2015年 02月 17日
やっぱり頑張る |
今週から2週間学校が休みで、
息子たちは金曜日の下校後から100%遊びモードに突入。
学校の鞄のふたも開けることをなく、
楽しそうに、時にはぎゃーぎゃー喧嘩しながら遊び続けている。
これじゃあ休み前に学校で習ったことも全部飛んで行っちゃうぞ。
すこし心配になってきて、遊びの合間にちょっと声をかけてみた。
ねぇ、3人でディクテする?
ディクテと言うのはフランス語の勉強法の1つで、
読み上げられるテクストを正確な綴りで書き取る訓練。
ディクテを好きな人なんていないと言われるほど学生からは忌み嫌われる一方で、
これが大変に有効な勉強法であることは多くの人が指摘している。
息子たちはまだ、ディクテが嫌い、というところまでいかない。
はっきり言ってゲーム感覚で、面白がってつきあってくれることが多い。
昨日も声をかけるタイミングがよかったみたいで、二つ返事で乗って来た。
わずか7行くらいの、短くて簡単なディクテを一緒にやった。
添削するのは、家内では不動のフランス語エキスパートの地位を守る夫だ。
仕事から帰って来た夫は、
朝飯前ならぬ夕飯前にちゃっちゃと添削を済ませて、こう言った。
「キミ、どうしちゃったの? 子どもより間違いが多いよ」
えーっ、そんなはずは!!!と思ったが、
よく見ると、呆れるほど情けないケアレスミスを連発している。
ここのところ数ヶ月ディクテをしていなかったとはいえ、
あまりと言えばあまりの出来。
ショックで口もきけないわたしを見ながら夫は続けた。
「でもまぁ、子どもがここまで書けてるのは悪くないね。
子どもがキミより出来なかったら、事ははるかに重大だと思うよ」
そ、そこまではっきり言いますか。
成績は、息子Aが1番、息子Bが2番、わたしが3番だった。
わたしより出来が良かった息子Bがしょんぼりして言う。
「ボク、Aより出来なかったんだよ。ショックだなぁ」
わたしは思わず言い返した。
「大丈夫だよ、ママンよりずっと出来たじゃない」
するとBは言ったものだ。
「ママンは出来なくたって普通だよ。フランスで勉強したわけじゃないし。
でもボクたちはずっとフランス語で勉強しているんだよ。
ボク、Aに負けるなんて、すごく悔しい」
なんと、いつの間にかわたしは勘定から外されているじゃないの。
ネイティブと非ネイティブが同列に扱えないのは当然のこと。
でも、わたしは悔しいと思った。
息子に負けたことより何より、
「ネイティブじゃないんだから、間違っても当然」と
はっきり言われたことが悔しかった。
間違えても当然じゃなくて、間違えるな!と言われたかった。
まぁ、間違えるなと言われても間違えちゃうだろうけれど。
最初から低い山しか見ていなかったら、
たぶんそれ以上高い山に挑もうなんて考えは湧いて来ないと思う。
だから、無理だろうとわかっていても、
できたら最初からものすごく高い山があることを意識していたい。
わたしは夫や子どもと一緒にディクテをしても張り合えるくらい、
自分のフランス語能力を底上げしたいぞ。
うちの男性陣が目を剥くような素晴らしい文章を
ひょひょいのひょいと書けるようになりたいぞ。
というわけで、悔しさがバネになって、
久しぶりにメラメラと頑張る気持ちが湧いて来た。
うぅぅ、がんばる。
息子たちは金曜日の下校後から100%遊びモードに突入。
学校の鞄のふたも開けることをなく、
楽しそうに、時にはぎゃーぎゃー喧嘩しながら遊び続けている。
これじゃあ休み前に学校で習ったことも全部飛んで行っちゃうぞ。
すこし心配になってきて、遊びの合間にちょっと声をかけてみた。
ねぇ、3人でディクテする?
ディクテと言うのはフランス語の勉強法の1つで、
読み上げられるテクストを正確な綴りで書き取る訓練。
ディクテを好きな人なんていないと言われるほど学生からは忌み嫌われる一方で、
これが大変に有効な勉強法であることは多くの人が指摘している。
息子たちはまだ、ディクテが嫌い、というところまでいかない。
はっきり言ってゲーム感覚で、面白がってつきあってくれることが多い。
昨日も声をかけるタイミングがよかったみたいで、二つ返事で乗って来た。
わずか7行くらいの、短くて簡単なディクテを一緒にやった。
添削するのは、家内では不動のフランス語エキスパートの地位を守る夫だ。
仕事から帰って来た夫は、
朝飯前ならぬ夕飯前にちゃっちゃと添削を済ませて、こう言った。
「キミ、どうしちゃったの? 子どもより間違いが多いよ」
えーっ、そんなはずは!!!と思ったが、
よく見ると、呆れるほど情けないケアレスミスを連発している。
ここのところ数ヶ月ディクテをしていなかったとはいえ、
あまりと言えばあまりの出来。
ショックで口もきけないわたしを見ながら夫は続けた。
「でもまぁ、子どもがここまで書けてるのは悪くないね。
子どもがキミより出来なかったら、事ははるかに重大だと思うよ」
そ、そこまではっきり言いますか。
成績は、息子Aが1番、息子Bが2番、わたしが3番だった。
わたしより出来が良かった息子Bがしょんぼりして言う。
「ボク、Aより出来なかったんだよ。ショックだなぁ」
わたしは思わず言い返した。
「大丈夫だよ、ママンよりずっと出来たじゃない」
するとBは言ったものだ。
「ママンは出来なくたって普通だよ。フランスで勉強したわけじゃないし。
でもボクたちはずっとフランス語で勉強しているんだよ。
ボク、Aに負けるなんて、すごく悔しい」
なんと、いつの間にかわたしは勘定から外されているじゃないの。
ネイティブと非ネイティブが同列に扱えないのは当然のこと。
でも、わたしは悔しいと思った。
息子に負けたことより何より、
「ネイティブじゃないんだから、間違っても当然」と
はっきり言われたことが悔しかった。
間違えても当然じゃなくて、間違えるな!と言われたかった。
まぁ、間違えるなと言われても間違えちゃうだろうけれど。
最初から低い山しか見ていなかったら、
たぶんそれ以上高い山に挑もうなんて考えは湧いて来ないと思う。
だから、無理だろうとわかっていても、
できたら最初からものすごく高い山があることを意識していたい。
わたしは夫や子どもと一緒にディクテをしても張り合えるくらい、
自分のフランス語能力を底上げしたいぞ。
うちの男性陣が目を剥くような素晴らしい文章を
ひょひょいのひょいと書けるようになりたいぞ。
というわけで、悔しさがバネになって、
久しぶりにメラメラと頑張る気持ちが湧いて来た。
うぅぅ、がんばる。
by poirier_AAA
| 2015-02-17 20:04
| 言葉を学ぶ
|
Comments(8)
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Mtonosama at 2015-02-18 06:46
私もディクテは大の大の大の苦手です。
でも、引越以来ドイツ語学校をお休みしてて復学のメドもたっていないんですけど・・・
でも、引越以来ドイツ語学校をお休みしてて復学のメドもたっていないんですけど・・・
0
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およう
at 2015-02-18 08:38
x
わかりますー!お気持ちが伝わってきました^^ 私、ディクテと聞くだけで身震いしてきます(^_^;)
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らうとら
at 2015-02-18 10:29
x
お、梨の木さんちもディクテですか? ディクテ楽しいですよねー。私大好きです。呆れるほど間違えるけど、でも好きです。進歩の遅さと必要度の低さに、時々モチベーションがぐぐーっと下がるフランス語ですが、ディクテで自分の弱点をありあり見せつけられると、「おし、がんばる!」と、多少やる気が涌いてきます。ウチの場合、一緒にやってくれる子どもはいないので、寂しくも孤独な戦いではありますが・・・
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poirier_AAA at 2015-02-18 16:37
>Mtonosamaさん、こんにちは。
難しいですよね。ほんと、あれが得意な人なんているんでしょうか?
引っ越しもあったし、そのあと酷い風邪をひいたり、年末年始がはさまったり、とのさん本当にお忙しかったですものね。引っ越しも風邪もなかったわたしですら気ぜわしくて、12月の頭からほとんど何も勉強できませんでした。春の声がうっすら聞こえて来たところで、そろそろ新学期に向けて気持ちを高めてみるってのはどうでしょう? 復学したら、きっと楽しいですよ〜〜〜。
難しいですよね。ほんと、あれが得意な人なんているんでしょうか?
引っ越しもあったし、そのあと酷い風邪をひいたり、年末年始がはさまったり、とのさん本当にお忙しかったですものね。引っ越しも風邪もなかったわたしですら気ぜわしくて、12月の頭からほとんど何も勉強できませんでした。春の声がうっすら聞こえて来たところで、そろそろ新学期に向けて気持ちを高めてみるってのはどうでしょう? 復学したら、きっと楽しいですよ〜〜〜。
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poirier_AAA at 2015-02-18 16:43
>おようさん、こんにちは。
あ、おようさんもディクテで泣いた経験がおありですね。
わたしも、最近でこそだいぶ気楽にできるようになりましたけれど、前は本当におそろしくてたまらず、学校の先生に「顔が引きつってる」とからかわれたこともありました。慣れの問題かなと思う部分と、慣れだけではどうにもならない部分があるんですよね。まだまだ、です。
あ、おようさんもディクテで泣いた経験がおありですね。
わたしも、最近でこそだいぶ気楽にできるようになりましたけれど、前は本当におそろしくてたまらず、学校の先生に「顔が引きつってる」とからかわれたこともありました。慣れの問題かなと思う部分と、慣れだけではどうにもならない部分があるんですよね。まだまだ、です。
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poirier_AAA at 2015-02-18 16:51
>らうとらさん、こんにちは。
わたしも、ディクテは嫌いじゃないです。試験とか点数が関係なければ、もっと堂々と「好き」と言えそうですけど。間違えちゃイカンと思うから緊張するんですかね?
ディクテとは直接関係ないのですけれど、今日のらうとらさんの記事を読んで息子の話を思い出しました。小学生の息子は学校で英語の勉強が始まっているのですが、フランス人の先生が教えているからフランス語風の発音になるんですって。 He is hungry が、イー・ヒズ・アングリーに聞こえるんだよ、と笑っていました。フランス語と日本語が出来ると、hも聞き分けられるし、もちろんvとb、rとlも楽々区別できてしまうんですよね。うらやましいことです。。。。
わたしも、ディクテは嫌いじゃないです。試験とか点数が関係なければ、もっと堂々と「好き」と言えそうですけど。間違えちゃイカンと思うから緊張するんですかね?
ディクテとは直接関係ないのですけれど、今日のらうとらさんの記事を読んで息子の話を思い出しました。小学生の息子は学校で英語の勉強が始まっているのですが、フランス人の先生が教えているからフランス語風の発音になるんですって。 He is hungry が、イー・ヒズ・アングリーに聞こえるんだよ、と笑っていました。フランス語と日本語が出来ると、hも聞き分けられるし、もちろんvとb、rとlも楽々区別できてしまうんですよね。うらやましいことです。。。。
私は学校で先生が"では今日はディクテから"なんていうと
いきなりピリっと緊張しますよ。。。苦手すぎて。
学校では先生が1文を2度読んでくれるのですが梨の木家
ではどんな風にしてますか?
ほんと、余裕だと思ってた単語を見返しもせず後にスペル
間違いで直されたときなどかなり愕然としますよ、トホホ。
いきなりピリっと緊張しますよ。。。苦手すぎて。
学校では先生が1文を2度読んでくれるのですが梨の木家
ではどんな風にしてますか?
ほんと、余裕だと思ってた単語を見返しもせず後にスペル
間違いで直されたときなどかなり愕然としますよ、トホホ。
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poirier_AAA at 2015-02-18 19:57
>cocoさん、こんにちは。
そうそう、学校で「今からディクテ」と言われると緊張するんですよね。あと、テストにディクテがあるとわかった時とか。
家はいろいろやります。夫が読み上げることもあるし、映画の予告編を聴き取ったり。でも、Bescherelleのディクテのサイトが音がクリアなので気に入っています。文単位じゃなくてフレーズ単位で、たぶん2回か3回聞いていると思います。本当は2回聞いて文を再現できるくらいになるといいのですが、なかなか全部は覚えられなくて。やっぱり細かいところの詰めが甘いからだと思います。この単語が来たら次はこうなりそうだ、という推測が働かないのね。スペルミスなんて、もう全然減りませんよ〜。本当にとほほ、です。
そうそう、学校で「今からディクテ」と言われると緊張するんですよね。あと、テストにディクテがあるとわかった時とか。
家はいろいろやります。夫が読み上げることもあるし、映画の予告編を聴き取ったり。でも、Bescherelleのディクテのサイトが音がクリアなので気に入っています。文単位じゃなくてフレーズ単位で、たぶん2回か3回聞いていると思います。本当は2回聞いて文を再現できるくらいになるといいのですが、なかなか全部は覚えられなくて。やっぱり細かいところの詰めが甘いからだと思います。この単語が来たら次はこうなりそうだ、という推測が働かないのね。スペルミスなんて、もう全然減りませんよ〜。本当にとほほ、です。