2011年 05月 31日
めまいが・・・ |
昨日、幼稚園から帰って来た子どもたちが「紙をちょうだい」という。
いつものようにお絵描きしていると思ったのに、たびたび質問にやってくる。
ねぇママン、39の次は何の数字?
40です。
40って、どうやって書く?
4と0でしょ。
あぁ、そうだったね。
何をやっているんでしょうと訝しく思っていたらじきに疑問氷解。
みてみて!カレンダーを作ったんだよ。
2人揃って紙をひらひらさせながら見せに来た。
そう、最近カレンダーもブームなのよね。
予定(の絵)を描き込み、一日の終わりに日付に×をつけるのがお気に入りなのだ。
そう思って目をはしらせたとき、わたしはちょっと目がクラクラしたのだった。
だってね、こうですよ。 これは子どもがお得意の鏡文字というやつ。幼稚園に行くと、おそろしく器用に書かれた裏返しの名前があちこちで見つかる。うちも気がついたときには直してやっているんだけど、すぐに忘れてたちまちスイスイと裏返しの字を書きはじめるのよ。
しかし、見ていると目が回る。眼鏡を裏返してかけたらちゃんと見えるだろうか?
しかも何だ、数字の順番が滅茶苦茶じゃないか。おいおい、おいおい。
そして、もう1人のカレンダーはこちら。 こちらは鏡文字になっているのは「4」と「6」だけなので、目に優しい。ブラボーと言いたい。しかし、だ。カレンダーになんで32とか35とか40なんて数字が出てくるのだ。そしてキミ、一週間は7日なのだよ。7まで一列に書いたら、8は下の段に書かなきゃいかんのよ。
口では結構長く数えられるのに、書くとなると凄いことになっちゃうねぇ。
言い訳をすると、わがやではほとんど“お勉強”らしきことはやらせてなくて、幼稚園で先生がそれぞれのやり方で導入するのに完全にお任せしている状態。そして、どうやら先生方の話を聞くと、先生たちも急いではいないような印象を受ける。つまり、幼稚園時代は字とか数字とかがあることを理解して、ペンを持って線を書いたりすることがきちんとできるようになって、とりあえず自分の名前が書けるようになれば最低限オッケーという感じなのだ。アルファベットが全部言えるようになるとか、字が読めるようになるとか、数字が100まで数えられるようになるとか、そういう具体的な目標は極めて簡単なレヴェルにとどめてある。むしろ幼稚園で大切なのは、集団生活に慣れること、きちんと相手に話が出来るようになること、指示が守れるようになること、数や文字、季節や月、曜日、天気、その他諸々の概念が存在することを、おぼろげながらも理解すること。つまり、小学生になって本格的に勉強をすることになった時に、無理なく興味が花開いて行くような豊かな土台を作ることだと、まぁそんなようなことを先生から聞いたことがある。
で、我が家も急がなくてもいいかなぁと思っているもので、その結果子どもたちは、のびの〜び、のびの〜びと鏡文字を書き、カレンダーに40まで書き込んでいるというこのゆるさ。こういうのも、まぁこの年齢だからこその発想と行動だよねぇと、ちょっと楽しんでいるところもある。
ま、お勉強はもう少し経ってから、だね。
その時が来るまではのびの〜びしてらっしゃいな。
しかし、その時が来たら、ぎゅうぎゅうとやるのだぞ。ぎゅうぎゅう。
いつものようにお絵描きしていると思ったのに、たびたび質問にやってくる。
ねぇママン、39の次は何の数字?
40です。
40って、どうやって書く?
4と0でしょ。
あぁ、そうだったね。
何をやっているんでしょうと訝しく思っていたらじきに疑問氷解。
みてみて!カレンダーを作ったんだよ。
2人揃って紙をひらひらさせながら見せに来た。
そう、最近カレンダーもブームなのよね。
予定(の絵)を描き込み、一日の終わりに日付に×をつけるのがお気に入りなのだ。
そう思って目をはしらせたとき、わたしはちょっと目がクラクラしたのだった。
だってね、こうですよ。
しかし、見ていると目が回る。眼鏡を裏返してかけたらちゃんと見えるだろうか?
しかも何だ、数字の順番が滅茶苦茶じゃないか。おいおい、おいおい。
そして、もう1人のカレンダーはこちら。
口では結構長く数えられるのに、書くとなると凄いことになっちゃうねぇ。
言い訳をすると、わがやではほとんど“お勉強”らしきことはやらせてなくて、幼稚園で先生がそれぞれのやり方で導入するのに完全にお任せしている状態。そして、どうやら先生方の話を聞くと、先生たちも急いではいないような印象を受ける。つまり、幼稚園時代は字とか数字とかがあることを理解して、ペンを持って線を書いたりすることがきちんとできるようになって、とりあえず自分の名前が書けるようになれば最低限オッケーという感じなのだ。アルファベットが全部言えるようになるとか、字が読めるようになるとか、数字が100まで数えられるようになるとか、そういう具体的な目標は極めて簡単なレヴェルにとどめてある。むしろ幼稚園で大切なのは、集団生活に慣れること、きちんと相手に話が出来るようになること、指示が守れるようになること、数や文字、季節や月、曜日、天気、その他諸々の概念が存在することを、おぼろげながらも理解すること。つまり、小学生になって本格的に勉強をすることになった時に、無理なく興味が花開いて行くような豊かな土台を作ることだと、まぁそんなようなことを先生から聞いたことがある。
で、我が家も急がなくてもいいかなぁと思っているもので、その結果子どもたちは、のびの〜び、のびの〜びと鏡文字を書き、カレンダーに40まで書き込んでいるというこのゆるさ。こういうのも、まぁこの年齢だからこその発想と行動だよねぇと、ちょっと楽しんでいるところもある。
ま、お勉強はもう少し経ってから、だね。
その時が来るまではのびの〜びしてらっしゃいな。
しかし、その時が来たら、ぎゅうぎゅうとやるのだぞ。ぎゅうぎゅう。
by poirier_AAA
| 2011-05-31 17:42
| 子どもと暮らす
|
Comments(6)
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saheizi-inokori at 2011-05-31 18:01
それでいいんじやないかなあ。私は幼稚園なんて行かなかったけれど普通に育ったつもりです。
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poirier_AAA at 2011-05-31 18:32
>saheiziさん、こんにちは。
saheiziさんは、昨今の「普通」以上に育っていらっしゃると思います(笑)。お母様も素晴らしい方でしたし。
わたしもこれでいいと思っているんですが、日本の幼児教育熱はすごいので、日本に居たら周囲に影響されてここまでのんびりしていられなかったのじゃないかとも思います。
わたしの子ども時代も田舎は本当にのびのびしたものでした。それがどれだけ得難いことだったか、東京に出てから気がつきました。
saheiziさんは、昨今の「普通」以上に育っていらっしゃると思います(笑)。お母様も素晴らしい方でしたし。
わたしもこれでいいと思っているんですが、日本の幼児教育熱はすごいので、日本に居たら周囲に影響されてここまでのんびりしていられなかったのじゃないかとも思います。
わたしの子ども時代も田舎は本当にのびのびしたものでした。それがどれだけ得難いことだったか、東京に出てから気がつきました。
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kanafr at 2011-06-01 06:28
ホント、ホントこれでいいんですよ。
日本の早期幼児教育っていうのは、一種の原発みたいなもんです。
頭が柔らかいうちに、ドンドン吸収させましょうって言って、やらせた結果は誰も検証していない。
子供の自立と言いながら首を絞めてドンドン詰め込んでいます。
日本人って他と比較して自分を見る所あるから、多くの母親は加速しちゃうんですね。
梨の木さんの目線は素敵ですよ。
9日は、おチビ君達にとって何かハートときめく日だったんですね。
鏡文字がスラスラかけてすごいなあ。大人はこうはいきませんものね。
日本の早期幼児教育っていうのは、一種の原発みたいなもんです。
頭が柔らかいうちに、ドンドン吸収させましょうって言って、やらせた結果は誰も検証していない。
子供の自立と言いながら首を絞めてドンドン詰め込んでいます。
日本人って他と比較して自分を見る所あるから、多くの母親は加速しちゃうんですね。
梨の木さんの目線は素敵ですよ。
9日は、おチビ君達にとって何かハートときめく日だったんですね。
鏡文字がスラスラかけてすごいなあ。大人はこうはいきませんものね。
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saheizi-inokori at 2011-06-01 09:01
娘に孫を幼稚園なんて入れなくてもいいんじゃないの、と云ったら「何を云ってるの!昔と今は違うんだから」と叱られました^^。
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poirier_AAA at 2011-06-01 17:01
>kanafrさん、こんにちは。
幼児教育にも実は興味はあるんです。もし息子たちにハッとするような才能の芽を感じたら、わたしも完璧な教育ママになっていたかもしれません(笑)。でも、いまのところその片鱗も見えないし、ご覧のとおりゆる〜い歩みが性に合っているようなの、まぁこれでいいか、と。わははは、なのです。
9日は、上の写真はマジシャンが学校に来る日だそうです。下の写真は、これは筆記体で字を書いたつもりなんですよ。
鏡文字をすらすら書けるって幼児期特有の才能でしょうかねぇ。モデルを見ながら真似して書く方が絶対に楽なのに。裏返して書くためには頭を使わないとできませんよね。なんて器用なことするんだろうといつも思います。
幼児教育にも実は興味はあるんです。もし息子たちにハッとするような才能の芽を感じたら、わたしも完璧な教育ママになっていたかもしれません(笑)。でも、いまのところその片鱗も見えないし、ご覧のとおりゆる〜い歩みが性に合っているようなの、まぁこれでいいか、と。わははは、なのです。
9日は、上の写真はマジシャンが学校に来る日だそうです。下の写真は、これは筆記体で字を書いたつもりなんですよ。
鏡文字をすらすら書けるって幼児期特有の才能でしょうかねぇ。モデルを見ながら真似して書く方が絶対に楽なのに。裏返して書くためには頭を使わないとできませんよね。なんて器用なことするんだろうといつも思います。
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poirier_AAA at 2011-06-01 17:18
>saheiziさん、こんにちは。
幼稚園でお勉強するかどうかは大した問題ではなくて、他の子と一緒に生活する、それに慣れるというのが一番大事なことなんじゃないでしょうか。最近の子って、自由な外遊びはほとんどできませんよね。それに近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒になってグループで遊ぶことも少ないですし。だから、初めての社会体験の場として価値があるんじゃないかと思います。
幼稚園でお勉強するかどうかは大した問題ではなくて、他の子と一緒に生活する、それに慣れるというのが一番大事なことなんじゃないでしょうか。最近の子って、自由な外遊びはほとんどできませんよね。それに近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒になってグループで遊ぶことも少ないですし。だから、初めての社会体験の場として価値があるんじゃないかと思います。