2009年 12月 13日
C'est quoi, "quoi"? |
フランス語の単語に「quoi」というのがある。発音はクワ、コワの間くらい。意味するところは「何」で、英語の「what」や日本語の「何」と同じ使い方ができる。
それは何ですか?という文章は、普通フランス語教室では Qu'est-ce que c'est? (ケス・ク・セ)と習う。でも実際には、C'est quoi, ça? (セ・クワ・サ) という人が多い。若者なら圧倒的に後者。年齢が上がっても、カジュアルな関係ならば使う人は多い。子どもたちが幼稚園で覚えて来たのもセ・クワ・サ?の方だった。(先生じゃなく子どもが使う)
quoi?と単発で尻上がりに言えば「なんだって?」と聞き返すときに使えるし、相手の目を睨みつけながらquoiとすごんでみせれば「なんか文句あるわけ?」となる。
と、ここまでは日本語とも英語とも共通の疑問代名詞の利用方法。
面白いのは、文の最後にこのquoiをつけるという使い方があることである。こちらに来てから気がついたこの利用方法、未だに正体がつかみきれず、自分では使いこなすことができない。
C'est ~~, quoi. のように使われる文末のquoi、辞書によると「要するに〜である」と出ている。(辞書に載っていたことに感動)でも、話の内容を締めくくる「要するに」の使い方じゃない。説明を端折って「端的に言えば」「はやいはなしが」と言いたいときの「要するに」なのだ。本気で説明しようとしたら何時間もかかるような話を、その筋には全然詳しくない人にしなければならなくなったとき、「早い話が〜だよ」。あるいは良く知らないんだけれど、多分こんなものだろうと当たりをつけて発言する時にも「要するに〜ってことじゃない?」のような調子で使われるようだ。ひょっとすると、すでにそんな意味も薄れて、単に断定を避け語調を和らげるために使われているのかもしれない。そのへんの感覚がまだよくわからない。
気をつけて聞いていると、この文末のquoiを愛用している人は結構多い。そして人によっては口を開けば必ずquoiがでてくる、というくらい頻用している。これが気になり出すと本当に気になって気になってたまらなくなってしまうのである。…………、クワ。………、クワ。あ、また出た、おっとまたクワだ‥、てな具合で、肝心の話の内容もそっちのけで、次のクワがいつ出てくるか耳をそばだててしまう。まるでカエルだね、と半分感動半分あきれて話を聞き続けていて、会話がとんちんかんになってしまうこともある。
日本語ならさしずめ、「わたしってぇ〜、○○だから〜」といちいち語尾を上げる話し方や、「とか〜」や「〜の方」の連発。一度気がついてしまうと、耳について離れなくなる。それと同じだ。ケス・ク・セと言わずにセ・クワ・サと言うのも、文末のクワも、わたしには気になって気になってたまらない。夫が不用意に家で使ったりすると、つい「Quoi?(今なんていった?)」と切り返したくなったりして。
それは何ですか?という文章は、普通フランス語教室では Qu'est-ce que c'est? (ケス・ク・セ)と習う。でも実際には、C'est quoi, ça? (セ・クワ・サ) という人が多い。若者なら圧倒的に後者。年齢が上がっても、カジュアルな関係ならば使う人は多い。子どもたちが幼稚園で覚えて来たのもセ・クワ・サ?の方だった。(先生じゃなく子どもが使う)
quoi?と単発で尻上がりに言えば「なんだって?」と聞き返すときに使えるし、相手の目を睨みつけながらquoiとすごんでみせれば「なんか文句あるわけ?」となる。
と、ここまでは日本語とも英語とも共通の疑問代名詞の利用方法。
面白いのは、文の最後にこのquoiをつけるという使い方があることである。こちらに来てから気がついたこの利用方法、未だに正体がつかみきれず、自分では使いこなすことができない。
C'est ~~, quoi. のように使われる文末のquoi、辞書によると「要するに〜である」と出ている。(辞書に載っていたことに感動)でも、話の内容を締めくくる「要するに」の使い方じゃない。説明を端折って「端的に言えば」「はやいはなしが」と言いたいときの「要するに」なのだ。本気で説明しようとしたら何時間もかかるような話を、その筋には全然詳しくない人にしなければならなくなったとき、「早い話が〜だよ」。あるいは良く知らないんだけれど、多分こんなものだろうと当たりをつけて発言する時にも「要するに〜ってことじゃない?」のような調子で使われるようだ。ひょっとすると、すでにそんな意味も薄れて、単に断定を避け語調を和らげるために使われているのかもしれない。そのへんの感覚がまだよくわからない。
気をつけて聞いていると、この文末のquoiを愛用している人は結構多い。そして人によっては口を開けば必ずquoiがでてくる、というくらい頻用している。これが気になり出すと本当に気になって気になってたまらなくなってしまうのである。…………、クワ。………、クワ。あ、また出た、おっとまたクワだ‥、てな具合で、肝心の話の内容もそっちのけで、次のクワがいつ出てくるか耳をそばだててしまう。まるでカエルだね、と半分感動半分あきれて話を聞き続けていて、会話がとんちんかんになってしまうこともある。
日本語ならさしずめ、「わたしってぇ〜、○○だから〜」といちいち語尾を上げる話し方や、「とか〜」や「〜の方」の連発。一度気がついてしまうと、耳について離れなくなる。それと同じだ。ケス・ク・セと言わずにセ・クワ・サと言うのも、文末のクワも、わたしには気になって気になってたまらない。夫が不用意に家で使ったりすると、つい「Quoi?(今なんていった?)」と切り返したくなったりして。
by poirier_AAA
| 2009-12-13 11:35
| 言葉を学ぶ
|
Comments(2)
Commented
at 2011-01-09 17:19
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
poirier_AAA at 2011-01-10 08:41
>鍵コメさん
初めまして。訪ねていただいただけでなく、過去記事まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
そうなんです。やっぱり気になりますよね。そして気になっているのはわたしたちだけではないようです。「quoi 意味」という検索をかけている人が結構いるんですよ。学校では絶対に習わない使い方ですもんね。
こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。鍵コメさんのブログにも遊びに伺います。
初めまして。訪ねていただいただけでなく、過去記事まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
そうなんです。やっぱり気になりますよね。そして気になっているのはわたしたちだけではないようです。「quoi 意味」という検索をかけている人が結構いるんですよ。学校では絶対に習わない使い方ですもんね。
こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。鍵コメさんのブログにも遊びに伺います。
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