2010年 02月 18日
優雅なハリネズミ |
というのは邦題で、フランス語原題では「L'élégance du hérisson(ハリネズミのエレガンス)」というミュリエル・バルベリの小説を読みはじめました。2006年の出版で、フランスでもかなり評判になった本だそうです。昨年7月には映画も公開されています。
邪魔は入るし、夜読もうとすると睡魔に襲われるしで遅々として進みませんが、この小説は面白いです。各所に小技が利いているとでも言いましょうか、単にストーリー展開を追うだけではない楽しさです。
日本にいると想像しにくいと思いますが、フランスは歴然とした階級社会です。住む場所、着る服、交友関係、職業、家族などを眺めるだけで、その人が属する社会的位置がわかってしまうほどに、はっきりと階級が存在します。日本のマンションの管理人さんは、職業としての管理人さん。勤務時間外ではマンションの住人と対等です。フランスでは、管理人は職業であり階級です。管理人と住人では、生活の内容も学歴も読む本から見るテレビ番組まで違うのです。この小説を読むと、そんなフランス社会のステレオタイプがよくわかります。
この小説の主人公は「見るからに管理人」風な管理人の中年女性です。彼女、実は隠れたインテリで、他の住人には気取られぬようにしながら、知的興奮に満ちた生活を送っています。皮肉っぽかったり、変な可笑しさがあったりして、早く先を読みたいけれど読み終わるのがもったいない気もする、そんな語り口です。
日本語で書かれていたら1日で読み終わっていそうなものなのに、フランス語だと何日もかかるのがはがゆいところ。読み終わったら、また感想などを書いてみたいと思います。
邪魔は入るし、夜読もうとすると睡魔に襲われるしで遅々として進みませんが、この小説は面白いです。各所に小技が利いているとでも言いましょうか、単にストーリー展開を追うだけではない楽しさです。
日本にいると想像しにくいと思いますが、フランスは歴然とした階級社会です。住む場所、着る服、交友関係、職業、家族などを眺めるだけで、その人が属する社会的位置がわかってしまうほどに、はっきりと階級が存在します。日本のマンションの管理人さんは、職業としての管理人さん。勤務時間外ではマンションの住人と対等です。フランスでは、管理人は職業であり階級です。管理人と住人では、生活の内容も学歴も読む本から見るテレビ番組まで違うのです。この小説を読むと、そんなフランス社会のステレオタイプがよくわかります。
この小説の主人公は「見るからに管理人」風な管理人の中年女性です。彼女、実は隠れたインテリで、他の住人には気取られぬようにしながら、知的興奮に満ちた生活を送っています。皮肉っぽかったり、変な可笑しさがあったりして、早く先を読みたいけれど読み終わるのがもったいない気もする、そんな語り口です。
日本語で書かれていたら1日で読み終わっていそうなものなのに、フランス語だと何日もかかるのがはがゆいところ。読み終わったら、また感想などを書いてみたいと思います。
by poirier_AAA
| 2010-02-18 20:45
| フランス語を読む
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