2015年 10月 27日
パディラック洞窟 |
前述のペッシュ・メルル洞窟にいたく感動したわたしたち。
鍾乳洞も壁画も楽しめたので、洞窟見学はもう終わりと思っていました。
それが、宿泊先のご主人からまた別な提案を貰ってしまいました。
あなたたち、パリに帰る前にパディラック洞窟を見ていきなさいよ。
どうせ通り道なんだから。
ペッシュ・メルルとはまた全然違ったおもしろさだから。
今はシーズンオフだから空いてるし、いくなら今だよ!
それで行ってみることにしました。
ペッシュ・メルル洞窟のこぢんまりした様子に比べると、
こちらはそもそも穴の大きさからして桁外れです。
日本語だとどちらも「洞窟」と訳されるようですが、フランス語だと
ペッシュ・メルルは grotte(洞窟、洞穴)du Pech Merle、
パディラックは gouffre(淵、深み、深い裂け目)de Padirac、
はっきりと使われる単語が違います。
入場チケットを買う前に見ることができる、
地面にぽっかり空いた穴(直径30mほど)をまずはごらんください。 ここはエッフェル塔かと思うような階段とエレベーターが設置されています。
思い切って穴の中を覗き込んでみると 下を歩いている人が小さく見えます。
それもそのはず、地表から下の人がいるところまで、75mです。
入場してから長い階段を降り、今度は下から上を見上げてみます。 こんなところまで来てしまって大丈夫か?、いささか不安を覚えますが、
道はさらに深い地底に向かって続いているのでした。 (どうしても写真の方向が直せません。左に首を傾げてごらんください)
ここを降りきると、水音が心地よく響く鍾乳洞内の平坦な見学路に着きます。
見学経路の全長だけで2.5kmあるいという巨大な内部ですが、
階段を下りきって船着き場までの自由見学部分、
手漕ぎボートに乗って船頭さんの話を聞きながらの舟下り部分、
船を降りた先からのガイド付きの見学部分と
全部で3つの部分に分かれています。
見所は、なんといっても地下水脈の舟下り、
その先の巨大で神秘的な鍾乳洞(地下水脈)の様子でしょう。
光を湛えて澄み渡った水の上を、
妖しく美しい鍾乳洞内を眺めながらしばらく揺られていくと、
上から水が滴り落ちてくる「雨の湖」があり、
その先に船着き場があります。
(船に乗っている間は小物類やカメラをいじらぬようにと注意されます)
そこで待機しているガイドさんに案内されて、
階段を上ったり下りたりの複雑な見学コースを巡るのですが、
天井高94mという高い空間があれば、
棚田形状で上から下に水が流れている幻想的な場所もあり、
鍾乳洞の魅力を堪能できます。
(ここではフラッシュ無しなら写真撮影OKとガイドさんから案内あり) ガイド付き見学は、再び船着き場に戻ったところで終わります。
そこからまた船に揺られて先程とは逆向きで舟下りし、
船を降りてからは、またおなじ道を通って元の入り口まで戻ります。
地中から久しぶりに顔を出した時、お日様の光が眩しく懐かしかった。
思わず「あぁ、太陽!」と口に出したら、
隣にいた女性も「そうよ、太陽よねっ」と破顔しました。
見学時間は全部で2時間にならないくらいだと思いますが、
ずいぶん長い間地底の世界にとどまっていたような気がしたのです。
この洞窟は素晴らしいサイトを作っていて、
迫力満点でガイド付き見学部分の映像を見ることができます。
映像の美しさと迫力は、上に乗せた下手な写真とは比べ物になりません。
ぜひパソコンの大きな画面でごらんください。
サイトの入り口はこちら。
使用言語を選ぶと映像が動き始めます(高所恐怖症の人にはちょっと怖いかも)。
フランス後の場合Bienvenuの画面になったところで、
一番下の 「commencer la visite」をクリックすると見学開始。
次の見学ポイントに移りたい時は右下の「salle suivante」
一つ前の見学ポイントに戻りたい時にはその隣の「salle précédente」、
詳しい説明を見たい時は「en savoir plus」です。
一番下の真ん中にある「Menu」をひらき、01 Le Gouffre、
この一番下にある「le gouffre en images」というのをクリックすると
洞窟に関するいろいろな写真を見ることができます。ここですね。
特に「La face cachée」には調査中の人たちの写真があって興味深いです。
なるほど宿の人が言った通り、
ペッシュ・メルルとはまた違った鍾乳洞の楽しさを満喫できたのでした。
鍾乳洞も壁画も楽しめたので、洞窟見学はもう終わりと思っていました。
それが、宿泊先のご主人からまた別な提案を貰ってしまいました。
あなたたち、パリに帰る前にパディラック洞窟を見ていきなさいよ。
どうせ通り道なんだから。
ペッシュ・メルルとはまた全然違ったおもしろさだから。
今はシーズンオフだから空いてるし、いくなら今だよ!
それで行ってみることにしました。
ペッシュ・メルル洞窟のこぢんまりした様子に比べると、
こちらはそもそも穴の大きさからして桁外れです。
日本語だとどちらも「洞窟」と訳されるようですが、フランス語だと
ペッシュ・メルルは grotte(洞窟、洞穴)du Pech Merle、
パディラックは gouffre(淵、深み、深い裂け目)de Padirac、
はっきりと使われる単語が違います。
入場チケットを買う前に見ることができる、
地面にぽっかり空いた穴(直径30mほど)をまずはごらんください。
思い切って穴の中を覗き込んでみると
それもそのはず、地表から下の人がいるところまで、75mです。
入場してから長い階段を降り、今度は下から上を見上げてみます。
道はさらに深い地底に向かって続いているのでした。
ここを降りきると、水音が心地よく響く鍾乳洞内の平坦な見学路に着きます。
見学経路の全長だけで2.5kmあるいという巨大な内部ですが、
階段を下りきって船着き場までの自由見学部分、
手漕ぎボートに乗って船頭さんの話を聞きながらの舟下り部分、
船を降りた先からのガイド付きの見学部分と
全部で3つの部分に分かれています。
見所は、なんといっても地下水脈の舟下り、
その先の巨大で神秘的な鍾乳洞(地下水脈)の様子でしょう。
光を湛えて澄み渡った水の上を、
妖しく美しい鍾乳洞内を眺めながらしばらく揺られていくと、
上から水が滴り落ちてくる「雨の湖」があり、
その先に船着き場があります。
(船に乗っている間は小物類やカメラをいじらぬようにと注意されます)
そこで待機しているガイドさんに案内されて、
階段を上ったり下りたりの複雑な見学コースを巡るのですが、
天井高94mという高い空間があれば、
棚田形状で上から下に水が流れている幻想的な場所もあり、
鍾乳洞の魅力を堪能できます。
(ここではフラッシュ無しなら写真撮影OKとガイドさんから案内あり)
そこからまた船に揺られて先程とは逆向きで舟下りし、
船を降りてからは、またおなじ道を通って元の入り口まで戻ります。
地中から久しぶりに顔を出した時、お日様の光が眩しく懐かしかった。
思わず「あぁ、太陽!」と口に出したら、
隣にいた女性も「そうよ、太陽よねっ」と破顔しました。
見学時間は全部で2時間にならないくらいだと思いますが、
ずいぶん長い間地底の世界にとどまっていたような気がしたのです。
この洞窟は素晴らしいサイトを作っていて、
迫力満点でガイド付き見学部分の映像を見ることができます。
映像の美しさと迫力は、上に乗せた下手な写真とは比べ物になりません。
ぜひパソコンの大きな画面でごらんください。
サイトの入り口はこちら。
使用言語を選ぶと映像が動き始めます(高所恐怖症の人にはちょっと怖いかも)。
フランス後の場合Bienvenuの画面になったところで、
一番下の 「commencer la visite」をクリックすると見学開始。
次の見学ポイントに移りたい時は右下の「salle suivante」
一つ前の見学ポイントに戻りたい時にはその隣の「salle précédente」、
詳しい説明を見たい時は「en savoir plus」です。
一番下の真ん中にある「Menu」をひらき、01 Le Gouffre、
この一番下にある「le gouffre en images」というのをクリックすると
洞窟に関するいろいろな写真を見ることができます。ここですね。
特に「La face cachée」には調査中の人たちの写真があって興味深いです。
なるほど宿の人が言った通り、
ペッシュ・メルルとはまた違った鍾乳洞の楽しさを満喫できたのでした。
by poirier_AAA
| 2015-10-27 20:38
| フランスを歩く
|
Comments(8)
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Mtonosama at 2015-10-28 05:51
すごいですね!
何かの採掘跡かと思われるほどの巨大な穴!!
ああ、行ってみたい。
最初見た時、栃木県の大谷石採掘場みたいなものかなぁと
思ったのですが、鍾乳洞だとは。
大谷石採掘場跡も地底の川を探検できるみたいです。
まずは大谷へ行ってみるかな♪
何かの採掘跡かと思われるほどの巨大な穴!!
ああ、行ってみたい。
最初見た時、栃木県の大谷石採掘場みたいなものかなぁと
思ったのですが、鍾乳洞だとは。
大谷石採掘場跡も地底の川を探検できるみたいです。
まずは大谷へ行ってみるかな♪
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fusk-en25 at 2015-10-28 06:12
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stanislowski at 2015-10-28 17:13
ドルドーニュ方面へのヴァカンスを考えているので大変参考になります。一人っ子の子どもが他の子どもたちとも遊べるよう、アニマシィオンが充実のキャンプ場かな。プールと同年代の子どもがいれば結局は何処でもいいのですが、それだと大人がつまらない。鍾乳洞、おもしろそうですね。岩好きな夫も興味津々。毎日写真見てプラン練ってまーす。
さて。
梨の木さん、お元気でしたか?
私はさっぱりどうも。
「悲観的だ」と、自己分析したら、隣人の中国人に、「あなた、見た目すごく若く見えるから違うでしょ」って。
あっちとこっちぐるぐる考えたり。楽しくなりたいんですけどね。
さて。
梨の木さん、お元気でしたか?
私はさっぱりどうも。
「悲観的だ」と、自己分析したら、隣人の中国人に、「あなた、見た目すごく若く見えるから違うでしょ」って。
あっちとこっちぐるぐる考えたり。楽しくなりたいんですけどね。
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poirier_AAA at 2015-10-28 19:46
>Mtonosamaさん、こんにちは。
ねっ、ねっ、すごいでしょう!
とのさんが鍾乳洞好きと知り、これはもう絶対にレポートしなくてはと燃えました(笑)。
日本にも「穴」はけっこうあるんですね。わたしが行ったことがあるのは富士山の風穴くらいです。洞窟内の地下水脈を舟下りすることができるなんて今回初めて知りましたけど、日本でもそういう場所があるんですね。知らないことばかりで、楽しくなっちゃいますね。
ねっ、ねっ、すごいでしょう!
とのさんが鍾乳洞好きと知り、これはもう絶対にレポートしなくてはと燃えました(笑)。
日本にも「穴」はけっこうあるんですね。わたしが行ったことがあるのは富士山の風穴くらいです。洞窟内の地下水脈を舟下りすることができるなんて今回初めて知りましたけど、日本でもそういう場所があるんですね。知らないことばかりで、楽しくなっちゃいますね。
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Ich
at 2015-10-28 19:48
x
何て神秘的なまるでおとぎの世界です。壁画は観ておりましたがこのようなフランスの奥深い地球を探検するヨーロッパ人、あらためて感動!お子たちの脅威の顔が想像で浮かんできます。良い御旅行でいらっしゃいましたね(^.^)
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poirier_AAA at 2015-10-28 20:28
>fuskさん、こんにちは。
なるほど、あの地底に続いていく穴なんかを見ると確かに「指輪物語」ですね。あぁ指輪物語ももう長いこと読んでいません。また読み返してみようかなぁ。
わたしは上橋菜穂子の「闇の守り人」のことを思い出していました。くっきりと水底が見えるほど澄んだ水の上を渡っているときなんかは、とくに。
船頭さんがボートの船尾に立って漕ぐので、ちょっと見はヴェニスの廉価版ゴンドラみたいな感じなのですけど、ヴェニスと違って海じゃないからほとんど揺れないのです。ものすごく静かな舟下りだから、きっと平気ですよ。
なるほど、あの地底に続いていく穴なんかを見ると確かに「指輪物語」ですね。あぁ指輪物語ももう長いこと読んでいません。また読み返してみようかなぁ。
わたしは上橋菜穂子の「闇の守り人」のことを思い出していました。くっきりと水底が見えるほど澄んだ水の上を渡っているときなんかは、とくに。
船頭さんがボートの船尾に立って漕ぐので、ちょっと見はヴェニスの廉価版ゴンドラみたいな感じなのですけど、ヴェニスと違って海じゃないからほとんど揺れないのです。ものすごく静かな舟下りだから、きっと平気ですよ。
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poirier_AAA at 2015-10-28 20:54
>stanislowskiさん、こんにちは。
ドルドーニュ方面、わたしはまったく詳しくないのですけど、確かにこの洞窟はドルドーニュ川沿いにありますからぴったりですね。あともう1つ、grottes de Lacaveというのもミシュランで2つ★がついていたから良さそうです。ドルドーニュ渓谷、もし夏に訪ねるのなら親子揃ってできるようなアクティビティもたくさん紹介されていますから、地方、県、街や村で用意しているサイトを見てみるといいのが見つかるかもしれません。ドルドーニュ渓谷でなくてもロット渓谷もかなり楽しそうですよ。(このあたりの移動は車必須です)
暗くて日が短くなっていますからねぇ。気分が夏のようにいかないのは仕方がないよねと思います(わたし、天気によって気分の上下が激しい質のようで。もともとが浮き沈み型なのに、天気でさらにレバレッジがかかる。。。)わたしだったら「待つ」の一手です。そういうときはどう頑張っても上向かない。体調とか気候とか他のきっかけで、ある日突然上向いたりする。タイミングがあるんだと思います。
でも、その中国人のお友達、すっごく面白いこと言いますね。その場に居合わせたら爆笑してたかも。見た目すごく若く見えるから悲観的じゃないって、そんなもんですか!?
ドルドーニュ方面、わたしはまったく詳しくないのですけど、確かにこの洞窟はドルドーニュ川沿いにありますからぴったりですね。あともう1つ、grottes de Lacaveというのもミシュランで2つ★がついていたから良さそうです。ドルドーニュ渓谷、もし夏に訪ねるのなら親子揃ってできるようなアクティビティもたくさん紹介されていますから、地方、県、街や村で用意しているサイトを見てみるといいのが見つかるかもしれません。ドルドーニュ渓谷でなくてもロット渓谷もかなり楽しそうですよ。(このあたりの移動は車必須です)
暗くて日が短くなっていますからねぇ。気分が夏のようにいかないのは仕方がないよねと思います(わたし、天気によって気分の上下が激しい質のようで。もともとが浮き沈み型なのに、天気でさらにレバレッジがかかる。。。)わたしだったら「待つ」の一手です。そういうときはどう頑張っても上向かない。体調とか気候とか他のきっかけで、ある日突然上向いたりする。タイミングがあるんだと思います。
でも、その中国人のお友達、すっごく面白いこと言いますね。その場に居合わせたら爆笑してたかも。見た目すごく若く見えるから悲観的じゃないって、そんなもんですか!?
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poirier_AAA at 2015-10-28 20:59
>Ichさん、こんにちは。
子どもが幼稚園の頃、ポルトガルでも鍾乳洞に行ったことがあるのです。先日写真を整理していたらその時の写真が出てきまして、よく覚えてないからもう一度行ってみたいと言われていました。ちょうどいいタイミングで洞窟見学できて、家族揃って大満足です。
わたしたちがこうして無事に楽しい体験ができるのも、最初に探検に入った人たちの勇気と好奇心のおかげですよね。人間の好奇心ってすごいな、と思います。
子どもが幼稚園の頃、ポルトガルでも鍾乳洞に行ったことがあるのです。先日写真を整理していたらその時の写真が出てきまして、よく覚えてないからもう一度行ってみたいと言われていました。ちょうどいいタイミングで洞窟見学できて、家族揃って大満足です。
わたしたちがこうして無事に楽しい体験ができるのも、最初に探検に入った人たちの勇気と好奇心のおかげですよね。人間の好奇心ってすごいな、と思います。