2011年 06月 10日
今日のニュースから |
いつものように朝のニュースをチェックしたところ、今日はいい話が多いなぁという印象。曇り空続きだったところに久しぶりに青空がのぞいたような爽快感あり。そうそう、日本にはちゃんとした人もたくさんいるのだ。
【その1】
株主400人が原発撤退を提案=28日に株主総会−東電
東京電力は10日、定時株主総会を28日に都内のホテルで開催すると発表した。同社の公表資料によると、株主402人が原子力発電事業からの撤退を定款に盛り込むよう議案を提起した。総会では、福島第1原発事故への対応や収束の見通しについて株主から厳しい質問が出るのは必至で、今回の株主提案も注目を集めそうだ。
402人の株主は「未来の子どもたちに負の遺産を残し、地元に負担を押し付ける原発からは即刻撤退すべきである」と主張。東電取締役会は議案に反対の立場で、今後の原発事業については「事故の調査結果やエネルギー政策全体の議論などを踏まえて検討する」と説明している。(時事通信2011/06/10-12:24)
そうそう、株主が会社に文句を言わなくっちゃいけない。その気になってくれて嬉しい。まあ東電の株式だから個人株主が400人集まったところで大株主の足下にも及ばないんだろうけれど。それでも株主は企業の一部だ。企業の身内からこんなふうに反省を促す声が出たことに、まずはほっとする。
【その2】
福島大学の准教授12人が福島県知事に要望書を提出
全文はこちらのサイトで読める。
http://fukugenken.seesaa.net/article/207444663.html
この要望書を出した准教授らは福島大学原発災害支援フォーラムに参加している。この組織(FGF)は、福島第一原子力発電所の事故災害について議論し政策提言を行うために、福島大学の教員有志により専門の垣根をこえて作られたのだそうだ。
サイトはこちら。
http://fukugenken.e-contents.biz/index
大学という組織の中で、いってみれば反体制的な組織として活動することはきっと大変なことだろうと思う。でも、腐っていない学識者がいるということがわかって、わたしは安心する。彼らのような大学人がいてくれたことに感謝したい。
【その3】
作家、村上春樹氏のカタルーニャ国際賞受賞スピーチ
スペイン北東部のカタルーニャ自治州政府は9日、人文科学分野で功績のある人物に贈るカタルーニャ国際賞を作家、村上春樹さん(62)に授与した。バルセロナの自治州政府庁舎での受賞スピーチで村上さんは、東日本大震災と福島第1原発事故に触れ、原爆の惨禍を経験した日本人は「核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」と述べた。
スピーチの要旨は次の通り。
・東日本大震災で全ての日本人は激しいショックを受けた。今なおたじろぎ、無力感を抱いている。
・だが、われわれは精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくだろう。われわれはそうやって長い歴史を生き抜いてきた。
・日本は唯一核爆弾を投下された国だ。放射能が世界や人間の身にどれほど深い傷痕を残すか、われわれは被爆者の犠牲の上に学んだ。
・福島第1原発事故は日本人が体験する2度目の大きな核の被害だが、今回は爆弾を落とされたわけではない。自らの手で過ちを犯した。
・理由は「効率」だ。原子炉は効率が良い発電システムだと電力会社が主張し、政府も国策として推進した。
・地震国の日本は世界第3の原発大国となり、原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた。
・だが原発は今、無残な状態に陥った。原発推進派の「現実」とは「便宜」にすぎなかった。論理をすり替えていたのだ。
・(福島事故は)すり替えを許してきた日本人の倫理と規範の敗北でもある。われわれは自らも告発しなければならない。
・日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる英知を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ。
・損なわれた倫理や規範は簡単に修復できないが、それはわれわれ全員の仕事だ。新しい倫理や規範と、新しい言葉を連結させなくてはならない。
・夢を見ることを恐れてはならない。「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追い付かせてはならない。われわれは力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。
(バルセロナ共同)
毎日新聞 2011年6月10日 12時53分(最終更新 6月10日 16時53分)
【追記】6月11日の記事にスピーチ全文を転載しました。
よくぞ言ってくれた、と思う。日本人が世界に向けて大きな声で発信しなければいけない言葉だった。できることなら先日のG8で、他ならぬ国家元首の口からこのような言葉を聞きたかった。開催国の大統領から話が違うじゃないかと罵られようとも、もしこう話していたら必ずや世界中が注目するエポックメイキング的な発言となっただろうに。外国語に訳したら論旨が全然通らないような実に日本語的な曖昧なことしか言わないから、こちらのメディアでは彼がスピーチしたことすら取り上げられない。原発のことなんて話題になっていたの?ヘェー知らなかったよ、てなものだ。
政治家も官僚も大手メディアもとことん知らんぷりを決め込んでいる情けない日本だけれど、どうして、こんなふうに良心をもって発言してくれる人もちゃんといる。
原発事故直後に、原発は問題だ!と叫ぶのはすごく簡単だったと思う。でも、だんだん被害の状況が深刻になり生活に及ぼす影響が明らかになってくるにつれて、もう原発のことは忘れて普通に暮らしたいという雰囲気になってきたように見える。いまさらあれこれ騒ぎ立てるなという無言の圧力が社会の雰囲気としてあるんじゃないかと思う。その気持ちもわかるんだけれどね。でも、そう思ってしまったら何も変えられない。事故の教訓を何一つ得ることができない。これだけ世界を汚しておいて、なにひとつ教訓を得ることなく、学習することもなく、ただ時間が過ぎるのに任せていたのでは、将来を生きる人たちに申し訳が立たないよ。だから、原発について真剣に考えよう反省しようという声を、いま、そろそろ忘れたいんだけどなぁと多くの人が思い始めた今この時に、きちんと挙げてくれた彼らには感謝したい。
【その1】
株主400人が原発撤退を提案=28日に株主総会−東電
東京電力は10日、定時株主総会を28日に都内のホテルで開催すると発表した。同社の公表資料によると、株主402人が原子力発電事業からの撤退を定款に盛り込むよう議案を提起した。総会では、福島第1原発事故への対応や収束の見通しについて株主から厳しい質問が出るのは必至で、今回の株主提案も注目を集めそうだ。
402人の株主は「未来の子どもたちに負の遺産を残し、地元に負担を押し付ける原発からは即刻撤退すべきである」と主張。東電取締役会は議案に反対の立場で、今後の原発事業については「事故の調査結果やエネルギー政策全体の議論などを踏まえて検討する」と説明している。(時事通信2011/06/10-12:24)
そうそう、株主が会社に文句を言わなくっちゃいけない。その気になってくれて嬉しい。まあ東電の株式だから個人株主が400人集まったところで大株主の足下にも及ばないんだろうけれど。それでも株主は企業の一部だ。企業の身内からこんなふうに反省を促す声が出たことに、まずはほっとする。
【その2】
福島大学の准教授12人が福島県知事に要望書を提出
全文はこちらのサイトで読める。
http://fukugenken.seesaa.net/article/207444663.html
この要望書を出した准教授らは福島大学原発災害支援フォーラムに参加している。この組織(FGF)は、福島第一原子力発電所の事故災害について議論し政策提言を行うために、福島大学の教員有志により専門の垣根をこえて作られたのだそうだ。
サイトはこちら。
http://fukugenken.e-contents.biz/index
大学という組織の中で、いってみれば反体制的な組織として活動することはきっと大変なことだろうと思う。でも、腐っていない学識者がいるということがわかって、わたしは安心する。彼らのような大学人がいてくれたことに感謝したい。
【その3】
作家、村上春樹氏のカタルーニャ国際賞受賞スピーチ
スペイン北東部のカタルーニャ自治州政府は9日、人文科学分野で功績のある人物に贈るカタルーニャ国際賞を作家、村上春樹さん(62)に授与した。バルセロナの自治州政府庁舎での受賞スピーチで村上さんは、東日本大震災と福島第1原発事故に触れ、原爆の惨禍を経験した日本人は「核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」と述べた。
スピーチの要旨は次の通り。
・東日本大震災で全ての日本人は激しいショックを受けた。今なおたじろぎ、無力感を抱いている。
・だが、われわれは精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくだろう。われわれはそうやって長い歴史を生き抜いてきた。
・日本は唯一核爆弾を投下された国だ。放射能が世界や人間の身にどれほど深い傷痕を残すか、われわれは被爆者の犠牲の上に学んだ。
・福島第1原発事故は日本人が体験する2度目の大きな核の被害だが、今回は爆弾を落とされたわけではない。自らの手で過ちを犯した。
・理由は「効率」だ。原子炉は効率が良い発電システムだと電力会社が主張し、政府も国策として推進した。
・地震国の日本は世界第3の原発大国となり、原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた。
・だが原発は今、無残な状態に陥った。原発推進派の「現実」とは「便宜」にすぎなかった。論理をすり替えていたのだ。
・(福島事故は)すり替えを許してきた日本人の倫理と規範の敗北でもある。われわれは自らも告発しなければならない。
・日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる英知を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ。
・損なわれた倫理や規範は簡単に修復できないが、それはわれわれ全員の仕事だ。新しい倫理や規範と、新しい言葉を連結させなくてはならない。
・夢を見ることを恐れてはならない。「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追い付かせてはならない。われわれは力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。
(バルセロナ共同)
毎日新聞 2011年6月10日 12時53分(最終更新 6月10日 16時53分)
【追記】6月11日の記事にスピーチ全文を転載しました。
よくぞ言ってくれた、と思う。日本人が世界に向けて大きな声で発信しなければいけない言葉だった。できることなら先日のG8で、他ならぬ国家元首の口からこのような言葉を聞きたかった。開催国の大統領から話が違うじゃないかと罵られようとも、もしこう話していたら必ずや世界中が注目するエポックメイキング的な発言となっただろうに。外国語に訳したら論旨が全然通らないような実に日本語的な曖昧なことしか言わないから、こちらのメディアでは彼がスピーチしたことすら取り上げられない。原発のことなんて話題になっていたの?ヘェー知らなかったよ、てなものだ。
政治家も官僚も大手メディアもとことん知らんぷりを決め込んでいる情けない日本だけれど、どうして、こんなふうに良心をもって発言してくれる人もちゃんといる。
原発事故直後に、原発は問題だ!と叫ぶのはすごく簡単だったと思う。でも、だんだん被害の状況が深刻になり生活に及ぼす影響が明らかになってくるにつれて、もう原発のことは忘れて普通に暮らしたいという雰囲気になってきたように見える。いまさらあれこれ騒ぎ立てるなという無言の圧力が社会の雰囲気としてあるんじゃないかと思う。その気持ちもわかるんだけれどね。でも、そう思ってしまったら何も変えられない。事故の教訓を何一つ得ることができない。これだけ世界を汚しておいて、なにひとつ教訓を得ることなく、学習することもなく、ただ時間が過ぎるのに任せていたのでは、将来を生きる人たちに申し訳が立たないよ。だから、原発について真剣に考えよう反省しようという声を、いま、そろそろ忘れたいんだけどなぁと多くの人が思い始めた今この時に、きちんと挙げてくれた彼らには感謝したい。
by poirier_AAA
| 2011-06-10 17:43
| 世情を考える
|
Comments(10)
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kanafr at 2011-06-11 01:30
利益を分配受ける側の株主の方達の声って言うのは、もしその議案が否決されたとしても、議案提案によってその他の株主が動くかもしれませんものね。東電にとっては今回の事故によって受けた利益の損失をカバーする為に新たな原発を!なんて事になるんじゃないかって思っていたので、これは大きい意味を持ちますね。
目先の利益しか見ないから何とか誤魔化して欲しくて長崎大の教授に依頼したんでしょうが、あの山下教授の発言はもう何なのか!って思います。この準教授達の意見書が無視されたり彼らが秘かに解雇なんて事にならないようにと思います。
村上春樹さんのおっしゃった事、本当にこの前のサミットでいって欲しかったですよね。同じ原稿読むならサミット前に村上さんに原稿頼んだらよかったのにって思いますよ。
目先の利益しか見ないから何とか誤魔化して欲しくて長崎大の教授に依頼したんでしょうが、あの山下教授の発言はもう何なのか!って思います。この準教授達の意見書が無視されたり彼らが秘かに解雇なんて事にならないようにと思います。
村上春樹さんのおっしゃった事、本当にこの前のサミットでいって欲しかったですよね。同じ原稿読むならサミット前に村上さんに原稿頼んだらよかったのにって思いますよ。
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mikttymama at 2011-06-11 09:34
原発を忘れ、普通に暮らしたい。
それは福島に住む私たちの一番の願いでもあります。
しかしながら、大人がそれをあきらめてしまったら、犠牲になるのは子供たちです。私の、娘たちです。
村上春樹さんのスピーチ、日本経済新聞ではとっても小さく、小さく掲載されていました。
こういうことを言ってくれる大人が大々的に取り上げられないのは残念ですが、以前の日本であったならこうして新聞に載る事すらなかったでしょう。
私の故郷は汚染され、ここにいる人間は日々放射能の恐怖と戦っています。
その大きな犠牲を無駄にしてほしくない。本当の意味で原発を卒業するためには、原発に頼っていた今までのはき違えた豊かな暮らしを見直し、もっと人間的かつシンプルに暮らしていた昭和の古き良き時代を取り戻すことが必要なのかもしれないなぁ。便利すぎたし、サービスも過剰すぎましたよ、今までの日本は。
それは福島に住む私たちの一番の願いでもあります。
しかしながら、大人がそれをあきらめてしまったら、犠牲になるのは子供たちです。私の、娘たちです。
村上春樹さんのスピーチ、日本経済新聞ではとっても小さく、小さく掲載されていました。
こういうことを言ってくれる大人が大々的に取り上げられないのは残念ですが、以前の日本であったならこうして新聞に載る事すらなかったでしょう。
私の故郷は汚染され、ここにいる人間は日々放射能の恐怖と戦っています。
その大きな犠牲を無駄にしてほしくない。本当の意味で原発を卒業するためには、原発に頼っていた今までのはき違えた豊かな暮らしを見直し、もっと人間的かつシンプルに暮らしていた昭和の古き良き時代を取り戻すことが必要なのかもしれないなぁ。便利すぎたし、サービスも過剰すぎましたよ、今までの日本は。
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coco
at 2011-06-11 11:34
x
私達みたいな無名の人間が一丸となって声を上げるのも
必要なことだし大きな動きになれば見逃せず海外メディア
でも話題になることはあれど国内では意外と隠蔽される
ケースが多い。以前あった巨大no原発の集いもまったく
ニュースにならなかったのが驚き!
yahooのトップニュースなんか見てると息がかかってるん
だと思わざるを得ない。。孫さんあんなにがんばってるのに
ね。
でも、株主だったり著名作家が一声上げるとそれはたちまち
大きなニュースになる。色々な場面で活躍が出来なくなる
からと賛否について発言のない人は多いというかあえて
触れなかったりするけれど確固とした地位を持つ人は
どーんと発言してほしい。以外に中国も日本も変わらないの
ね。。ってのが私の最近の印象だけれど・・・
必要なことだし大きな動きになれば見逃せず海外メディア
でも話題になることはあれど国内では意外と隠蔽される
ケースが多い。以前あった巨大no原発の集いもまったく
ニュースにならなかったのが驚き!
yahooのトップニュースなんか見てると息がかかってるん
だと思わざるを得ない。。孫さんあんなにがんばってるのに
ね。
でも、株主だったり著名作家が一声上げるとそれはたちまち
大きなニュースになる。色々な場面で活躍が出来なくなる
からと賛否について発言のない人は多いというかあえて
触れなかったりするけれど確固とした地位を持つ人は
どーんと発言してほしい。以外に中国も日本も変わらないの
ね。。ってのが私の最近の印象だけれど・・・
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poirier_AAA at 2011-06-11 15:58
>kanafrさん、こんにちは。
本当にね、かえすがえすも残念なのは、あのG8での首相のていたらくです。どんな意図にしろ、せっかくあんなスピーチのチャンスがあったのに。事故を起こしてしまった日本があの場で「自分たちは傲慢になりすぎていた。今回の事故を反省し、将来の国や世界の在り方を真剣に考え直したい」とか言ってくれたら、日本に対する印象もずいぶん変わったでしょうに。怒りで顔が引きつったであろう大統領閣下の姿も本気で見てみたかったです。
本当にね、かえすがえすも残念なのは、あのG8での首相のていたらくです。どんな意図にしろ、せっかくあんなスピーチのチャンスがあったのに。事故を起こしてしまった日本があの場で「自分たちは傲慢になりすぎていた。今回の事故を反省し、将来の国や世界の在り方を真剣に考え直したい」とか言ってくれたら、日本に対する印象もずいぶん変わったでしょうに。怒りで顔が引きつったであろう大統領閣下の姿も本気で見てみたかったです。
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poirier_AAA at 2011-06-11 17:03
>mikttymamaさん、こんにちは。
そうですね、わたしも日本人は豊かさをはき違えていたと思います。
わたしの義両親はいまポルトガルでほぼ自給自足の生活をしていますが、その生活ぶりを見ていると、人間ってこれだけの土地と家があれば幸せに暮らせるんだなぁって思うのです。一方日本人は、たしかにお金は持っているんだけれども、逆にあれがなければ幸せとは言えないっていうものが山のようにありすぎて、物やサービスにがんじがらめになっている感じがします。依存するものが多ければ多いほど、身動きがとれなくなってしまうんですよね。
今回の事故は、こうじゃなければならない、というこれまでの日本人の価値観を根本から見直していくキッカケとしなければいけないと思います。村上春樹さん、よくぞ言ってくれました。
そうですね、わたしも日本人は豊かさをはき違えていたと思います。
わたしの義両親はいまポルトガルでほぼ自給自足の生活をしていますが、その生活ぶりを見ていると、人間ってこれだけの土地と家があれば幸せに暮らせるんだなぁって思うのです。一方日本人は、たしかにお金は持っているんだけれども、逆にあれがなければ幸せとは言えないっていうものが山のようにありすぎて、物やサービスにがんじがらめになっている感じがします。依存するものが多ければ多いほど、身動きがとれなくなってしまうんですよね。
今回の事故は、こうじゃなければならない、というこれまでの日本人の価値観を根本から見直していくキッカケとしなければいけないと思います。村上春樹さん、よくぞ言ってくれました。
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poirier_AAA at 2011-06-11 17:15
>cocoさん、こんにちは。
ネットでいろいろな情報がとれるからいいようなものの、もし情報ソースが限られていたら、わたしなんか日本で反原発デモがあったことすら知らないでいたかもしれません。本当に大手マスコミの情報って偏っているんですよね。だからこそ、彼らも無視できないような著名人が、がんがんとものを言って欲しいと思うんです。
わたし、日本って民主主義の皮をかぶっただけの国だと思っています。牛耳っているのは自分の懐具合しか考えない金の亡者たちです。独裁者みたいに顔が見える支配者がいたらわかりやすいんでしょうけれど、日本の場合は顔が見えないから始末が悪い。しかも、おおっぴらに「日本の繁栄のために」と言ってはばからない人たちですからね。こういう目くらましに騙されてはいけない、ちゃんと目を開けて人をみないといけない、と思います。
ネットでいろいろな情報がとれるからいいようなものの、もし情報ソースが限られていたら、わたしなんか日本で反原発デモがあったことすら知らないでいたかもしれません。本当に大手マスコミの情報って偏っているんですよね。だからこそ、彼らも無視できないような著名人が、がんがんとものを言って欲しいと思うんです。
わたし、日本って民主主義の皮をかぶっただけの国だと思っています。牛耳っているのは自分の懐具合しか考えない金の亡者たちです。独裁者みたいに顔が見える支配者がいたらわかりやすいんでしょうけれど、日本の場合は顔が見えないから始末が悪い。しかも、おおっぴらに「日本の繁栄のために」と言ってはばからない人たちですからね。こういう目くらましに騙されてはいけない、ちゃんと目を開けて人をみないといけない、と思います。
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saheizi-inokori at 2011-06-12 07:59
新しい原発は実際問題として作れないしどんどん老朽化する原発は廃炉にしなければならないから早晩原発の先行きはないとは思います。
ただ、そうなると廃炉にすべき老朽原発を延長して稼働させようなどという動きが出てくるから油断ができません。
ほんとうに菅の安全定義は情けないです。
ただ、そうなると廃炉にすべき老朽原発を延長して稼働させようなどという動きが出てくるから油断ができません。
ほんとうに菅の安全定義は情けないです。
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poirier_AAA at 2011-06-12 09:01
>saheiziさん、2回目のこんばんは。
わたしも、長い目で見たら放っておいても原発事業はどんどん先細りして行くだろうと思っています。だとしても、この事故をキッカケにきちんと反省して原発との付き合い方を考えておかなければ、おっしゃるような馬鹿な動きが出て来ないとも限りません。
たとえすべての原発を止めたとしても、大きな危険を抱えていることには変わりありませんものね。それを忘れてはいけないと思っています。官邸や官僚はそういうことを考えるつもりはないようですね。彼らの頭はどこに飛んで行っちゃってるんでしょう?
わたしも、長い目で見たら放っておいても原発事業はどんどん先細りして行くだろうと思っています。だとしても、この事故をキッカケにきちんと反省して原発との付き合い方を考えておかなければ、おっしゃるような馬鹿な動きが出て来ないとも限りません。
たとえすべての原発を止めたとしても、大きな危険を抱えていることには変わりありませんものね。それを忘れてはいけないと思っています。官邸や官僚はそういうことを考えるつもりはないようですね。彼らの頭はどこに飛んで行っちゃってるんでしょう?
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saheizi-inokori at 2011-06-12 21:11
ふわふわと~。風に吹かれて、壊れて消えるのかも。
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poirier_AAA at 2011-06-13 08:02