2011年 07月 04日
アーモンドの実 |
初めてアーモンドの実というものを買ってみました。
この、まだ膨らみ切っていない青梅のような実がそうです。
まず、まわりの果肉部分をガリガリと歯やナイフで削り取ります。すると中からは杏や梅の種のような固い固い種が出てきます。杏の場合、この固い種の中から出てくるのが杏仁。アーモンドの場合も、この固い種を取り除いて、ようやく見慣れたアーモンドが出てきます。つまり、アーモンドって「仁」の部分なのです。
歯でガリガリやっていると果肉の味が否が応でも舌に残ります。この果肉、青臭くて渋みがあって、お世辞にも美味しいとはいえません。ジャムにしたら食べられるかも等と考える余地もありません。削ったらさようならです。
で、中から出てくる種も実に固いのです。ものすごく健康な臼歯を持っている人なら割れるのかもしれないけれど、わたしは歯医者に行きたくないのでクルミ割り用の器具を使いました。
そうして現れるアーモンドの可食部分は、もともとの果肉のサイズと比べるとかなり(8割くらい)目減りしています。仁のまわりの薄皮も、渋みが舌に残るのがいやなので、わたしは剥いてしまいます。薄皮をむいた真っ白な仁の状態で初めて口に入れます。(市販のローストアーモンドは薄皮のままロースとしてありますよね)
味は‥‥当たり前だけど仁の味です。もちろんローストアーモンドを彷彿とさせる味もほんとりと感じるのですが、食感は梅や杏の仁と同じだと思います。ただ、梅や杏の時は感じなかったような強さというか、とてもじゃないけれどパクパクとは食べられないような、一粒ですごい充実感を感じたのでした。アボカドとか生牡蠣などと似ているかもしれません。すごく栄養価が高いとわかっていても、大好きな味でも、体調によって食べられる量が変わるような、そんな「これぞ栄養価の塊」みたいな感じが胃の中からひしひしと伝わってくるのです。
わたしは結局3粒で限界でした。まだまだたくさん残っているから食べなきゃと思っても、どう頑張っても食べられません。それ以上食べたら刺激が強すぎて他のものまで消化できなくなりそうな気がしました。
生のアーモンドって食品としてはどうなんだろう?
ひょっとして刺激物だったりするのかな?
そう思って調べてみましたら、逆にとても優秀な栄養源だとわかりました。
食品の中でも ビタミンEが最も多く(含有100g中約30mg)含まれている。ビタミンEは活性酸素による体細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、老化の予防に役立つ。悪玉コレステロールの酸化を抑制し、過酸化脂質の生成を防ぎ、心臓病や糖尿病の予防に役立つ。他に亜鉛、マグネシウム、カリウム、鉄などを多く含んでいる。
また、豊富な不溶性食物繊維を含み、腸の働きを活発にして整腸を促す。有害物質やコレステロールを吸収し抑制する作用がある。脂質の約7割は、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸で、善玉コレステロールを維持し悪玉コレステロールを制御し酸化させない働きがあるポリフェノールを多く含んでいる。 その効用は紀元前から認められており旧約聖書の中にも記述されている。
(wikipedia 「アーモンド」より抜粋引用)
こんなに栄養価が高いものがたったの3つしか食べられなかったなんて、なんだか健康になれるチャンスをみすみす逃しているような気もしないのではないのですが、食べられないっていうことはたぶん体が欲していないってことなのでしょう。
そう、体って良くしたもので、自分に必要なものが何かをちゃんとわかっているんですよね。喉が渇いた、水が飲みたい。こっちの水が美味しい。この野菜が美味しい。この酸味が欲しかった。なにかこってりしたものが食べたい。逆にあっさりとしたスープだけが欲しい。お腹がすいたから何か食べたい。
週末で家族が家にいると、自分が食べたくなくても日に3度の食事の用意をしなければならないこともあります。子どもが好き嫌いをいうと、頑張って少しでも味見してご覧と勧めたりすることもあります。それもある意味では大事なことなんですが、その一方で「体が欲しているから食べたい/食べたくない」という本能的な判断に従えるような柔軟さのある食生活が送れる(提供できる)と良いのだよね、などと思ったことでした。
そういえば、このフレッシュアーモンド、店に出回る時期はほんの一時だけです。試してみたいと思われる方は、この実を見つけた時に迷わず買われることをお勧めします。
この、まだ膨らみ切っていない青梅のような実がそうです。
歯でガリガリやっていると果肉の味が否が応でも舌に残ります。この果肉、青臭くて渋みがあって、お世辞にも美味しいとはいえません。ジャムにしたら食べられるかも等と考える余地もありません。削ったらさようならです。
で、中から出てくる種も実に固いのです。ものすごく健康な臼歯を持っている人なら割れるのかもしれないけれど、わたしは歯医者に行きたくないのでクルミ割り用の器具を使いました。
そうして現れるアーモンドの可食部分は、もともとの果肉のサイズと比べるとかなり(8割くらい)目減りしています。仁のまわりの薄皮も、渋みが舌に残るのがいやなので、わたしは剥いてしまいます。薄皮をむいた真っ白な仁の状態で初めて口に入れます。(市販のローストアーモンドは薄皮のままロースとしてありますよね)
味は‥‥当たり前だけど仁の味です。もちろんローストアーモンドを彷彿とさせる味もほんとりと感じるのですが、食感は梅や杏の仁と同じだと思います。ただ、梅や杏の時は感じなかったような強さというか、とてもじゃないけれどパクパクとは食べられないような、一粒ですごい充実感を感じたのでした。アボカドとか生牡蠣などと似ているかもしれません。すごく栄養価が高いとわかっていても、大好きな味でも、体調によって食べられる量が変わるような、そんな「これぞ栄養価の塊」みたいな感じが胃の中からひしひしと伝わってくるのです。
わたしは結局3粒で限界でした。まだまだたくさん残っているから食べなきゃと思っても、どう頑張っても食べられません。それ以上食べたら刺激が強すぎて他のものまで消化できなくなりそうな気がしました。
生のアーモンドって食品としてはどうなんだろう?
ひょっとして刺激物だったりするのかな?
そう思って調べてみましたら、逆にとても優秀な栄養源だとわかりました。
食品の中でも ビタミンEが最も多く(含有100g中約30mg)含まれている。ビタミンEは活性酸素による体細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、老化の予防に役立つ。悪玉コレステロールの酸化を抑制し、過酸化脂質の生成を防ぎ、心臓病や糖尿病の予防に役立つ。他に亜鉛、マグネシウム、カリウム、鉄などを多く含んでいる。
また、豊富な不溶性食物繊維を含み、腸の働きを活発にして整腸を促す。有害物質やコレステロールを吸収し抑制する作用がある。脂質の約7割は、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸で、善玉コレステロールを維持し悪玉コレステロールを制御し酸化させない働きがあるポリフェノールを多く含んでいる。 その効用は紀元前から認められており旧約聖書の中にも記述されている。
(wikipedia 「アーモンド」より抜粋引用)
こんなに栄養価が高いものがたったの3つしか食べられなかったなんて、なんだか健康になれるチャンスをみすみす逃しているような気もしないのではないのですが、食べられないっていうことはたぶん体が欲していないってことなのでしょう。
そう、体って良くしたもので、自分に必要なものが何かをちゃんとわかっているんですよね。喉が渇いた、水が飲みたい。こっちの水が美味しい。この野菜が美味しい。この酸味が欲しかった。なにかこってりしたものが食べたい。逆にあっさりとしたスープだけが欲しい。お腹がすいたから何か食べたい。
週末で家族が家にいると、自分が食べたくなくても日に3度の食事の用意をしなければならないこともあります。子どもが好き嫌いをいうと、頑張って少しでも味見してご覧と勧めたりすることもあります。それもある意味では大事なことなんですが、その一方で「体が欲しているから食べたい/食べたくない」という本能的な判断に従えるような柔軟さのある食生活が送れる(提供できる)と良いのだよね、などと思ったことでした。
そういえば、このフレッシュアーモンド、店に出回る時期はほんの一時だけです。試してみたいと思われる方は、この実を見つけた時に迷わず買われることをお勧めします。
by poirier_AAA
| 2011-07-04 07:42
| 味わう
|
Comments(2)
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by
saheizi-inokori at 2011-07-04 10:02
三つも食べたら十分じゃないでしょうか^^。
自然には摂取できない栄養素に富んでいるし、第一口に入れるまでの準備行為がいいですね。
本能をもくすぐりそうな気がします。
自然には摂取できない栄養素に富んでいるし、第一口に入れるまでの準備行為がいいですね。
本能をもくすぐりそうな気がします。
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Commented
by
poirier_AAA at 2011-07-04 16:03