2010年 12月 09日
大雪(?)でした |
昨日のパリはお昼前後から雪になりました。大きな雪が次から次から降ってきて、あっというまに家の前の木も真っ白に雪化粧です。
さいわい水曜日だったので学校はお休み。雪がやんだら外に遊びに行こうと思っていたけれど、止むより前に暗くなって来てしまったので、家に籠ってぬくぬくと過ごしました。
勤めに出ていた夫は大変だったそうです。パリ市内で、すでにメトロの運行に支障が出ていたらしい。メトロが動いていない部分は歩いたのだそうです。こんなに雪が降るなんて予想もしていなかったので、普通の革靴。裏はつるつるですから、さぞや歩き難かったことでしょう。
夜のニュースを聞いて、ビックリ仰天しました。
パリのあるイル・ド・フランス地方の積雪が11センチ。なんと23年ぶりの大雪だったんだそうです。で、交通が軒並み麻痺です。
道路を走る車は普通タイヤしか履いていないので、かたつむりも真っ青ののろのろぶり。インタビューされていた男性は1時間30分で4キロ進んだだけだったと言っていました。映像で見ると、どの車も面白いように横滑りしています。パリを囲む幹線道路ものろのろ、そこから各地方に伸びる高速道路ものろのろ。よって、道路上で身動きならなくなってしまった人が続出です。そのような人たちのために、各地で宿泊できる場所が用意されました。雪が降り始めた時点で家に帰ることを諦めてホテルを手配した人も多いようです。(パリで働く人の中には郊外に住んで車で通勤してくる人もたくさんいるのです)
空港も麻痺です。飛行機が飛びません。
エールフランスは飛行機に乗れなかったお客のためにホテルを手配したそうですけれど、とても数が足りません。クーポン券などと引き換えにいったん家にお帰りいただいたお客もあるそうですが、帰宅しようにも手段がありません。お客をホテルに送るためのバスすら動きません。そしてご存知の方も多いでしょうが、空港内にはものを食べられる場所がほとんど無いのです!空港のバス停(屋外)で、何時来るかわからないバスを7時間待っているという人もいました。小さい子どもを連れた人や体調の悪い人はどれだけ困っていることだろうと考えないではいられませんでした。
(注:こういう状況になると日本では必ず怒鳴り散らす人が出ますけれど、こちらではほとんどいません。だって、文句を言っても「雪のせいです。(わたしにはどうにもできません)」と肩をすくめられるだけだとわかっていますから)
でも、このニュースを見ていて思ったんですよ。
パリって、緯度で言うと札幌くらいなんです。それだけ北にありながら、なにゆえ雪に対する備えがこんなにまで不完全なんでしょう?特に公共交通機関や幹線道路がこんなに簡単に麻痺してしまうのって、危機管理上問題あり過ぎなんじゃないですか?せめて、雪が降りそうな時は滑りにくいタイヤに履き替えておくとか、ちょっと大袈裟だけどチェーンを常備しておくとか、要所要所に滑り止めようの砂を備えておくとか、冬期には大雪要員を用意しておくとか、いくらでも大混乱を避ける方法はあると思うんです。なんでそれを想定していないんでしょ?
わたしが育ったところは、まぁ東京なんかと比べるとずっと寒くて雪が降るところでした。11センチの積雪なんて、別になんてことないんですよ。バスも電車もちゃんと動いています。そして、更に雪深い、スキー場があるような山から毎日公共交通を利用して学校に通ってくる子だっていたんです。要は備えあれば憂い無しってことですよ。少しでも備えがあれば、ここまで困ることはなかったでしょうに。
パリって(こんなに寒いくせに)こんなにも雪に弱い街だったのね〜と、認識を新たにした一日でした。
ちなみに、北フランスでは大雪でしたが、ボルドーあたりは春のような暖かな天気だったのだそうです。うまく平均しないものですね。
さいわい水曜日だったので学校はお休み。雪がやんだら外に遊びに行こうと思っていたけれど、止むより前に暗くなって来てしまったので、家に籠ってぬくぬくと過ごしました。
勤めに出ていた夫は大変だったそうです。パリ市内で、すでにメトロの運行に支障が出ていたらしい。メトロが動いていない部分は歩いたのだそうです。こんなに雪が降るなんて予想もしていなかったので、普通の革靴。裏はつるつるですから、さぞや歩き難かったことでしょう。
夜のニュースを聞いて、ビックリ仰天しました。
パリのあるイル・ド・フランス地方の積雪が11センチ。なんと23年ぶりの大雪だったんだそうです。で、交通が軒並み麻痺です。
道路を走る車は普通タイヤしか履いていないので、かたつむりも真っ青ののろのろぶり。インタビューされていた男性は1時間30分で4キロ進んだだけだったと言っていました。映像で見ると、どの車も面白いように横滑りしています。パリを囲む幹線道路ものろのろ、そこから各地方に伸びる高速道路ものろのろ。よって、道路上で身動きならなくなってしまった人が続出です。そのような人たちのために、各地で宿泊できる場所が用意されました。雪が降り始めた時点で家に帰ることを諦めてホテルを手配した人も多いようです。(パリで働く人の中には郊外に住んで車で通勤してくる人もたくさんいるのです)
空港も麻痺です。飛行機が飛びません。
エールフランスは飛行機に乗れなかったお客のためにホテルを手配したそうですけれど、とても数が足りません。クーポン券などと引き換えにいったん家にお帰りいただいたお客もあるそうですが、帰宅しようにも手段がありません。お客をホテルに送るためのバスすら動きません。そしてご存知の方も多いでしょうが、空港内にはものを食べられる場所がほとんど無いのです!空港のバス停(屋外)で、何時来るかわからないバスを7時間待っているという人もいました。小さい子どもを連れた人や体調の悪い人はどれだけ困っていることだろうと考えないではいられませんでした。
(注:こういう状況になると日本では必ず怒鳴り散らす人が出ますけれど、こちらではほとんどいません。だって、文句を言っても「雪のせいです。(わたしにはどうにもできません)」と肩をすくめられるだけだとわかっていますから)
でも、このニュースを見ていて思ったんですよ。
パリって、緯度で言うと札幌くらいなんです。それだけ北にありながら、なにゆえ雪に対する備えがこんなにまで不完全なんでしょう?特に公共交通機関や幹線道路がこんなに簡単に麻痺してしまうのって、危機管理上問題あり過ぎなんじゃないですか?せめて、雪が降りそうな時は滑りにくいタイヤに履き替えておくとか、ちょっと大袈裟だけどチェーンを常備しておくとか、要所要所に滑り止めようの砂を備えておくとか、冬期には大雪要員を用意しておくとか、いくらでも大混乱を避ける方法はあると思うんです。なんでそれを想定していないんでしょ?
わたしが育ったところは、まぁ東京なんかと比べるとずっと寒くて雪が降るところでした。11センチの積雪なんて、別になんてことないんですよ。バスも電車もちゃんと動いています。そして、更に雪深い、スキー場があるような山から毎日公共交通を利用して学校に通ってくる子だっていたんです。要は備えあれば憂い無しってことですよ。少しでも備えがあれば、ここまで困ることはなかったでしょうに。
パリって(こんなに寒いくせに)こんなにも雪に弱い街だったのね〜と、認識を新たにした一日でした。
ちなみに、北フランスでは大雪でしたが、ボルドーあたりは春のような暖かな天気だったのだそうです。うまく平均しないものですね。
by poirier_AAA
| 2010-12-09 18:29
| 日々の断片
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