2012年 01月 10日
幼稚園児と美術館へ |
大宴会の翌朝だというのに、今朝は子どもの幼稚園の外出につきあってきました。
メトロで美術館に出かけるのです。
幼稚園の外出の引率は過去に何回も経験していますが、わずか2,3時間にもかかわらず物凄く疲れます。とにかく元気でやりたいことはやるぜ!タイプの子が多いのです。可愛いのだけれど、一時も目を離せません。
年少や年中クラスだと、まだ体の大きさが十分でないためにメトロの階段やエスカレーターで遅れを取ってしまう子がたくさんいます。
年長クラスになるとそういう心配からは解放されるのですが、かわりに「わたし、ぼく、何でもできるんだよ!」という褒めてもらいたいが故の思い切った行動が多くなって、これまたひやひや。
無事美術館に到着してからも、友達と話に夢中になってあらぬ方向に歩き出してしまう女の子あり、先生の説明の最中に他の作品に注目している男の子ありで、ほとんど牧羊犬の気分です。
それでも、さすが年長クラスと思ったのは、先生からテーマを与えられるとある程度の集中力を持って課題に取り組めることでしょうか。
小さい子どもを美術館に連れて行くときには、現代作品を扱う美術館の方が楽しめると聞いたことがあります。大人も子どもも自由な発想で楽しめるから、だそうです。これが例えば宗教画だったり歴史的な絵画だったりすると、楽しむためにある程度の基礎知識が必要になります。それが子どもに難しいこともあるし、付き添いの大人に十分な知識がなかったりするから難しいのだそうです。
それは確かにそうだなぁと思うものの、今日の美術館行きを傍観して感じたのは、いろいろな使い方ができるんだなということでした。美術として見る、というのではなく、美術品を利用していろいろなものを見たり知ったりできるのです。
例えば、今日やったのは彫刻や絵の中にある特定の動物についての勉強でした。
その動物の姿や、どんな存在として描かれているかを観察するのです。
そういうふうに見たことがなかったので、わたしもとても面白かった。
動物の体の、聞いたこともないような部分の名前もたくさん出て来ました。
いやいや、知らないことってたくさんあるものです。
そして子どもたちは、そんな言葉をどんどん吸収していくのです。
たいして長居をしたわけではないのに、いつもと違う場所に出かけた興奮で疲れ、帰り道はますます言うことを聞かなくなる子どもたち。いよいよおしゃべりになる子あり、グループを無視して好きなこと手を繋いでしまう子あり、いよいよ激しく彷徨う子あり、我が儘になる子あり、疲れて朦朧とする子あり、子どもの個性がはっきりと見えてちょっと可笑しくなりました。
牧羊犬業が忙しくて、ついに写真を撮る暇もありませんでした。残念。
晴れて温かくて散歩日和だったこともあり、疲れよりも気持ちよさを感じながら帰ってきました。
メトロで美術館に出かけるのです。
幼稚園の外出の引率は過去に何回も経験していますが、わずか2,3時間にもかかわらず物凄く疲れます。とにかく元気でやりたいことはやるぜ!タイプの子が多いのです。可愛いのだけれど、一時も目を離せません。
年少や年中クラスだと、まだ体の大きさが十分でないためにメトロの階段やエスカレーターで遅れを取ってしまう子がたくさんいます。
年長クラスになるとそういう心配からは解放されるのですが、かわりに「わたし、ぼく、何でもできるんだよ!」という褒めてもらいたいが故の思い切った行動が多くなって、これまたひやひや。
無事美術館に到着してからも、友達と話に夢中になってあらぬ方向に歩き出してしまう女の子あり、先生の説明の最中に他の作品に注目している男の子ありで、ほとんど牧羊犬の気分です。
それでも、さすが年長クラスと思ったのは、先生からテーマを与えられるとある程度の集中力を持って課題に取り組めることでしょうか。
小さい子どもを美術館に連れて行くときには、現代作品を扱う美術館の方が楽しめると聞いたことがあります。大人も子どもも自由な発想で楽しめるから、だそうです。これが例えば宗教画だったり歴史的な絵画だったりすると、楽しむためにある程度の基礎知識が必要になります。それが子どもに難しいこともあるし、付き添いの大人に十分な知識がなかったりするから難しいのだそうです。
それは確かにそうだなぁと思うものの、今日の美術館行きを傍観して感じたのは、いろいろな使い方ができるんだなということでした。美術として見る、というのではなく、美術品を利用していろいろなものを見たり知ったりできるのです。
例えば、今日やったのは彫刻や絵の中にある特定の動物についての勉強でした。
その動物の姿や、どんな存在として描かれているかを観察するのです。
そういうふうに見たことがなかったので、わたしもとても面白かった。
動物の体の、聞いたこともないような部分の名前もたくさん出て来ました。
いやいや、知らないことってたくさんあるものです。
そして子どもたちは、そんな言葉をどんどん吸収していくのです。
たいして長居をしたわけではないのに、いつもと違う場所に出かけた興奮で疲れ、帰り道はますます言うことを聞かなくなる子どもたち。いよいよおしゃべりになる子あり、グループを無視して好きなこと手を繋いでしまう子あり、いよいよ激しく彷徨う子あり、我が儘になる子あり、疲れて朦朧とする子あり、子どもの個性がはっきりと見えてちょっと可笑しくなりました。
牧羊犬業が忙しくて、ついに写真を撮る暇もありませんでした。残念。
晴れて温かくて散歩日和だったこともあり、疲れよりも気持ちよさを感じながら帰ってきました。
by poirier_AAA
| 2012-01-10 03:03
| 子どもと暮らす
|
Comments(4)
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mtonosama at 2012-01-10 06:36
美術館って、どうしてこんなに疲れるのでしょうね。
全部の神経を集中しているからでしょうか。
え?それに牧童犬作業が加わる?
それはそれはお疲れ様でした。
でも、外国の美術館や博物館って、小さな子供が先生に引率されて
来ていますが、良いですね。羨ましく思うことがよくあります。
全部の神経を集中しているからでしょうか。
え?それに牧童犬作業が加わる?
それはそれはお疲れ様でした。
でも、外国の美術館や博物館って、小さな子供が先生に引率されて
来ていますが、良いですね。羨ましく思うことがよくあります。
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poirier_AAA at 2012-01-10 07:14
>mtonosamaさん、こんばんは。
美術館が疲れるのは、人が多すぎるから、あるいは作品数が多すぎるからなんでしょうね。空いていて好きなだけ前に陣取っていられる小さい美術館だと、すごくすごく楽しいと思います。なかなかそんなチャンスはありませんけれど。
今日は羊の数が多くて鑑賞はほとんどできませんでした(笑)。でも、美術作品のかわりに可愛い盛りの子どもたちをたっぷり見られましたよ。子どもの引率は疲れるんですけれど、西欧文化の基礎知識の習得現場に立ち会えるので好きなんです。
子どもたち、恵まれていますよね。恵まれた環境から、いいものをたくさん吸収して大きくなって欲しいです。
美術館が疲れるのは、人が多すぎるから、あるいは作品数が多すぎるからなんでしょうね。空いていて好きなだけ前に陣取っていられる小さい美術館だと、すごくすごく楽しいと思います。なかなかそんなチャンスはありませんけれど。
今日は羊の数が多くて鑑賞はほとんどできませんでした(笑)。でも、美術作品のかわりに可愛い盛りの子どもたちをたっぷり見られましたよ。子どもの引率は疲れるんですけれど、西欧文化の基礎知識の習得現場に立ち会えるので好きなんです。
子どもたち、恵まれていますよね。恵まれた環境から、いいものをたくさん吸収して大きくなって欲しいです。
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saheizi-inokori at 2012-01-11 10:23
少ない海外図書館経験ですが、小さな子供たちが座り込んで先生の話をじっと聞いているのを見ました。
美術や音楽や知らないままに生きてきた身にはとてもうらやましく思いました。
美術や音楽や知らないままに生きてきた身にはとてもうらやましく思いました。
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poirier_AAA at 2012-01-11 10:33