2015年 08月 02日
「星の王子さま」を観た |
子どもと一緒に公開中の「Le Petit Prince(星の王子さま)」を観てきた。
よかった。
原作部分はそっくりそのまま大事に使われており、
創作部分も原作をうまく使っていて違和感がない。
なにより素晴らしかったのは原作部分の映像。
ペーパークラフトで、ぱっと見はガサガサした質感なのが、
これが動き始めると否応なく想像力が掻き立てられる。
下手にリアルすぎる映像よりもよほど味があって、その世界に入り込みやすい。
こういってはなんだけれど、原作部分の映像を見るだけでも
この映画を観に行ってよかったと思う。
不覚にも涙が出てきた。
まわりからもひそやかに鼻をすすり上げる音が聞こえてきたので、
涙腺を刺激された人もけっこういたのではないかと思う。
対象年齢3歳以上と書いてあるのだが、
幼稚園児くらいだと、この話はちょっと入り込めないかもしれない。
おおいに笑えるわけでもないし、
原作部分はいざ知らず、それ以外は話が難しすぎる。
うちの小学生も、見終わった後は一言も感想を言わなかった。
前回「ジュラシック・ワールド」を見た時は、
映画館を出た瞬間から家に帰るまで、ずっと感想を話し続けていたのに。
思うに、難しいのだ。
何か思うことがあったとしても、それをどう言ったらいいのか、まずそれがわからない。
たしかに、こどもが発する「なぜ?」と同じ問いが発せられる。
でも本人たちにはまだじゅうぶんな経験がないこともあって、
それについて考えようと思っても、足がかりが見つけられない。
経験も言葉も、まだ足りない。そういう難しさ。
この映画のテーマの一つが「別れ」なのだけれども、
「別れ」ということが本当にわかるように、あるいは考えられるようになるのも、
自分が本当に大事なものを持ってからではないかと思う。
自分にとってかけがえのないものであると意識する、そこがスタートだ。
そして初めて「別れる」とは何かと考えることができる。
大人になる過程で、
誰しも自分の柔らかな部分を鎧で覆う、外の刺激から身を守るため。
ときどき鎧から出して空気に当ててやることができれば、
柔らかさもそのまま保っていられるのだろうけれど、
大抵は忙しすぎて、大事なものを持っていることすら忘れてしまう。
そう、忘れてしまうことが一番の問題なのだ。
忙しい忙しいとばかり言っていないで、
ときには子どもだった頃のことを思い出してごらんよ。
そんなふうに大人になってしまった人に語りかけてくる作品だと思った。
よかった。
原作部分はそっくりそのまま大事に使われており、
創作部分も原作をうまく使っていて違和感がない。
なにより素晴らしかったのは原作部分の映像。
ペーパークラフトで、ぱっと見はガサガサした質感なのが、
これが動き始めると否応なく想像力が掻き立てられる。
下手にリアルすぎる映像よりもよほど味があって、その世界に入り込みやすい。
こういってはなんだけれど、原作部分の映像を見るだけでも
この映画を観に行ってよかったと思う。
不覚にも涙が出てきた。
まわりからもひそやかに鼻をすすり上げる音が聞こえてきたので、
涙腺を刺激された人もけっこういたのではないかと思う。
対象年齢3歳以上と書いてあるのだが、
幼稚園児くらいだと、この話はちょっと入り込めないかもしれない。
おおいに笑えるわけでもないし、
原作部分はいざ知らず、それ以外は話が難しすぎる。
うちの小学生も、見終わった後は一言も感想を言わなかった。
前回「ジュラシック・ワールド」を見た時は、
映画館を出た瞬間から家に帰るまで、ずっと感想を話し続けていたのに。
思うに、難しいのだ。
何か思うことがあったとしても、それをどう言ったらいいのか、まずそれがわからない。
たしかに、こどもが発する「なぜ?」と同じ問いが発せられる。
でも本人たちにはまだじゅうぶんな経験がないこともあって、
それについて考えようと思っても、足がかりが見つけられない。
経験も言葉も、まだ足りない。そういう難しさ。
この映画のテーマの一つが「別れ」なのだけれども、
「別れ」ということが本当にわかるように、あるいは考えられるようになるのも、
自分が本当に大事なものを持ってからではないかと思う。
自分にとってかけがえのないものであると意識する、そこがスタートだ。
そして初めて「別れる」とは何かと考えることができる。
大人になる過程で、
誰しも自分の柔らかな部分を鎧で覆う、外の刺激から身を守るため。
ときどき鎧から出して空気に当ててやることができれば、
柔らかさもそのまま保っていられるのだろうけれど、
大抵は忙しすぎて、大事なものを持っていることすら忘れてしまう。
そう、忘れてしまうことが一番の問題なのだ。
忙しい忙しいとばかり言っていないで、
ときには子どもだった頃のことを思い出してごらんよ。
そんなふうに大人になってしまった人に語りかけてくる作品だと思った。
by poirier_AAA
| 2015-08-02 16:35
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