2014年 05月 15日
熱して、冷めて |
息子Aが、クラスで日本についてのエクスポゼ(発表)をすることになった。
発表までには2週間以上の準備期間があったのだが、
その間、息子Aがしたことと言えば、
見せる写真を選んだのと、
日本の地理的な特徴について説明できるようにすること、
この2つだけだった。
こういう発表ものは親の手伝いを見込んでの課題でもあるので、
他にはどういうことを話すの?とか
どういう形式で発表するの?とか
どのくらいの時間があたえられているのかな?とか、
何度となく水を向けて「必要なら手伝うよ」サインを送っていた。
しかし、肝心の息子Aが「ボク、知らない」「これで十分」の一点張り。
ふーん、それじゃあこれでいいのね。
すっかり安心しきって迎えた発表の前日。
息子Aが言い出したのだ。
この写真、大きな白い紙に貼って、その横にコメントを書いたらいいよね。
そうやって発表する子もいるんだよ。
それから、日本には字の種類がたくさんあることを見せたいから、
ひらがな、カタカナの五十音図や漢字のリストがあるといいなぁ。
あと、○○とか××の写真も見せたいんだけど。
これを言い出したのが前日の5時半。
白い大きな紙といったって、家にはそんなストックはないし、
近所のコピー屋は6時前に店じまいしてしまうし、
営業時間の長いスーパーもあるけど、コピー機は壊れてることが多いし、
我が家のプリンターはインクの残量に不安がある。
もうっ、ここは日本じゃないんだよっ。
パパやママンに言えば、いつでも何でも出来ると思ってるわけ!?
これまで時間は十分あったのに、あなた一体どういうつもりなのよっ!
普段からカーッと怒ることも多いわたくしなれど、
今回ばかりは物凄く怒った。
頭から火柱が立ちのぼった。
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
よくわかってない子どもを諭すというよりは、
怒りのあまり冷静さを完全に失って、止めるタイミングも逃した感じ。
それでも、怒りながらも、
頭の別な部分ではどうやったら望むようにできるだろうと忙しく考え、
どうにかこうにか工夫して、なんとかピンチはくぐり抜けたのだった。
ようやく見通しがついたので、7時に近くなってからパン屋に走った。
5月になってすっかり日も長くなり、晴れた日の7時前ならまだ日がまぶしい。
道の加減で、顔にまともに西日をうけることになり、
まだイライラに取り憑かれていたわたしはつい愚痴った。
まったく、こんなにまぶしかったら目も開けられやしない。
それを耳にした息子Bがぼそっと言った。
ママン、この間までは雨ばっかり降っていやだって言っていたくせに、
今度は晴れてまぶしいのがいやだって文句言うの?
どっちがいいの?ボク全然わからないよ。
真っ赤に熾きていた炭にじゅっと水がかかった、と思った。
いけない、ぐちぐち言うのもいい加減にしなくちゃ。
こういうとき、当事者以外の人(この場合息子B)が居てくれるって
なんとありがたいことであろうか。
とくに喜怒哀楽で一気に盛り上がってしまいやすいわたしの場合、
同じくらいの感度の人と一緒にいるとお互いに盛り上がって抜け出せなくなる。
夫のように感情のたちあがりの穏やかな人とか、
今回の息子Bのような、火の粉がふりかからないよう巧く身をかわす人がいると、
適当な頃合いを見計らって水をかけて冷やしてもらえる。
家族という最小単位のグループの中でも、
人はうまくバランスがとろうと、お互いに出たりひっこんだり、
いろいろ工夫しているんだな、と思う。
ありがたいことなり。
しかし、こういう心臓に悪いことは金輪際止めてもらいたい。
発表までには2週間以上の準備期間があったのだが、
その間、息子Aがしたことと言えば、
見せる写真を選んだのと、
日本の地理的な特徴について説明できるようにすること、
この2つだけだった。
こういう発表ものは親の手伝いを見込んでの課題でもあるので、
他にはどういうことを話すの?とか
どういう形式で発表するの?とか
どのくらいの時間があたえられているのかな?とか、
何度となく水を向けて「必要なら手伝うよ」サインを送っていた。
しかし、肝心の息子Aが「ボク、知らない」「これで十分」の一点張り。
ふーん、それじゃあこれでいいのね。
すっかり安心しきって迎えた発表の前日。
息子Aが言い出したのだ。
この写真、大きな白い紙に貼って、その横にコメントを書いたらいいよね。
そうやって発表する子もいるんだよ。
それから、日本には字の種類がたくさんあることを見せたいから、
ひらがな、カタカナの五十音図や漢字のリストがあるといいなぁ。
あと、○○とか××の写真も見せたいんだけど。
これを言い出したのが前日の5時半。
白い大きな紙といったって、家にはそんなストックはないし、
近所のコピー屋は6時前に店じまいしてしまうし、
営業時間の長いスーパーもあるけど、コピー機は壊れてることが多いし、
我が家のプリンターはインクの残量に不安がある。
もうっ、ここは日本じゃないんだよっ。
パパやママンに言えば、いつでも何でも出来ると思ってるわけ!?
これまで時間は十分あったのに、あなた一体どういうつもりなのよっ!
普段からカーッと怒ることも多いわたくしなれど、
今回ばかりは物凄く怒った。
頭から火柱が立ちのぼった。
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
ガミガミガミガミガミガミ、
よくわかってない子どもを諭すというよりは、
怒りのあまり冷静さを完全に失って、止めるタイミングも逃した感じ。
それでも、怒りながらも、
頭の別な部分ではどうやったら望むようにできるだろうと忙しく考え、
どうにかこうにか工夫して、なんとかピンチはくぐり抜けたのだった。
ようやく見通しがついたので、7時に近くなってからパン屋に走った。
5月になってすっかり日も長くなり、晴れた日の7時前ならまだ日がまぶしい。
道の加減で、顔にまともに西日をうけることになり、
まだイライラに取り憑かれていたわたしはつい愚痴った。
まったく、こんなにまぶしかったら目も開けられやしない。
それを耳にした息子Bがぼそっと言った。
ママン、この間までは雨ばっかり降っていやだって言っていたくせに、
今度は晴れてまぶしいのがいやだって文句言うの?
どっちがいいの?ボク全然わからないよ。
真っ赤に熾きていた炭にじゅっと水がかかった、と思った。
いけない、ぐちぐち言うのもいい加減にしなくちゃ。
こういうとき、当事者以外の人(この場合息子B)が居てくれるって
なんとありがたいことであろうか。
とくに喜怒哀楽で一気に盛り上がってしまいやすいわたしの場合、
同じくらいの感度の人と一緒にいるとお互いに盛り上がって抜け出せなくなる。
夫のように感情のたちあがりの穏やかな人とか、
今回の息子Bのような、火の粉がふりかからないよう巧く身をかわす人がいると、
適当な頃合いを見計らって水をかけて冷やしてもらえる。
家族という最小単位のグループの中でも、
人はうまくバランスがとろうと、お互いに出たりひっこんだり、
いろいろ工夫しているんだな、と思う。
ありがたいことなり。
しかし、こういう心臓に悪いことは金輪際止めてもらいたい。
by poirier_AAA
| 2014-05-15 21:08
| 日々の断片
|
Comments(2)
Commented
by
saheizi-inokori at 2014-05-15 21:23
B君、乾杯!
0
Commented
by
poirier_AAA at 2014-05-16 17:22