2017年 07月 26日
水漏れ、その続き |
去年の今頃、義両親のフランスのアパートで水漏れがありました。
このはなしです。
驚いちゃあいけませんぜ。
このはなし、まだ終わってないのです。
去年の今頃はイライラする気分を必死でおさえようとしていましたが、
ここまで話が長くなると、もはやイライラを継続する気力もなし。
亀の歩みでもともかく解決の方向に進んでいるならいいじゃないか!
投げやりとまでは行かないまでも、
かなり、かな〜りハードルを下げた精神状態で落ち着いています。
この1年何をしていたかといえば、
① 漏水の原因箇所をつきとめるために奔走
上の階の住人があまり協力的でなく、
水道屋を呼んで場所を特定してもらうまでに相当時間がかかった。
実際に漏水が止まったのは、何ヶ月か経ってから。
② 被害額を査定してもらう(修繕見積もりの)ために業者を依頼
被害箇所が乾くのを数ヶ月待って、それから業者を頼んだ。
が、この業者が空返事ばかりでいつまでたっても来てくれない。
あらためて別な業者を頼んで見てもらったら、絶望的な事実が判明。
「お客さん、まだ水漏れが続いてますね。壁が全然乾いてない」
③ 管理組合を通して、あらためて漏水元探し
あらためて階上の住人に話に行くも、家ではないの一点張り。
仕方がないので管理組合に水道屋を呼んでもらい、みてもらう。
そしたら出るわ出るわ、階上の家から4箇所の問題箇所が見つかった。
見つかったのはいいが、いまのところまだ修理に取り掛かっていない様子。
階上の住人とその大家が、修理代金の負担について話し合い中らしい。
④ 保険会社に修復見積もりの書類を送付
上の②の業者に出してもらった壁の修復見積もりを保険会社に送っていた。
しばらくして返事が来て「この値段では高すぎる」と。
もっと安くできないか、保険会社から別な業者を手配するという。
これを聞いて夫が激怒。
業者を送る用意があるなら、なぜもっと早い段階で介入しない?
保険会社のスペシャリストが早く入っていたら、被害額も少なく済んだものを。
(実際うちのアパートではすぐにスペシャリストが入って早く片付いた)
1年前、来年の今頃には片付いているといいなぁなんて冗談で思っていましたが、
冗談ではすまなくて本当のことになってしまいました。
これがフランスなのよっ!と文句で済ませることもできます。
でも、このくらいいろいろなことが起こると逆に頭が冷えるのですね。
一つのことには、ものすごくたくさんの人が絡んでいて、
その各人がまたそれぞれのリズムや価値判断で動いているので、
傍目には単純なことじゃないかと見えることも、なかなかスムーズに片付きません。
生身の人が関わっているのだから、それも当然かもと思うようになりました。
別にとびぬけた悪人が絡んでいるというわけじゃないのですよね。
ただただ、それぞれが自分の都合と言い分を抱えているだけで。
みんながみんな自分に都合のいいように動いてくれるわけではなし。
それぞれがそれぞれの誠意さ(ときには不誠実さ)で動いているのです。
だから、厚意ある対応には心からの感謝ができるのだろうな、と。
実際はため息をついたり、ちょっと怒ったり、ちょっと喜んだり、
すっきり片付かない問題を抱えている面倒臭さと気分の上下は常にあります。
でもまぁ、人が関わりあうってこういうことなのかもしれない、
そう思えるようになっただけでも、いい経験だったかもと思うことにします。
来年の今頃までには修繕を終わらせる!を目標に、頑張ります。
by poirier_AAA
| 2017-07-26 18:40
| 日々の断片
|
Comments(4)
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fusk-en25 at 2017-07-26 21:00
気が長くなるの。。もいいのか悪いのか。。ですが。
「相手がある」「イライラしても始まらない」。。ということを
ここにきて、つくづく?学んだ気もします。
今年は猛暑か?と思った6月。
あれ7月なのにこの気温。やっぱり冷夏?
でもこうも上がったり下がったりも楽なようで
ちょっと落ち着かないなあ。。と思ったりしています。
「相手がある」「イライラしても始まらない」。。ということを
ここにきて、つくづく?学んだ気もします。
今年は猛暑か?と思った6月。
あれ7月なのにこの気温。やっぱり冷夏?
でもこうも上がったり下がったりも楽なようで
ちょっと落ち着かないなあ。。と思ったりしています。
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ひかり
at 2017-07-26 22:48
x
ひええ…
もう達観されてますね…
日本じゃあ考えられませんが、何だか人間くさいというか、
個が確立しているというか、それぞれの人生やら職業を
それぞれなりに全うしているというか…
(まあ、少々溜息ものとは思いますが…)
梨の木さんのフィルターを通してもらっているおかげで、
均質で特に面白みの無いさらっとした紙というより、
それぞれ凸凹したいろんな色のテラコッタの
モザイク模様のような…
いっそちょっと温かみさえ感じてしまいました(笑)
いや、自分だったらもうブチっと切れてますね…
もう達観されてますね…
日本じゃあ考えられませんが、何だか人間くさいというか、
個が確立しているというか、それぞれの人生やら職業を
それぞれなりに全うしているというか…
(まあ、少々溜息ものとは思いますが…)
梨の木さんのフィルターを通してもらっているおかげで、
均質で特に面白みの無いさらっとした紙というより、
それぞれ凸凹したいろんな色のテラコッタの
モザイク模様のような…
いっそちょっと温かみさえ感じてしまいました(笑)
いや、自分だったらもうブチっと切れてますね…
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poirier_AAA at 2017-07-27 00:47
> fusk-en25さん、こんにちは。
うふふ、まぁ下手に短いよりは長い方がマシだろう、ということで。。。
相手があるって、なんだかすごく意味のあることのような気がしてきたんです。人間関係ってナマモノだなぁと思って。そのナマモノを味わうことが生きているってことじゃないか、なんて。なによこれ〜!とよく怒っているのも事実なんですけど(笑)、それでもやっぱりいろんな人がいる方が世界は面白いだろうと思いますね。
昨日おとといなんてすっかり秋の気配が漂っていましたよね。いきなりここまで涼しくなると体もついていきません。35度だ37度だは勘弁してほしいけど、ときどき30度くらいにはなってくれないと、スイカも美味しくないですからね〜。
うふふ、まぁ下手に短いよりは長い方がマシだろう、ということで。。。
相手があるって、なんだかすごく意味のあることのような気がしてきたんです。人間関係ってナマモノだなぁと思って。そのナマモノを味わうことが生きているってことじゃないか、なんて。なによこれ〜!とよく怒っているのも事実なんですけど(笑)、それでもやっぱりいろんな人がいる方が世界は面白いだろうと思いますね。
昨日おとといなんてすっかり秋の気配が漂っていましたよね。いきなりここまで涼しくなると体もついていきません。35度だ37度だは勘弁してほしいけど、ときどき30度くらいにはなってくれないと、スイカも美味しくないですからね〜。
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poirier_AAA at 2017-07-27 01:02
> ひかりさん、こんにちは。
>もう達観されてますね…
まぁ達観でもしないと生きていられないよ、というのが正確なところで(笑)。わたしもここまで何度も「ぶちっ」を繰り返して、ようやくここに至りました。昔はタクシーがすぐ来ないことにまで腹を立ててたくらいですから、ものすごい進歩でしょ(笑)。
こちらにいると、医者に行ってもスーパーで買い物をしても、いちいち「人」と付き合っている感じがするんですよ。最初はすごく鬱陶しく感じたんですけど、慣れてみたら悪くないかもと思われてきて。ほんと、世界は凸凹したいろんな色のタイルでできたモザイク模様ですね。面倒臭いけど次に何にぶつかるかわからない面白さがあるかな?なんて思います。
(あ、これは「あのブドウは酸っぱいにちがいない」と同じことかしら?)
>もう達観されてますね…
まぁ達観でもしないと生きていられないよ、というのが正確なところで(笑)。わたしもここまで何度も「ぶちっ」を繰り返して、ようやくここに至りました。昔はタクシーがすぐ来ないことにまで腹を立ててたくらいですから、ものすごい進歩でしょ(笑)。
こちらにいると、医者に行ってもスーパーで買い物をしても、いちいち「人」と付き合っている感じがするんですよ。最初はすごく鬱陶しく感じたんですけど、慣れてみたら悪くないかもと思われてきて。ほんと、世界は凸凹したいろんな色のタイルでできたモザイク模様ですね。面倒臭いけど次に何にぶつかるかわからない面白さがあるかな?なんて思います。
(あ、これは「あのブドウは酸っぱいにちがいない」と同じことかしら?)