2013年 03月 28日
冷戦中 |
昨夜から、夫相手に無期限冷戦に突入中である。
宣戦布告したのはわたしだ。
ほぼ全面的に尊敬に値する人だと思う気持ちに変わりはないし、
別に相手の人格を否定して傷つけようとか、
憎み合おうと思ってしている喧嘩ではない。
ただ1点、そこだけは譲れない部分があるだけだ。
それを認めよ、と迫っている。
わたしは至極真剣に冷戦宣言をしたが、
夫はそもそも争いごとなど存在しない、という態度をとり続けている。
戦争は始めるのは簡単で、
終わらせる方がずっと難しい。
落としどころはどこか、お互いに探らないといけない。
片方が戦争中だと思い、片方が戦争は存在しないと思っている場合、
どういう形で停戦に持ち込むことになるんだろう。
たかが夫婦の喧嘩でもこうなのだから、
あれやこれや考えなければならないことや、
いろんな人の利害や面子が絡む集団同士の喧嘩は一層難しいだろうね。
縁を保ち続けたいと思いながらする喧嘩は、
外交力で解決するしかない。
こうして今日もわたくしは、
フランス語とフランス式の論理展開を着々と磨くのである。
宣戦布告したのはわたしだ。
ほぼ全面的に尊敬に値する人だと思う気持ちに変わりはないし、
別に相手の人格を否定して傷つけようとか、
憎み合おうと思ってしている喧嘩ではない。
ただ1点、そこだけは譲れない部分があるだけだ。
それを認めよ、と迫っている。
わたしは至極真剣に冷戦宣言をしたが、
夫はそもそも争いごとなど存在しない、という態度をとり続けている。
戦争は始めるのは簡単で、
終わらせる方がずっと難しい。
落としどころはどこか、お互いに探らないといけない。
片方が戦争中だと思い、片方が戦争は存在しないと思っている場合、
どういう形で停戦に持ち込むことになるんだろう。
たかが夫婦の喧嘩でもこうなのだから、
あれやこれや考えなければならないことや、
いろんな人の利害や面子が絡む集団同士の喧嘩は一層難しいだろうね。
縁を保ち続けたいと思いながらする喧嘩は、
外交力で解決するしかない。
こうして今日もわたくしは、
フランス語とフランス式の論理展開を着々と磨くのである。
by poirier_AAA
| 2013-03-28 18:55
| 日々の断片
|
Comments(10)
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saheizi-inokori at 2013-03-28 20:23
どんなに仲良し夫婦でもあるんですね、なんかホッとしたりして^^。
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poirier_AAA at 2013-03-29 02:00
>saheiziさん、こんにちは。
ありますとも。話し合いのできない相手とは一緒に暮らせませんし(キッパリ)。
でも、怒り続けるのってエネルギーを食うんですよね。エネルギー切れに近づいてくるとだんだん面倒くさくなって、つい平和外交路線に変更するかなぁ、と思いはじめたりして。
ありますとも。話し合いのできない相手とは一緒に暮らせませんし(キッパリ)。
でも、怒り続けるのってエネルギーを食うんですよね。エネルギー切れに近づいてくるとだんだん面倒くさくなって、つい平和外交路線に変更するかなぁ、と思いはじめたりして。
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Mtonosama at 2013-03-29 07:13
おふたりは喧嘩をしないのだなぁ、といつも思っていました。
喧嘩してもなお尊敬に値する部分があるならいいですよ。
<人が皆我よりえらく見ゆる日よ花を買い来てつまと親しむ>
なんて歌がありますが、人が皆自分より偉く見えるのはいつものことなのに一緒に花を見るつまもいない人はどうなる?
いえ、いるのにいないのと同じという人は?
悲惨ですよ~(わたしのこと^_^;)
喧嘩してもなお尊敬に値する部分があるならいいですよ。
<人が皆我よりえらく見ゆる日よ花を買い来てつまと親しむ>
なんて歌がありますが、人が皆自分より偉く見えるのはいつものことなのに一緒に花を見るつまもいない人はどうなる?
いえ、いるのにいないのと同じという人は?
悲惨ですよ~(わたしのこと^_^;)
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petitecoco
at 2013-03-29 07:57
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ふふふ、梨の木家でもこういうのあるんだぁ~。
家なんかしょっちゅうですよ。平和主義のluluはあれこれ
ちょっかい出してきて“なかったこと”にしたいみたい
けれど私はそういう態度さえイライラとしてしまうんだけれどね。。。
ところでこういう冷戦の時って子供達の前ではどう切り抜けるん
ですか?
家なんかしょっちゅうですよ。平和主義のluluはあれこれ
ちょっかい出してきて“なかったこと”にしたいみたい
けれど私はそういう態度さえイライラとしてしまうんだけれどね。。。
ところでこういう冷戦の時って子供達の前ではどう切り抜けるん
ですか?
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wildrose53 at 2013-03-29 22:49
いいですねえ、夫婦喧嘩はどんどんやったほうがいいですね。
という我が家では、実は夫婦喧嘩と言えるほどのものをやったことがありません。
夫も私も長男・長女。それぞれめんどくさい家族の中で、特に頼まれたわけでもないのについ、調停役を買って出てしまう、因果な性格同士です。
私は一時期、いろいろ溜まりに溜まって一年間ほど出奔した過去をもつ妻ですが、そのとき初めてわかりましたよ、夫婦は喧嘩するのが当たり前だと。
心身ともに回復した暁には、夫とちゃんと向き合い、関係を継続するための喧嘩というヤツを恐れずにできるようになりました。喧嘩というより、お互いの考えや思い方の違いを認め合うための忍耐、でしょうか。
上のかたのコメントにあった啄木のうた。『横レス』をお許しください。私は「外で面白くないからって。妻は偉く見えないのか」という反応でございました^^;
という我が家では、実は夫婦喧嘩と言えるほどのものをやったことがありません。
夫も私も長男・長女。それぞれめんどくさい家族の中で、特に頼まれたわけでもないのについ、調停役を買って出てしまう、因果な性格同士です。
私は一時期、いろいろ溜まりに溜まって一年間ほど出奔した過去をもつ妻ですが、そのとき初めてわかりましたよ、夫婦は喧嘩するのが当たり前だと。
心身ともに回復した暁には、夫とちゃんと向き合い、関係を継続するための喧嘩というヤツを恐れずにできるようになりました。喧嘩というより、お互いの考えや思い方の違いを認め合うための忍耐、でしょうか。
上のかたのコメントにあった啄木のうた。『横レス』をお許しください。私は「外で面白くないからって。妻は偉く見えないのか」という反応でございました^^;
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poirier_AAA at 2013-03-30 02:06
>mtonosamaさん、こんにちは。
喧嘩は、確かにあんまりしないんです。でも、ある1つのことに関してはもう結婚する前から並行線が続いていて、何度も再燃しちゃうんですよ。
<人が皆我よりえらく見ゆる日よ花を買い来てつまと親しむ>
そういえば、出会った最初の頃に初めて買って来てくれた花が仏壇用の菊だったことを思い出しました。店先にたくさん出ていたから買っちゃったんだそうです。これはねと教えたら、すごいカルチャーショックを受けていましたっけ。
喧嘩は、確かにあんまりしないんです。でも、ある1つのことに関してはもう結婚する前から並行線が続いていて、何度も再燃しちゃうんですよ。
<人が皆我よりえらく見ゆる日よ花を買い来てつまと親しむ>
そういえば、出会った最初の頃に初めて買って来てくれた花が仏壇用の菊だったことを思い出しました。店先にたくさん出ていたから買っちゃったんだそうです。これはねと教えたら、すごいカルチャーショックを受けていましたっけ。
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poirier_AAA at 2013-03-30 02:25
>cocoさん、こんにちは。
日本人としてははっきり喧嘩なのだけれど、フランス人風に言うとまだ激論の延長くらいかもしれないです。フランス人カップルの喧嘩なんて、怒鳴り声とか罵詈雑言とかすごいことがあるものね。うちは感情に訴えてもダメなので、とにかくいかに冷静に理詰めで納得させるか、それに尽きます。
子どもや家族の生活には害を及ぼさない喧嘩なので「冷戦」ですよ。子どもが怯えるようになったら、もう「実戦」かと。
日本人としてははっきり喧嘩なのだけれど、フランス人風に言うとまだ激論の延長くらいかもしれないです。フランス人カップルの喧嘩なんて、怒鳴り声とか罵詈雑言とかすごいことがあるものね。うちは感情に訴えてもダメなので、とにかくいかに冷静に理詰めで納得させるか、それに尽きます。
子どもや家族の生活には害を及ぼさない喧嘩なので「冷戦」ですよ。子どもが怯えるようになったら、もう「実戦」かと。
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poirier_AAA at 2013-03-30 02:48
>wildroseさん、こんにちは。
そうですね。「お互いの考えや思い方の違いを認め合うための」ぶつかり合いみたいなものでしょうね。とはいえ、この記事を書いた当初は完全に頭に血が上っていたので「コノヤロー、今夜は家から閉め出してやる〜」とか、どす黒いこともいろいろ考えてもいたんですけど(笑)。
ブログで、こうやって文章にして人の目に曝していると思うと、一人でぐずぐず考えているときよりも頭を冷やすのが簡単になるような気がします。そうして冷えた頭で「自分はこう思う」と伝えた方が、相手の耳には届きやすいんですよね。難しいことですけど。
この歌、こんなちっぽけな自分を立てて一生懸命尽くしてくれる妻のありがたさが今日ばかりは身にしみたよ、ということかなと思いました。ニッポン男児は人前で弱みは見せられませんものね。男はつらいよ〜、です。
そうですね。「お互いの考えや思い方の違いを認め合うための」ぶつかり合いみたいなものでしょうね。とはいえ、この記事を書いた当初は完全に頭に血が上っていたので「コノヤロー、今夜は家から閉め出してやる〜」とか、どす黒いこともいろいろ考えてもいたんですけど(笑)。
ブログで、こうやって文章にして人の目に曝していると思うと、一人でぐずぐず考えているときよりも頭を冷やすのが簡単になるような気がします。そうして冷えた頭で「自分はこう思う」と伝えた方が、相手の耳には届きやすいんですよね。難しいことですけど。
この歌、こんなちっぽけな自分を立てて一生懸命尽くしてくれる妻のありがたさが今日ばかりは身にしみたよ、ということかなと思いました。ニッポン男児は人前で弱みは見せられませんものね。男はつらいよ〜、です。
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fusk
at 2013-03-30 20:43
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理詰めで喋られると。とても勝てないからと
夫はいつも寝てしまいました。
喧嘩しない時は、本当にいくらでもお互いに話すのですけれど。
啄木のこの歌、好きだったのですが。
人ぞれぞれに感じが違うのだな?って思いました。
妻と親しむ。と言うより花を買ったと言う方に私は重きを置いてました。
明治の時代、花屋も少なかったでしょうし。
男が花を買って来る習慣もあまり無かっただろうし。
饅頭や肉を買ってなら(それこそ男が買わないでしょうけれど。笑)
歌にはならない?
夫はいつも寝てしまいました。
喧嘩しない時は、本当にいくらでもお互いに話すのですけれど。
啄木のこの歌、好きだったのですが。
人ぞれぞれに感じが違うのだな?って思いました。
妻と親しむ。と言うより花を買ったと言う方に私は重きを置いてました。
明治の時代、花屋も少なかったでしょうし。
男が花を買って来る習慣もあまり無かっただろうし。
饅頭や肉を買ってなら(それこそ男が買わないでしょうけれど。笑)
歌にはならない?
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poirier_AAA at 2013-04-01 18:24
>fuskさん、こんにちは。
夫の場合は、感情的な喧嘩になるのがすごくイヤなようです。感情的になって声が高くなってくるとすぐに、静かに話そうと諭されます。でも、それって怒りに油を注ぐようなものなんですよね。あと、一生懸命静かに話している最中に、文法の間違いを指摘したりするんですよ。これも、ものすご〜く腹が立ちます。
そういえば、明治の頃ってお花屋さんはどうだったんでしょうね。ネットで検索してみたら江戸時代の花売りとあまり変わりなかった(つまり切り花を行商して歩くスタイル)と書いてあるところもありました。そもそも花を買うのは家を飾るためで、人に贈る為に買うという意識はどのくらいあったんでしょう?1つの歌からいろんなことを考えてしまいますね。
夫の場合は、感情的な喧嘩になるのがすごくイヤなようです。感情的になって声が高くなってくるとすぐに、静かに話そうと諭されます。でも、それって怒りに油を注ぐようなものなんですよね。あと、一生懸命静かに話している最中に、文法の間違いを指摘したりするんですよ。これも、ものすご〜く腹が立ちます。
そういえば、明治の頃ってお花屋さんはどうだったんでしょうね。ネットで検索してみたら江戸時代の花売りとあまり変わりなかった(つまり切り花を行商して歩くスタイル)と書いてあるところもありました。そもそも花を買うのは家を飾るためで、人に贈る為に買うという意識はどのくらいあったんでしょう?1つの歌からいろんなことを考えてしまいますね。