2013年 07月 18日
図書館好き |
メトロに置き忘れた図書館から借りた本はまだ戻って来ていないものの、
無性に図書館の空気が恋しくなって、やっぱり図書館に行ってしまった。
2ヶ月の夏休み中は、通常は3週間の貸出期限が6週間まで伸びる。
だったらたくさん借りちゃえ!
と思う人が多いかと思えばさにあらず。
ヴァカンス前に借り物をきれいに返してから出発する人が多いと見え、
図書館の棚は、この時期いつもよりもぐっと充実している。
昨日は閉館時間の1時間前だったこともあってか、
児童書コーナーは我が家の貸し切り状態。
いつもならば小さな子どもの声、子どもと話す大人の声で、
静かににぎわっているこの部屋が、
このときはしんと静まり返っていた。
本が、読まれるのを待っている。
どの本も、面白い話を抱えたまま、じっと待っている。
整然と並んだ本の間から、
さまざまな彩りの世界がぶわっと広がっていきそうで、
でも本は閉じたままだから広がりようがない。
本は春先の木の芽のように内側で生命を漲らせている。
誰もいない図書館は
本の息吹が静かに部屋に満ちて、
ただただ静かに満ちて、
わたしは気持ちよく緊張する。
本屋も大好きだけれど、
本屋のまっさらな本は図書館の本ほど自己主張しない。
読んで、読んで、わたしを読んでご覧よ、とは言わない。
図書館の雰囲気はやっぱり独特で、他のものには替えられない、と思う。
無性に図書館の空気が恋しくなって、やっぱり図書館に行ってしまった。
2ヶ月の夏休み中は、通常は3週間の貸出期限が6週間まで伸びる。
だったらたくさん借りちゃえ!
と思う人が多いかと思えばさにあらず。
ヴァカンス前に借り物をきれいに返してから出発する人が多いと見え、
図書館の棚は、この時期いつもよりもぐっと充実している。
昨日は閉館時間の1時間前だったこともあってか、
児童書コーナーは我が家の貸し切り状態。
いつもならば小さな子どもの声、子どもと話す大人の声で、
静かににぎわっているこの部屋が、
このときはしんと静まり返っていた。
本が、読まれるのを待っている。
どの本も、面白い話を抱えたまま、じっと待っている。
整然と並んだ本の間から、
さまざまな彩りの世界がぶわっと広がっていきそうで、
でも本は閉じたままだから広がりようがない。
本は春先の木の芽のように内側で生命を漲らせている。
誰もいない図書館は
本の息吹が静かに部屋に満ちて、
ただただ静かに満ちて、
わたしは気持ちよく緊張する。
本屋も大好きだけれど、
本屋のまっさらな本は図書館の本ほど自己主張しない。
読んで、読んで、わたしを読んでご覧よ、とは言わない。
図書館の雰囲気はやっぱり独特で、他のものには替えられない、と思う。
by poirier_AAA
| 2013-07-18 17:55
| 日々の断片
|
Comments(6)
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fusk
at 2013-07-18 19:35
x
ほんと。図書館の雰囲気って独特ですね。しめやかで。
他の場所と匂いが違うような気がする。
近頃はメディアテックになってる所が多くて以前より少し開放的。
やっぱり古びた建物で、天井が高くて
どっしりした机が有って閲覧と言うのに心が惹かれるのはちょっと古いかなあなんて苦笑しています。
他の場所と匂いが違うような気がする。
近頃はメディアテックになってる所が多くて以前より少し開放的。
やっぱり古びた建物で、天井が高くて
どっしりした机が有って閲覧と言うのに心が惹かれるのはちょっと古いかなあなんて苦笑しています。
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図書館の緊張感、いいですね。
わたし、高校1年のとき、図書委員で、お昼休みは図書室の
カウンターで貸出係をしていました。
早めに務めを果たすため、食べるのが遅いわたしは当番の間は、
お弁当ではなく牛乳を6本飲んで図書室に向いました。
背が伸びたのはそのお蔭です。
築80年の古い図書室のカウンターで本を借りにくる人を待つ時間は
大好きでした。
わたし、高校1年のとき、図書委員で、お昼休みは図書室の
カウンターで貸出係をしていました。
早めに務めを果たすため、食べるのが遅いわたしは当番の間は、
お弁当ではなく牛乳を6本飲んで図書室に向いました。
背が伸びたのはそのお蔭です。
築80年の古い図書室のカウンターで本を借りにくる人を待つ時間は
大好きでした。
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saheizi-inokori at 2013-07-18 21:44
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poirier_AAA at 2013-07-19 15:27
>fuskさん、こんにちは。
やっぱり古びた建物で、天井が高くて‥‥というところで、Bibliothèque Médicisという番組を思い浮かべてしまいました。ご存知ですか?あの会場になっている図書館が、まさにそういう「ザ・図書館」ですよね。閲覧用のライトまで洒落ていて。
こういう図書館もすごく憧れますが、実はわたしはちびなので背の高い書架だと上の方に手が届かないから苦手なのです。今通っている図書館はほとんどが180センチくらいの高さの棚で、一番上の棚の本にもすっと手が届くので助かっているんですよ。
やっぱり古びた建物で、天井が高くて‥‥というところで、Bibliothèque Médicisという番組を思い浮かべてしまいました。ご存知ですか?あの会場になっている図書館が、まさにそういう「ザ・図書館」ですよね。閲覧用のライトまで洒落ていて。
こういう図書館もすごく憧れますが、実はわたしはちびなので背の高い書架だと上の方に手が届かないから苦手なのです。今通っている図書館はほとんどが180センチくらいの高さの棚で、一番上の棚の本にもすっと手が届くので助かっているんですよ。
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poirier_AAA at 2013-07-19 15:36
>とのさん、こんにちは。
とのさん、なんか女ロッキーみたいだなぁと思いました。男ロッキーは牛乳じゃなくて卵でしたけど。とにかく6本というのがすごいです。わたしももう少し牛乳を飲んでおくんだったかなぁ‥‥背が低いんですよ。
図書係って楽しい仕事ですよね。本を借りに来る人を待ちながら暇なときは本を読んだり、本を返しに来た人と「これ面白いですよね」と感想を話しちゃったり。ときどき「この本、お勧めです!」なんて推薦のコメントを書いたりしてもいいし、それが高じて図書館新聞なんか作っちゃったりして。想像しているだけでウキウキします。
とのさん、なんか女ロッキーみたいだなぁと思いました。男ロッキーは牛乳じゃなくて卵でしたけど。とにかく6本というのがすごいです。わたしももう少し牛乳を飲んでおくんだったかなぁ‥‥背が低いんですよ。
図書係って楽しい仕事ですよね。本を借りに来る人を待ちながら暇なときは本を読んだり、本を返しに来た人と「これ面白いですよね」と感想を話しちゃったり。ときどき「この本、お勧めです!」なんて推薦のコメントを書いたりしてもいいし、それが高じて図書館新聞なんか作っちゃったりして。想像しているだけでウキウキします。
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poirier_AAA at 2013-07-19 15:41
>saheiziさん、こんにちは。
佐平次さんのコメントを読みながら、大学時代の図書館がほとんど記憶にないことに気がついて愕然としました。あの頃、自分は何をやっていたんだろう?
記憶の中の図書館というと、わたしの場合は小学校の図書館なのです。大人から見れば小さい図書室だったと思うのですが、小学生のわたしには宝の洞窟みたいに魅力的な場所でした。あとにも先にもあのときほど夢中で本を読み漁ったことはないです。図書館の児童書コーナーにいくと、だからそのときの幸せな記憶が蘇るんでしょうね。
佐平次さんのコメントを読みながら、大学時代の図書館がほとんど記憶にないことに気がついて愕然としました。あの頃、自分は何をやっていたんだろう?
記憶の中の図書館というと、わたしの場合は小学校の図書館なのです。大人から見れば小さい図書室だったと思うのですが、小学生のわたしには宝の洞窟みたいに魅力的な場所でした。あとにも先にもあのときほど夢中で本を読み漁ったことはないです。図書館の児童書コーナーにいくと、だからそのときの幸せな記憶が蘇るんでしょうね。