2014年 10月 03日
帆立 |
今朝マルシェをのぞいたら、久しぶりに殻付き帆立貝が並んでいた。
帆立は季節によって買えるときと買えない時がある。
つまり禁漁期間がある食材なのだ。
今朝の値段は1キロ当たり9€弱といったところ(殻付きの重量で)。
フランス人の多くは魚屋に頼んで貝を開けてもらい、
貝柱と卵巣だけの状態にして家に持ち帰る。
魚屋のおじさんが目の前でせっせと貝を開けて処理しているのをみて、
わたしは思わず言ってしまった。
残りは全部捨てちゃうの?
おじさんにはわたしが何を言わんとしているかわかったみたい。
あぁ、このヒモだろ? これも食べられるんだけどな。
そうなの、こりこりっとした歯触りがいいのよねぇ。でも問題は、、、、
砂だろ。すごい量の砂が入ってるもんな。きれいに掃除するのが大変なんだ。
そうそう、あんまり大変だからしょっちゅうは買わないようにしてる。
魚屋ではいつも惜しげなくヒモを捨てている姿を見るので、
フランス人はこの部分が食べられるとは知らないのかと思っていた。
でも、さすが魚屋さん。やっぱりご存知だ。
日本にいた頃は殻付きの帆立なんて買ったことがなかった。
写真や映像で見る限り、砂はあってもほんの少しだろうと思っていた。
ところが、ここでは貝がたっぷり砂を抱いている事がよくある。
(つまり砂の重さにまでお金を払っている)
貝柱を食べるだけならほとんど苦労はないが、
これがヒモまで食べようとすると涙、涙の大掃除の始まりだ。
わたしはいつも殻付きで持ち帰って家で下処理する。
掃除がどんなに大変でも、やっぱりヒモの歯ごたえは忘れ難く、
頑張るしかないぜ!と思うのである。
そういえば、日本にはヒモを甘辛く煮付けた酒肴があった。
酒のつまみのほんの一皿。
でも、その一皿を用意するためにどれだけ手間がかかっていることか。
居酒屋の料理人って大変だろうなぁ。
とりとめもないことを考えながら自分の買い物を済ませた。
今朝は他にも良い魚があったし、帆立はもうしばらくお預けだ。
帆立貝やオレンジ色の小振りのかぼちゃ、きのこが目を惹く一方で、
ほんの少し前には山盛りだったプラム類がすっかり姿を消した。
10月になった今もずいぶんあたたかいパリだけれど、
マルシェの店先では、少しずつ確かに季節が移り変わっている。
帆立は季節によって買えるときと買えない時がある。
つまり禁漁期間がある食材なのだ。
今朝の値段は1キロ当たり9€弱といったところ(殻付きの重量で)。
フランス人の多くは魚屋に頼んで貝を開けてもらい、
貝柱と卵巣だけの状態にして家に持ち帰る。
魚屋のおじさんが目の前でせっせと貝を開けて処理しているのをみて、
わたしは思わず言ってしまった。
残りは全部捨てちゃうの?
おじさんにはわたしが何を言わんとしているかわかったみたい。
あぁ、このヒモだろ? これも食べられるんだけどな。
そうなの、こりこりっとした歯触りがいいのよねぇ。でも問題は、、、、
砂だろ。すごい量の砂が入ってるもんな。きれいに掃除するのが大変なんだ。
そうそう、あんまり大変だからしょっちゅうは買わないようにしてる。
魚屋ではいつも惜しげなくヒモを捨てている姿を見るので、
フランス人はこの部分が食べられるとは知らないのかと思っていた。
でも、さすが魚屋さん。やっぱりご存知だ。
日本にいた頃は殻付きの帆立なんて買ったことがなかった。
写真や映像で見る限り、砂はあってもほんの少しだろうと思っていた。
ところが、ここでは貝がたっぷり砂を抱いている事がよくある。
(つまり砂の重さにまでお金を払っている)
貝柱を食べるだけならほとんど苦労はないが、
これがヒモまで食べようとすると涙、涙の大掃除の始まりだ。
わたしはいつも殻付きで持ち帰って家で下処理する。
掃除がどんなに大変でも、やっぱりヒモの歯ごたえは忘れ難く、
頑張るしかないぜ!と思うのである。
そういえば、日本にはヒモを甘辛く煮付けた酒肴があった。
酒のつまみのほんの一皿。
でも、その一皿を用意するためにどれだけ手間がかかっていることか。
居酒屋の料理人って大変だろうなぁ。
とりとめもないことを考えながら自分の買い物を済ませた。
今朝は他にも良い魚があったし、帆立はもうしばらくお預けだ。
帆立貝やオレンジ色の小振りのかぼちゃ、きのこが目を惹く一方で、
ほんの少し前には山盛りだったプラム類がすっかり姿を消した。
10月になった今もずいぶんあたたかいパリだけれど、
マルシェの店先では、少しずつ確かに季節が移り変わっている。
by poirier_AAA
| 2014-10-03 19:56
| 味わう
|
Comments(4)
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Mtonosama at 2014-10-04 07:19
殻付きのホタテを買ったことがありません。
あのひもに砂が入っていることも知りませんでした。
歳をとっても知らないことって多いものです。
ああ、恥ずかしい。
あのひもに砂が入っていることも知りませんでした。
歳をとっても知らないことって多いものです。
ああ、恥ずかしい。
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saheizi-inokori at 2014-10-04 10:31
白和えだってなかなか作らない時代です。
ヒモなんて今や高級割烹かもしれません。
ヒモなんて今や高級割烹かもしれません。
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poirier_AAA at 2014-10-04 20:08
>Mtonosamaさん、こんにちは。
わたしもですよ〜。日本ではいつも綺麗に掃除されパック詰めされた帆立を買っていましたから、開けたらすぐに調理に取り掛かれたのです。でもこちらだと、調理に取り掛かるまでが大変です(笑)。
こちらは牡蠣も必ず殻付きですし、鶏のモモ肉だって骨がついたものしか売っていません。不便と言えば不便なんですが、おかげでいろいろ出来るようになったので、それは良かったかなと思います。
わたしもですよ〜。日本ではいつも綺麗に掃除されパック詰めされた帆立を買っていましたから、開けたらすぐに調理に取り掛かれたのです。でもこちらだと、調理に取り掛かるまでが大変です(笑)。
こちらは牡蠣も必ず殻付きですし、鶏のモモ肉だって骨がついたものしか売っていません。不便と言えば不便なんですが、おかげでいろいろ出来るようになったので、それは良かったかなと思います。
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by
poirier_AAA at 2014-10-04 20:13
>saheiziさん、こんにちは。
白和え、美味しいですよねぇ。
最近はみな忙しいので、どうしても時短料理中心の食事になってしまうのでしょう。人形浄瑠璃や歌舞伎、オペラのような、ゆったり時間が流れる芸能を楽しむゆとりがなくなってしまったことと、根っこは繋がっているような気がします。
白和え、美味しいですよねぇ。
最近はみな忙しいので、どうしても時短料理中心の食事になってしまうのでしょう。人形浄瑠璃や歌舞伎、オペラのような、ゆったり時間が流れる芸能を楽しむゆとりがなくなってしまったことと、根っこは繋がっているような気がします。