2009年 11月 13日
レ・ミゼラブル |
2000年にフランスで制作されたテレビドラマ「レ・ミゼラブル」、数日前にテレビで放送されていたので見てみました。
キャスティングは、ジャン・ヴァルジャン役のジェラール・ドパルデュー、ジャヴェールのジョン・マルコヴィッチ、コゼットの母フォンティーヌのシャルロット・ゲンズブールなどを始めとして豪華な顔ぶれがずらり。
特にジャヴェール役のマルコヴィッチが上手かった。声を荒げることもなく、表情を動かすこともなく、じっと狙いを定めた獲物を見張るようにヴァルジャンにつきまといます。その執拗さがあまりにも上手いので、もうジャヴェールの顔を見るのはたくさん、と言いたくなったほどです。
原作にかなり忠実に丁寧に作っているので作品としては好感は持てますが……、この話、いかんせん重い、重すぎます。見ているうちに苦しくなって、何度も席を立ったりチャンネルを変えたりしてしまいましたよ。一緒に見ていた夫は、「人の嫌な部分や悲惨な話がいっぱい出てくるけど、それでもこの話には人間は変われるんだ、という希望があるから嫌いじゃないよ。」とまんざらではない様子。
それは当たっていると思うけど、それでもここまで見たくないよ、というのがわたしの正直なところです。人が苦しんだり苦しめられたり、転がるように落ちていくのを見るのは辛い。だからそんなに気合いを入れて描写してくれなくてもいいから、と思ってしまうのです。
こういうのを受け付けられるかどうかって、基本的な体力の差なんでしょうか?
昔の女の家に行ってみた。庭に雑草が生い茂っていた。
日本の昔語りなら、この1行で男に捨てられた女の惨めな生活の様子を言い尽くせます。そんな風が渡るような軽やかさが、わたしは好きだな。
キャスティングは、ジャン・ヴァルジャン役のジェラール・ドパルデュー、ジャヴェールのジョン・マルコヴィッチ、コゼットの母フォンティーヌのシャルロット・ゲンズブールなどを始めとして豪華な顔ぶれがずらり。
特にジャヴェール役のマルコヴィッチが上手かった。声を荒げることもなく、表情を動かすこともなく、じっと狙いを定めた獲物を見張るようにヴァルジャンにつきまといます。その執拗さがあまりにも上手いので、もうジャヴェールの顔を見るのはたくさん、と言いたくなったほどです。
原作にかなり忠実に丁寧に作っているので作品としては好感は持てますが……、この話、いかんせん重い、重すぎます。見ているうちに苦しくなって、何度も席を立ったりチャンネルを変えたりしてしまいましたよ。一緒に見ていた夫は、「人の嫌な部分や悲惨な話がいっぱい出てくるけど、それでもこの話には人間は変われるんだ、という希望があるから嫌いじゃないよ。」とまんざらではない様子。
それは当たっていると思うけど、それでもここまで見たくないよ、というのがわたしの正直なところです。人が苦しんだり苦しめられたり、転がるように落ちていくのを見るのは辛い。だからそんなに気合いを入れて描写してくれなくてもいいから、と思ってしまうのです。
こういうのを受け付けられるかどうかって、基本的な体力の差なんでしょうか?
昔の女の家に行ってみた。庭に雑草が生い茂っていた。
日本の昔語りなら、この1行で男に捨てられた女の惨めな生活の様子を言い尽くせます。そんな風が渡るような軽やかさが、わたしは好きだな。
by poirier_AAA
| 2009-11-13 20:00
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