2012年 08月 01日
初・詣で |
将来夫になる人と一緒にパリに来るようになってからというもの、
観光はどこにいったの?
あそこはもちろん行くんでしょ。
もう行ったの?
え、行きたくないの?行かなくてもいいの?
本当に?
と、しょっちゅう親戚からお勧めを受けていた場所。
子どもが生まれてからは、
もう行ったでしょう?
え、それでもまだ行ってないの?
(あなた、よっぽど嫌いなのね)
と呆れられるほど避けていた場所。
そこに昨日行って参りました。どこかおわかりになりましょうか?
○ィズニーランド
でございます。
いえ、別に毛嫌いする理由もないのでございます。
が、だからといって特別行かなければならない理由もないのでございます。
遊園地は遊園地であり、ディズニー版であろうがなかろうが関係ないのです。
でも、子どもたちがすっかりディズニーに洗脳されてしまい(別に率先して洗脳したわけではありません)外圧が高まってきたのと、年齢的にお得なチケットを買えるチャンスでもあったので、そーゆーわけなら行ってもいいでしょう、という気持ちになり(わたくし的には大負けに負けたつもりで)行ってきました。
あ〜あと思いながら行きましたが、実際は普通に面白かったです。
子どもと一緒に結構楽しめました。
これならまた来てもいいんじゃない?とまで思いました。
パリのランドは、テーマこそディズニーであるものの、普通の大型遊園地という感じでした。親子連れが山のようにいるし、学童保育の集団みたいなグループもいるし、あとは世界中から観光客が押し寄せてくる場所です。日本のような、デートコース的な雰囲気はほとんど感じません。
それに、日本だったら園内の従業員が「なりきり」で雰囲気を盛り上げてくれますが(個人的には盛り上がらないどころか、あれですっかりシラケてしまいます)、こちらではそういうタイプの従業員はいません。穏やかににこやかに自分の仕事を淡々とこなしている感じ。でも、パリでは有り得ないくらい平均的に皆にこやかで、しかも感情の起伏がサービスに現れない人達ばかり揃えてあるのが印象的でした。質問すれば正しい答えをきちんと出せる(有能な)人がそこらじゅうにいる、これはこちらでは本当に凄いことなのです。お役所だって担当者に依って言うことが違う土地柄ですからね。フランスでここまで遣り遂げているところに、ディズニーのブランド力を感じたのでした。
それに、アメリカ的マーケティングの徹底ぶりが新鮮でもありました。これは日本では感じなかったのです。日本もある意味完全にアメリカ的マーケティングに染まっていますから、当然だと思います。フランスで、マルシェとか個人商店といった昔ながらの商売方法が続いているのに慣れ、効率よりも目の前のお客との話を大事にするような超人間的な従業員を日常的に目にし、ネットで物を注文すればコンファメーションが3日目に届くような信じられないほどの悠長さ、家具屋で配達をたのめば届くのに2週間くらい平気で待たされるような効率の良さ、修理を頼んで一度で完全に直ると珍しいという博打的な技術が普通になってしまうと、本当に別世界に来たかと思うほどのビックリなのです。
駐車場から駅から入り口まで整然と人が流れるように設計され、
わかりやすい場所に十分な数のトイレが設置され、
出入り口付近にはまずお客の目を惹くショップが軒を連ね、
奥には、多少歩いても人が来たがるようなアトラクションを置き、
食事の時間を惜しむ客を見越したファスト・フード店の多さ。
食べ物を持ち込ませないで、市価の2倍でジャンクフードを売りつける。
卵を12個ずつ箱詰めするがごとき、アトラクションでの客さばきの手際の良さ。
親は「なんちゅー贅沢や」と面白くないのだけれど、子どもは「ミッキーだ、ドナルドだ、アラジンだ!」と夢と欲が一気に爆発するので抑えられないし。
映画が1本できると、そのキャラクターがまた二次的、三次的に収入を生む仕組み。
効率と客の心理を徹底的に研究して出来上がった遊園地だよなぁと思うのです。
童心を失い汚れっちまった大人2人がボソボソとそんな話をしている横で、子ども2人は知っているキャラクターを見つけては大興奮でした。
初・詣でが無事に済んで園内の様子もだいたいわかったので、また行っちゃうかもしれません。せっかく来たんだから今日1日でできるだけたくさんのアトラクションを制覇しなくては!と頑張らなくてもいいところが、近くに住む者のメリットですね。 眠り姫のお城からファンタジーランド方面を眺めるの図。曇っていて肌寒いくらいのお天気だったので快適でした。
観光はどこにいったの?
あそこはもちろん行くんでしょ。
もう行ったの?
え、行きたくないの?行かなくてもいいの?
本当に?
と、しょっちゅう親戚からお勧めを受けていた場所。
子どもが生まれてからは、
もう行ったでしょう?
え、それでもまだ行ってないの?
(あなた、よっぽど嫌いなのね)
と呆れられるほど避けていた場所。
そこに昨日行って参りました。どこかおわかりになりましょうか?
○ィズニーランド
でございます。
いえ、別に毛嫌いする理由もないのでございます。
が、だからといって特別行かなければならない理由もないのでございます。
遊園地は遊園地であり、ディズニー版であろうがなかろうが関係ないのです。
でも、子どもたちがすっかりディズニーに洗脳されてしまい(別に率先して洗脳したわけではありません)外圧が高まってきたのと、年齢的にお得なチケットを買えるチャンスでもあったので、そーゆーわけなら行ってもいいでしょう、という気持ちになり(わたくし的には大負けに負けたつもりで)行ってきました。
あ〜あと思いながら行きましたが、実際は普通に面白かったです。
子どもと一緒に結構楽しめました。
これならまた来てもいいんじゃない?とまで思いました。
パリのランドは、テーマこそディズニーであるものの、普通の大型遊園地という感じでした。親子連れが山のようにいるし、学童保育の集団みたいなグループもいるし、あとは世界中から観光客が押し寄せてくる場所です。日本のような、デートコース的な雰囲気はほとんど感じません。
それに、日本だったら園内の従業員が「なりきり」で雰囲気を盛り上げてくれますが(個人的には盛り上がらないどころか、あれですっかりシラケてしまいます)、こちらではそういうタイプの従業員はいません。穏やかににこやかに自分の仕事を淡々とこなしている感じ。でも、パリでは有り得ないくらい平均的に皆にこやかで、しかも感情の起伏がサービスに現れない人達ばかり揃えてあるのが印象的でした。質問すれば正しい答えをきちんと出せる(有能な)人がそこらじゅうにいる、これはこちらでは本当に凄いことなのです。お役所だって担当者に依って言うことが違う土地柄ですからね。フランスでここまで遣り遂げているところに、ディズニーのブランド力を感じたのでした。
それに、アメリカ的マーケティングの徹底ぶりが新鮮でもありました。これは日本では感じなかったのです。日本もある意味完全にアメリカ的マーケティングに染まっていますから、当然だと思います。フランスで、マルシェとか個人商店といった昔ながらの商売方法が続いているのに慣れ、効率よりも目の前のお客との話を大事にするような超人間的な従業員を日常的に目にし、ネットで物を注文すればコンファメーションが3日目に届くような信じられないほどの悠長さ、家具屋で配達をたのめば届くのに2週間くらい平気で待たされるような効率の良さ、修理を頼んで一度で完全に直ると珍しいという博打的な技術が普通になってしまうと、本当に別世界に来たかと思うほどのビックリなのです。
駐車場から駅から入り口まで整然と人が流れるように設計され、
わかりやすい場所に十分な数のトイレが設置され、
出入り口付近にはまずお客の目を惹くショップが軒を連ね、
奥には、多少歩いても人が来たがるようなアトラクションを置き、
食事の時間を惜しむ客を見越したファスト・フード店の多さ。
食べ物を持ち込ませないで、市価の2倍でジャンクフードを売りつける。
卵を12個ずつ箱詰めするがごとき、アトラクションでの客さばきの手際の良さ。
親は「なんちゅー贅沢や」と面白くないのだけれど、子どもは「ミッキーだ、ドナルドだ、アラジンだ!」と夢と欲が一気に爆発するので抑えられないし。
映画が1本できると、そのキャラクターがまた二次的、三次的に収入を生む仕組み。
効率と客の心理を徹底的に研究して出来上がった遊園地だよなぁと思うのです。
童心を失い汚れっちまった大人2人がボソボソとそんな話をしている横で、子ども2人は知っているキャラクターを見つけては大興奮でした。
初・詣でが無事に済んで園内の様子もだいたいわかったので、また行っちゃうかもしれません。せっかく来たんだから今日1日でできるだけたくさんのアトラクションを制覇しなくては!と頑張らなくてもいいところが、近くに住む者のメリットですね。
by poirier_AAA
| 2012-08-01 00:25
| フランスを歩く
|
Comments(2)
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by
Mtonosama at 2012-08-01 10:33
やっぱり羨ましいです。
夏場は暑いけれど、やはりディズニーランドは別世界。
少し前まで友人が株主優待券をもらえるので、年に2回行ってました。
でも、彼女の息子が成長し、
かのじょ(最近の日本語風に発音してくださいね)と行くように
なってからはおばさん二人はTDLとは縁が切れてしまいました。
夏場は暑いけれど、やはりディズニーランドは別世界。
少し前まで友人が株主優待券をもらえるので、年に2回行ってました。
でも、彼女の息子が成長し、
かのじょ(最近の日本語風に発音してくださいね)と行くように
なってからはおばさん二人はTDLとは縁が切れてしまいました。
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poirier_AAA at 2012-08-01 18:01
>mtonosamaさん、こんにちは。
最近の日本語風の「かのじょ」って、どんな風に言うんでしょう。なんといつのまにか(わたしに無断で)イントネーションが変わっていましたか。まずい、すっかり時代遅れに成り果ててます。
定期的に遊びに行かれると自分のペースで楽しめる場所になりますよね。わたしは東京では1回だけ、パリでも今回初めてだったので、まずは場所の広さとモノや人の多さにオタオタしてしまうのです。でも、こちらは東京にくらべるとお客がのんびりしているので、あれに乗らなきゃ!というせわしさが感じられず、のんびり楽しめました。
とのさんにも、またチャンスが巡ってくるといいですね!
最近の日本語風の「かのじょ」って、どんな風に言うんでしょう。なんといつのまにか(わたしに無断で)イントネーションが変わっていましたか。まずい、すっかり時代遅れに成り果ててます。
定期的に遊びに行かれると自分のペースで楽しめる場所になりますよね。わたしは東京では1回だけ、パリでも今回初めてだったので、まずは場所の広さとモノや人の多さにオタオタしてしまうのです。でも、こちらは東京にくらべるとお客がのんびりしているので、あれに乗らなきゃ!というせわしさが感じられず、のんびり楽しめました。
とのさんにも、またチャンスが巡ってくるといいですね!