2012年 06月 07日
医者のいろいろ |
9月の新学期を迎える前に子どもたちの健康診断をしておこう、ついでに親の方も気になっていることを片付けてしまおうと、最近はあちこち医者巡りをしている。7月になってももちろん診察はしてもらえるけれど、ヴァカンス・モードが漂う街の中では物事が思うように進まなくなる。だから5月6月のうちにできることは全部済ませておくに限る。これでもかなり駆け込みの気分。
そんなわけで医者通い。
立て続けにあちこち回ると、医者にもそれぞれ個性があって面白い。
医者といっても、もちろん聖人君子にあらず。
それはそれは人間臭い個性が垣間見られる。
日本のいわゆる“お医者さん”タイプとは大分違うような気がする。
ジェネラリスト(一般医)にて。
医者:(待合室を覗いて)こんにちは。えー、3分ほど時間を下さい。
(3分後)
医者: はい、お待たせ。
(診察室内は消臭剤の芳香で満ちている。ヘビースモーカーなのです)
夫:あの、熱があって咳も出るんですけど。
(ちょっと診察して)
医者:ただの風邪でしょ。寝てれば治ります。
(薬を期待していた夫はがっかり)
わたし:破傷風の予防接種をお願いします。
医者:あなた何歳?
わたし:○○です。
医者:最後に予防接種を受けたのはいつ?
わたし:遥か昔すぎて記憶にありません。つまり成人前です。
医者:ふむ。普通ならそれだけ間隔があいた場合は念のため3回続けて打つんだけど、、、まぁいい、2回にしとこう。2回目は1ヶ月後に来なさい。その後は10年後だから。でもその頃ボクは引退してるはずなんで、他の人に頼んでよ、ふっふっふ。
わたし:あの、お会計はいかほど?
医者:あー、タダだね。注射しただけで何もしてないから。
(でも、聴診器をあてて血圧も測ってもらったんですけど)
眼科にて
朝イチの時間に予約を入れて時間通りに行ったのに、医者が来ない。
お医者様、15分遅れて堂々の到着。その後、5分間秘書と雑談。
診察が始まるやいなや、私用の電話が入る。
なんとなくもめている雰囲気。ひそひそ。ひそひそ。
その間、診察用の器具に額を押しあててじっと待つわたし。
電話が終わって、わたしの視力検査が始まる。
壁にアルファベットが映る。
「エフ、ジェー、イクス、、、」
得意そうに読み上げた。。。。息子が。
先生は苦笑。
あなたたちがアルファベを読めることはよーくわかったから、黙ってらっしゃい。
先生、他の医者からの紹介状をみて一言。
まったく、こんな字じゃなんて書いてあるか読めやしない。
(先生、それを言うなら先生の字の方が凄いんですけど。紹介状の方はわたしでも何とか読めるけど、先生の字はほとんど完全に判読不可能です)
医者:貴女の目、大分視力が落ちてるから、もう一回ちゃんと検査に来て。
(あの、それでは今日の一連の検査は何だったのでしょうか?)
秘書:はい、今日のお会計は○○€です。
(この金額を、あともう1回払わなきゃならないの〜?とほほ)
歯科からの電話
秘書:こちらは○○××歯科医ですが、実は○日の予約を別な日に動かしていただきたいんですが、×日の×時は如何でしょうか?
(あぁ、この日を休みにして長い連続休暇にしたいのね)
歯科にて
医者:えっと、今日の治療は普通は保険がきかないんだけど、別な治療をしたことにしておくからね。これで保険でカヴァーされるから。
わたし:あ、ありがとうございます。
耳鼻科にて
医者:息子A君、たぶんこのまま回復しますから、この薬をしばらく使って3ヶ月後に様子を見せに来て下さい。(処方箋をくれる)
街の薬剤師:(処方箋を見て)う〜〜ん、これ、使って見ますか?3ヶ月分って書いてあるけど、この薬は保険もきかないし、はっきり効果が出るわけでもないから、とりあえず一箱使ってみて気に入ったらまた買いにいらっしゃいな。
(処方箋にはオリゴ・テラピーの薬が書いてあった。オリゴテラピーとは何ぞや?)
現在ポルトガルに住む義両親は、どうやらポルトガルよりもフランスの医者に信用をおいている模様。わたしはフランスの医者を信用しきれない気持ちだ。そりゃあ最低限の共有知識はあるのだろうけれど、同じ病気でもどの医者にかかるかによって言われることが全然違うんじゃなかろうかと疑いたくなってしまう。お役所の窓口やお客様相談窓口でも、担当者によって言うことが全然違うお国柄だもの。いやいや、それなりの水準はきっとあるんだろう。ただ、医療云々の前に医者個人の個性が際立って見えるので、そういう医者に慣れていないわたしは混乱してしまうのだ。こんなのありですかー?と心の中で叫んでしまう。
個性的な医者は、普通の健康診断でお世話になるぶんには面白いと思う。
でも、本当に体調が悪くて気力も弱っている時には勘弁して欲しいような。
この国で病気になるのは大変だ、と思う。
できるだけ自力で元気!を目指したい。
そんなわけで医者通い。
立て続けにあちこち回ると、医者にもそれぞれ個性があって面白い。
医者といっても、もちろん聖人君子にあらず。
それはそれは人間臭い個性が垣間見られる。
日本のいわゆる“お医者さん”タイプとは大分違うような気がする。
ジェネラリスト(一般医)にて。
医者:(待合室を覗いて)こんにちは。えー、3分ほど時間を下さい。
(3分後)
医者: はい、お待たせ。
(診察室内は消臭剤の芳香で満ちている。ヘビースモーカーなのです)
夫:あの、熱があって咳も出るんですけど。
(ちょっと診察して)
医者:ただの風邪でしょ。寝てれば治ります。
(薬を期待していた夫はがっかり)
わたし:破傷風の予防接種をお願いします。
医者:あなた何歳?
わたし:○○です。
医者:最後に予防接種を受けたのはいつ?
わたし:遥か昔すぎて記憶にありません。つまり成人前です。
医者:ふむ。普通ならそれだけ間隔があいた場合は念のため3回続けて打つんだけど、、、まぁいい、2回にしとこう。2回目は1ヶ月後に来なさい。その後は10年後だから。でもその頃ボクは引退してるはずなんで、他の人に頼んでよ、ふっふっふ。
わたし:あの、お会計はいかほど?
医者:あー、タダだね。注射しただけで何もしてないから。
(でも、聴診器をあてて血圧も測ってもらったんですけど)
眼科にて
朝イチの時間に予約を入れて時間通りに行ったのに、医者が来ない。
お医者様、15分遅れて堂々の到着。その後、5分間秘書と雑談。
診察が始まるやいなや、私用の電話が入る。
なんとなくもめている雰囲気。ひそひそ。ひそひそ。
その間、診察用の器具に額を押しあててじっと待つわたし。
電話が終わって、わたしの視力検査が始まる。
壁にアルファベットが映る。
「エフ、ジェー、イクス、、、」
得意そうに読み上げた。。。。息子が。
先生は苦笑。
あなたたちがアルファベを読めることはよーくわかったから、黙ってらっしゃい。
先生、他の医者からの紹介状をみて一言。
まったく、こんな字じゃなんて書いてあるか読めやしない。
(先生、それを言うなら先生の字の方が凄いんですけど。紹介状の方はわたしでも何とか読めるけど、先生の字はほとんど完全に判読不可能です)
医者:貴女の目、大分視力が落ちてるから、もう一回ちゃんと検査に来て。
(あの、それでは今日の一連の検査は何だったのでしょうか?)
秘書:はい、今日のお会計は○○€です。
(この金額を、あともう1回払わなきゃならないの〜?とほほ)
歯科からの電話
秘書:こちらは○○××歯科医ですが、実は○日の予約を別な日に動かしていただきたいんですが、×日の×時は如何でしょうか?
(あぁ、この日を休みにして長い連続休暇にしたいのね)
歯科にて
医者:えっと、今日の治療は普通は保険がきかないんだけど、別な治療をしたことにしておくからね。これで保険でカヴァーされるから。
わたし:あ、ありがとうございます。
耳鼻科にて
医者:息子A君、たぶんこのまま回復しますから、この薬をしばらく使って3ヶ月後に様子を見せに来て下さい。(処方箋をくれる)
街の薬剤師:(処方箋を見て)う〜〜ん、これ、使って見ますか?3ヶ月分って書いてあるけど、この薬は保険もきかないし、はっきり効果が出るわけでもないから、とりあえず一箱使ってみて気に入ったらまた買いにいらっしゃいな。
(処方箋にはオリゴ・テラピーの薬が書いてあった。オリゴテラピーとは何ぞや?)
現在ポルトガルに住む義両親は、どうやらポルトガルよりもフランスの医者に信用をおいている模様。わたしはフランスの医者を信用しきれない気持ちだ。そりゃあ最低限の共有知識はあるのだろうけれど、同じ病気でもどの医者にかかるかによって言われることが全然違うんじゃなかろうかと疑いたくなってしまう。お役所の窓口やお客様相談窓口でも、担当者によって言うことが全然違うお国柄だもの。いやいや、それなりの水準はきっとあるんだろう。ただ、医療云々の前に医者個人の個性が際立って見えるので、そういう医者に慣れていないわたしは混乱してしまうのだ。こんなのありですかー?と心の中で叫んでしまう。
個性的な医者は、普通の健康診断でお世話になるぶんには面白いと思う。
でも、本当に体調が悪くて気力も弱っている時には勘弁して欲しいような。
この国で病気になるのは大変だ、と思う。
できるだけ自力で元気!を目指したい。
by poirier_AAA
| 2012-06-07 06:23
| 日々の断片
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Comments(2)
Commented
by
Mtonosama at 2012-06-07 08:43
ふ~ん、フランスのお医者さんっておもしろいですね。
マイケル・ムーア監督の「シッコ」ではフランスのことも褒めてました。
ま、彼にとってはアメリカの病院制度と比べれば、どこの国も素晴らしいんでしょうけど。
ちなみに、私の歯医者さんは去年のジャスミン革命の折、
ちょうどかの地に行っておられ、帰国予定日に帰ってこられなくなり、
診察してもらえませんでした(^_^;)
マイケル・ムーア監督の「シッコ」ではフランスのことも褒めてました。
ま、彼にとってはアメリカの病院制度と比べれば、どこの国も素晴らしいんでしょうけど。
ちなみに、私の歯医者さんは去年のジャスミン革命の折、
ちょうどかの地に行っておられ、帰国予定日に帰ってこられなくなり、
診察してもらえませんでした(^_^;)
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Commented
by
poirier_AAA at 2012-06-07 16:45
>mtonosamaさん、こんにちは。
そうなんです、いろんな人がいるもんだね〜と思いますよ。
アメリカの医療制度も大変そうですよね。確かにそれと比べるとずいぶんマシなのかもしれません。でも日本のあの気軽さとつい比べてしまうんですよね。特に歯科や眼科の平均値は日本の方がずっと高い気がします。
そのお医者さん、歴史的瞬間に居合わせてしまったんですね。診察が延びてしまって、とのさんは大丈夫でしたか?
そうなんです、いろんな人がいるもんだね〜と思いますよ。
アメリカの医療制度も大変そうですよね。確かにそれと比べるとずいぶんマシなのかもしれません。でも日本のあの気軽さとつい比べてしまうんですよね。特に歯科や眼科の平均値は日本の方がずっと高い気がします。
そのお医者さん、歴史的瞬間に居合わせてしまったんですね。診察が延びてしまって、とのさんは大丈夫でしたか?