2017年 09月 12日
どんな先生? |
新学期が始まっておよそ一週間。
さっそく保護者会が開かれたので、夫と2人、手分けして参加してきた。
保護者会ではそれぞれの教科の担当教師が紹介される。
ボクたちを担当する先生のこと、よく見てきてね!
どういう人だと思ったか、あとで意見を聞かせて。
息子たちに言い含められて家を出た。
まだ一週間しか経っていないが、
息子たちはもうそれぞれの先生に甲乙をつけている。
この先生はすごく好き!
この先生はまぁまぁ好き。
この先生はちょっと苦手。
親が同じ印象を持つかどうか、どうやら興味シンシンの様子。
結論から言えば、どの先生も悪くなかった。
相当クセの強そうな人もいたが、経験豊富なしっかりした人ばかりの印象。
息子たちが「大好き!」と口を揃える先生はすぐわかった。
にこやかで、両手を広げて子どもを受け入れてくれそうな先生。
反対に息子たちが「苦手」という先生も、だいたいわかった。
笑わない先生。きびしくて、きっぱりしている。
向こうから優しく手を差し伸べてくれるようなタイプではない。
でも、やることをやっていればきっちり評価してくれるだろう。
息子たちが大好きな先生は、たまたま2人とも語学系の先生だった。
英語とドイツ語と。
それぞれタイプは違うけれど、オープンな雰囲気で人を緊張させない。
人を話に誘い込むエネルギーがある。
語学の入門クラスの先生としては理想的で、ちょっと羨ましくなるほどだった。
おもしろいと思ったのは語学の勉強の仕方である。
文法や読み書き主体のいわゆる「学校英語」ではないのである。
フレーズを覚えて、口に出す、音を聞く、瞬間的に言葉が出るようにする。
まず自分のことを話せるようにする。
欧州では一般的な、外国人のための外国語教育のやり方に従っている。
だから英語だろうがドイツ語だろうがスペイン語だろうが、
入門のクラスではだいたい同じような内容を扱う。
コレージュ1年目の語学の目標はこの基準ではA1に相当するとか。
先生が説明する語学の入門に必要なこと、というのが
わたしがいまやっているポルトガル語のケースにもぴったり当てはまるので、
まるで自分自身がアドバイスをもらっているような気になって、
先生の話にウンウンと頷きながら聞いていた。
ひょっとしたら先生は、あぁこれがあの双子の母親か〜と思ったかもしれぬ。
どちらの先生も双子の名前を取り違えては謝っているそうだから(笑)
どの先生にも共通しているのは、ノートをしっかりとるように、ということ。
教科書は学校から借りて使うので、ノートが自分の手元に残る唯一の記録になる。
だから、きちんと体裁を整えて書くことがとても大事なのだそうだ。
そしてまた、暗記することもとても大事だと言われた。
どの教科でも「暗記してきなさい」という宿題が出るらしい。
遅刻を許さない(遅刻したら授業に出席させない)先生もあれば、
宿題を3回忘れたら居残りされられるといった決まりもある。
何か授業中に問題になることがあれば、すぐに保護者に連絡が行くそうだ。
小学校ではそこまで厳しいことは言われなかったから、
息子たちは戦々恐々としている。
まだまだ落ち着くところまではいかないが、
それでも、まずは滑り出し順調、といった感じである。
by poirier_AAA
| 2017-09-12 17:24
| 子どもと暮らす
|
Comments(4)
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Mtonosama at 2017-09-13 05:58
なるほど、勉強になります。
以前のドイツ語の先生も暗誦させました。
ヘッセのSeptemberです。
夏の間、咲き誇っていた薔薇も今はない、
みたいな寂しさがしみわたる詩でした。
150歳にもなって詩を覚えるのはつらいし、
結局はタイトルしか覚えていませんが、
これを若い時期にやるのは良いですね。
若いと言えば、中学で覚えさせられた「源氏物語」「枕草子」
「方丈記」の冒頭はまだ覚えています。
以前のドイツ語の先生も暗誦させました。
ヘッセのSeptemberです。
夏の間、咲き誇っていた薔薇も今はない、
みたいな寂しさがしみわたる詩でした。
150歳にもなって詩を覚えるのはつらいし、
結局はタイトルしか覚えていませんが、
これを若い時期にやるのは良いですね。
若いと言えば、中学で覚えさせられた「源氏物語」「枕草子」
「方丈記」の冒頭はまだ覚えています。
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poirier_AAA at 2017-09-13 15:54
> Mtonosamaさん、こんにちは。
そうそう、そうなんですよね。暗誦って覚えるまでが結構大変ですけれど、きちんと一度覚えてしまうと、意外としっかり記憶に残りますよね。
わたしも思い出してみたら、古典の冒頭、結構覚えていました。
平家物語、奥の細道、土佐日記、、、、いやぁ、若い頃の記憶力って素晴らしい!
息子たちも頑張って暗誦して、しっかり記憶に刻み付けて欲しいです。
そうそう、そうなんですよね。暗誦って覚えるまでが結構大変ですけれど、きちんと一度覚えてしまうと、意外としっかり記憶に残りますよね。
わたしも思い出してみたら、古典の冒頭、結構覚えていました。
平家物語、奥の細道、土佐日記、、、、いやぁ、若い頃の記憶力って素晴らしい!
息子たちも頑張って暗誦して、しっかり記憶に刻み付けて欲しいです。
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かざぐるま
at 2018-10-21 19:11
x
はじめまして。
ドイツ在住 子どもが二人います。下の子のフランス語の先生は優しくておしゃれなフランス人女性 生徒からとても人気があります。この先生が特別なのか それともフランスでは一般的なのか 感謝感激 おかげさまで楽しく学んでいるようです。
これまでにフランスからの交換留学生を3人迎えましたが 皆さん英語が上手で(私はフランス語ができないので(^o^;) EUになってフランスも外国語教育に力を注いでいるのでは?と感じました。ドイツも同様です。あっ!州によって違いますが… 幸運なことに我が地区の学校は 二カ国語の家庭環境は言語習得にプラスと考えて(くれて) EU諸国の言語だけでなく日本語保持のサポートもありました。
ドイツ在住 子どもが二人います。下の子のフランス語の先生は優しくておしゃれなフランス人女性 生徒からとても人気があります。この先生が特別なのか それともフランスでは一般的なのか 感謝感激 おかげさまで楽しく学んでいるようです。
これまでにフランスからの交換留学生を3人迎えましたが 皆さん英語が上手で(私はフランス語ができないので(^o^;) EUになってフランスも外国語教育に力を注いでいるのでは?と感じました。ドイツも同様です。あっ!州によって違いますが… 幸運なことに我が地区の学校は 二カ国語の家庭環境は言語習得にプラスと考えて(くれて) EU諸国の言語だけでなく日本語保持のサポートもありました。
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poirier_AAA at 2018-10-26 09:02
> かざぐるまさん、はじめまして、こんにちは。
お子さんのフランス語の先生、いい先生でよかったですね。
フランスの先生をこれまで何十人か見てきて思うのは、人当たりのいい穏やかな先生も確かにいるけれど、アクの強い人がかなり多いなぁということです。比べるのが日本の学校の先生だから余計にそう感じるのかもしれません。先生の自由度が大きくて、同じカリキュラムでも先生によって授業のやり方がかなり違うのです。それでも最終的には落ち着くところに落ち着くのがまたすごいのですけれど。
フランスの外国語教育に関してはあまりよく知らないのですが、うちの子の英語やドイツ語の学習内容をみるに、きちんと欧州言語共通参照枠に従ったカリキュラムであることがわかります。身の回りのことから徐々に使える範囲を広げていく実践的な語学ですし、コミュニケーションを大事にしているので、きちんと勉強して入ればけっこう話せるようになるんじゃないかなと思いますね。欧州言語同士だと垣根が低いので、それは羨ましいなぁと思います。
お子さんのフランス語の先生、いい先生でよかったですね。
フランスの先生をこれまで何十人か見てきて思うのは、人当たりのいい穏やかな先生も確かにいるけれど、アクの強い人がかなり多いなぁということです。比べるのが日本の学校の先生だから余計にそう感じるのかもしれません。先生の自由度が大きくて、同じカリキュラムでも先生によって授業のやり方がかなり違うのです。それでも最終的には落ち着くところに落ち着くのがまたすごいのですけれど。
フランスの外国語教育に関してはあまりよく知らないのですが、うちの子の英語やドイツ語の学習内容をみるに、きちんと欧州言語共通参照枠に従ったカリキュラムであることがわかります。身の回りのことから徐々に使える範囲を広げていく実践的な語学ですし、コミュニケーションを大事にしているので、きちんと勉強して入ればけっこう話せるようになるんじゃないかなと思いますね。欧州言語同士だと垣根が低いので、それは羨ましいなぁと思います。