るのになぁ。。。
でも子供の行儀は全体的に悪くなってきましたね。時代かな?笑。
夜は涼しくなるので、久しぶりに「夏」の満喫?感も。笑。夫が息子を叱っているのを見ていて。この人は子供の時こんな風に育てられたのだろうなあって思った私は5歳児の親達。どんな教育を受けて育ったのかな?って疑問?も。
あまりの優等生でも困るけど。行儀の悪さのは後々その子が困るのになぁ。。。
でも子供の行儀は全体的に悪くなってきましたね。時代かな?笑。
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poirier_AAA at 2015-07-15 21:37
>fuskさん、こんにちは。
昨日は家族揃ってエッフェル塔の花火を観に行きました。fuskさんのお宅の窓からもこの花火が見えているのかなぁと思いながら見ましたよ。
夕べは涼しくて良かったのに、今日は暑いですね。でも、暑くなるのを見越して今朝のうちにあれこれ「これなら冷蔵庫から出してすぐ食べられる」というものを仕込んでおいたので、もう余裕なのです(おほほ)。
この5歳の親、それほど変な家庭教育を受けていたわけではないと思うのですが、昨今流行の「支配的でない親」を目指しているのです。だからびしっと叱ったりしません。うちのテーブルクロスにボールペンで落書きをしたときも、木の床にジュースをぶちまけた時も「あら、何やってるの、駄目じゃない。でもわざとじゃないから仕方ないわね」で終わりです。わたしの方が子どもじゃなくて親の首根っこをつかまえて説教したくなりましたよ。
この子はきちんと教えれば全部できる聡い子だし、生来の優しさもあるのですが、態度と言葉遣いが悪いことでこれからずいぶん損をするのではないかと思います。子どもが気の毒です。
昨日は家族揃ってエッフェル塔の花火を観に行きました。fuskさんのお宅の窓からもこの花火が見えているのかなぁと思いながら見ましたよ。
夕べは涼しくて良かったのに、今日は暑いですね。でも、暑くなるのを見越して今朝のうちにあれこれ「これなら冷蔵庫から出してすぐ食べられる」というものを仕込んでおいたので、もう余裕なのです(おほほ)。
この5歳の親、それほど変な家庭教育を受けていたわけではないと思うのですが、昨今流行の「支配的でない親」を目指しているのです。だからびしっと叱ったりしません。うちのテーブルクロスにボールペンで落書きをしたときも、木の床にジュースをぶちまけた時も「あら、何やってるの、駄目じゃない。でもわざとじゃないから仕方ないわね」で終わりです。わたしの方が子どもじゃなくて親の首根っこをつかまえて説教したくなりましたよ。
この子はきちんと教えれば全部できる聡い子だし、生来の優しさもあるのですが、態度と言葉遣いが悪いことでこれからずいぶん損をするのではないかと思います。子どもが気の毒です。