2011年 12月 28日
5年 |
ふと気がついたら、今日はわが家族の渡仏記念日なのであった。
1歳にも満たない双子を抱えての海外引越。
日本を発つ朝の東京の空の青さと、
フランスに着いたときの空港の暗さ、曇天、高速道路の壁の汚れが
言葉にならないまま記憶に刻みついている。
あれから丸5年が過ぎた。
歩けなかった子どもたちは、もう字を書いている。
夫は白髪が増えた。
わたしはお腹まわりの脂肪が増えた。
子どもたちの成長に従って、エンゲル係数が高まった。
5年は長くて短かった。
もう5年いますなんて、胸を張って言えるようなことは何もない。
ただ子どもと一緒に家にいて、ひたすらに蓄える月日だった。
この、ひたすらに蓄えた充電期間が、これからの5年間に活きるといい。
これからはここで、この社会で自分の居場所を作ることを考えよう。
そんなことを思う、滞仏6年目の初日なり。
1歳にも満たない双子を抱えての海外引越。
日本を発つ朝の東京の空の青さと、
フランスに着いたときの空港の暗さ、曇天、高速道路の壁の汚れが
言葉にならないまま記憶に刻みついている。
あれから丸5年が過ぎた。
歩けなかった子どもたちは、もう字を書いている。
夫は白髪が増えた。
わたしはお腹まわりの脂肪が増えた。
子どもたちの成長に従って、エンゲル係数が高まった。
5年は長くて短かった。
もう5年いますなんて、胸を張って言えるようなことは何もない。
ただ子どもと一緒に家にいて、ひたすらに蓄える月日だった。
この、ひたすらに蓄えた充電期間が、これからの5年間に活きるといい。
これからはここで、この社会で自分の居場所を作ることを考えよう。
そんなことを思う、滞仏6年目の初日なり。
by poirier_AAA
| 2011-12-28 23:47
| 日々の断片
|
Comments(8)
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mtonosama at 2011-12-29 06:47
6年目のフランス。フランス6年生ですね。
一言に5年といっても、いろいろ大変だったでしょうね。
お引越しとか・・・
私も130年住んだこの街を間もなく去らねばなりません。
ぼちぼちとその間にたまったものを処分したり、片づけたりしています。
一言に5年といっても、いろいろ大変だったでしょうね。
お引越しとか・・・
私も130年住んだこの街を間もなく去らねばなりません。
ぼちぼちとその間にたまったものを処分したり、片づけたりしています。
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saheizi-inokori at 2011-12-29 11:26
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poirier_AAA at 2011-12-29 17:25
>mtonosamaさん、こんにちは。
6年生と考えるとソラ恐ろしくなりますよ。
小学校5年間、な〜んにも勉強しないまま、とりあえず毎日学校にだけは行っていましたと告白しているみたいです。
殿様ももうじきお引越ですか。住み慣れたところを離れるのは心細いものですね。でも、家の中を本気で整理することもできると思うと引越も悪くないかなとも思うのです。本の処分もここに繋がっていたんですね。
6年前は子どもが小さかったので、ゴミも要らないモノも全部まとめて持って来てしまい、あとがすごく大変でした(今も実は開かずの箱が地下室にあります)。身軽に暮らすって、簡単なようで難しいものですねぇ。
6年生と考えるとソラ恐ろしくなりますよ。
小学校5年間、な〜んにも勉強しないまま、とりあえず毎日学校にだけは行っていましたと告白しているみたいです。
殿様ももうじきお引越ですか。住み慣れたところを離れるのは心細いものですね。でも、家の中を本気で整理することもできると思うと引越も悪くないかなとも思うのです。本の処分もここに繋がっていたんですね。
6年前は子どもが小さかったので、ゴミも要らないモノも全部まとめて持って来てしまい、あとがすごく大変でした(今も実は開かずの箱が地下室にあります)。身軽に暮らすって、簡単なようで難しいものですねぇ。
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poirier_AAA at 2011-12-29 18:41
>saheiziさん、こんにちは。
小さい子どもがいると、子どもの1年と自分の1年を比べてしまうんですよね。子どもの5年ってすごく大きいです。自分の生活を省みると焦ります。でも、そういうことを考える余裕のあるわたしは、時間と体力が余っているんだと思うのです。
あれこれ考える間もないほど無我夢中で過ごすのは、子どもの時間の過ごし方ととても近いんじゃないでしょうか。わたしは半分眠って5年を過ごして来ましたので、今は無我夢中が羨むべき境地と見えます。
小さい子どもがいると、子どもの1年と自分の1年を比べてしまうんですよね。子どもの5年ってすごく大きいです。自分の生活を省みると焦ります。でも、そういうことを考える余裕のあるわたしは、時間と体力が余っているんだと思うのです。
あれこれ考える間もないほど無我夢中で過ごすのは、子どもの時間の過ごし方ととても近いんじゃないでしょうか。わたしは半分眠って5年を過ごして来ましたので、今は無我夢中が羨むべき境地と見えます。
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coco
at 2011-12-30 18:59
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あぁ、一人ひょっこりやってきた5年とは違ってちびっ子を抱えて
の年月には感じるものの大きさが違うでしょうねぇ~。
でも“夫の白髪”ってとこがなんだかほほえましくなって
しまったのだけれどなんだかフっと愛を感じましたよ。
これからの5年、あわただしく過した今までより少し余裕は
でるでしょうか?ご自身にとっても新たな成長の年となり
ますように!!
の年月には感じるものの大きさが違うでしょうねぇ~。
でも“夫の白髪”ってとこがなんだかほほえましくなって
しまったのだけれどなんだかフっと愛を感じましたよ。
これからの5年、あわただしく過した今までより少し余裕は
でるでしょうか?ご自身にとっても新たな成長の年となり
ますように!!
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poirier_AAA at 2011-12-30 19:32
>cocoさん、こんにちは。
愛を感じましたか(笑)
白髪うんぬんで愛情を感じるって、わたしたち夫婦も年季が入って来たということかしらん?
これまでの自分の生活を思い返してみると、ぼんやりのんびり過ごした期間の後には必ず大きな変化があったんです。だから、子どもとの蜜月期間の後にもまた転換期が来るんじゃないかなぁという予感が。その転換期のために、きっと今は蓄え続けているんだと思います。中年女だけど、やっぱりどこかで成長できると嬉しいんです。だから、欲深くいきます!
愛を感じましたか(笑)
白髪うんぬんで愛情を感じるって、わたしたち夫婦も年季が入って来たということかしらん?
これまでの自分の生活を思い返してみると、ぼんやりのんびり過ごした期間の後には必ず大きな変化があったんです。だから、子どもとの蜜月期間の後にもまた転換期が来るんじゃないかなぁという予感が。その転換期のために、きっと今は蓄え続けているんだと思います。中年女だけど、やっぱりどこかで成長できると嬉しいんです。だから、欲深くいきます!
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kanafr at 2011-12-31 09:39
ふと気づいたら..という振り返る事さえなくなった私のフランス生活です。今や日本で生まれ育った年数と滞在年数が近いものになってきています(苦笑)
というか、あまりどこで何年という区切りが自分の中であんまりないんですね。それほどこのフランスに溶け込んでいる訳でもなく、フランス語が日本語のようにという語学レベルじゃないのに、よく考えてみたら変ですね。
つまり何にも考えずに1日が終わりまた次の1日が始まっていく生活をしてたら、こんなに長くなってしまったというただそれだけの毎日です。
梨の木さんのこの記事を読んでから、自分はこれからこの地でどうやって生きていく?と自問自答しています。
というか、あまりどこで何年という区切りが自分の中であんまりないんですね。それほどこのフランスに溶け込んでいる訳でもなく、フランス語が日本語のようにという語学レベルじゃないのに、よく考えてみたら変ですね。
つまり何にも考えずに1日が終わりまた次の1日が始まっていく生活をしてたら、こんなに長くなってしまったというただそれだけの毎日です。
梨の木さんのこの記事を読んでから、自分はこれからこの地でどうやって生きていく?と自問自答しています。
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poirier_AAA at 2011-12-31 19:10
>kanafrさん、
うちは滞在年数と子どもの年齢がほとんど重なっているので、余計にそんなことを感じるんだと思います。子どもはこれだけ成長しているのに、自分はどうだ?と比べてしまうんですよね。
Kanafrさんはお仕事を持っていらっしゃいますし、それも「日本人枠」という鍵括弧付きでないところで、こちらの人たちと対等に働いていらっしゃるのですから、わたしにとってはそれだけで凄いことに見えます。わたしも隠れていないでいつかは外にでないと、と思う今日この頃です。
うちは滞在年数と子どもの年齢がほとんど重なっているので、余計にそんなことを感じるんだと思います。子どもはこれだけ成長しているのに、自分はどうだ?と比べてしまうんですよね。
Kanafrさんはお仕事を持っていらっしゃいますし、それも「日本人枠」という鍵括弧付きでないところで、こちらの人たちと対等に働いていらっしゃるのですから、わたしにとってはそれだけで凄いことに見えます。わたしも隠れていないでいつかは外にでないと、と思う今日この頃です。