2014年 07月 10日
ガレー船な日々 |
外壁工事が続く我が家のアパート。
窓の前に足場が組み上がってから、はや2ヶ月。
作業は確かに進んではいるものの、
トントン拍子と表現するにはいささか無理のありすぎる、
ゆるい、ゆるい、まことにのんびりとした進み具合で、
それで建物の外装全部剥がしてやり直そうというのだから大変だ。
はぁ先は長いねぇ。。。。
必要な工事だと理解はしていても、ため息が出る。
塗料の強烈な臭い。
神経にびりびり触れる騒音。
騒音と臭いで窓を開けられない日も多い。
おまけに視線を遮るために下ろした日よけで、外も見えない。
さらに屋根の工事ももちろんあるので、換気システムが止まっている。
折しも梅雨のように雨続きの毎日。
洗濯物は毎日出るのに、洗っても乾かない。
乾かないどころか、洗濯物も、洗濯機も、お風呂場も、
空気が通らないが故にカビ臭くなってきた。
換気が上手く出来ないので、
湯気が盛大にあがるような調理はできるだけ避けたいし、
肉をジュウジュウ焼くような調理もなるべくやらない。
アパート中に熱気がこもってしまうのでオーブン料理もおあずけ。
美味しいものを作ろうというわずかな意欲も失せつつある。
そして、ここまではなんとか1人でこの環境に耐えて来たが、
今週から息子2人が1日中家にいる。
あろうことか2日前から1人は風邪っぴきでぐったりしており、
1人は元気でピンピンして、人の神経を逆撫ですることに忙しい。
気分転換に外出することができない、どころではなく、
生活に必要な買い物にちょっと出ることもできない。
ねぇ、これってわたしの「ガレー船(galère)」だと思うよ。
(注:大変なことの例え。)
と夫に愚痴ったら、
ははは、キミのフランス語も上手くなったもんだねぇ。
とあっさり話をはぐらかされてしまった。
(というか、夫にもどうにもできないことだからね。笑っている方がいい)
風水とか、これまであまり気にしたことがなかったけれど、
確かに大事なことを言っているのかも、という気がする。
要するに空気が動かないような家は良くないのである。
家の中を空気が通り、光も入れば空も見える、
人に覗かれることもなければ、ある程度の静けさも確保できる、
そういう最低限の心地良さが住まいには必要だ。
空気の流れ(気、のようなもの?)が滞っていると、
どんなに頑張ってもマイナスの磁場になっていくような気がする。
繰り返すけれど、これは建物の保全のために必要な作業なのである。
そして、臭いだって音だって、作業している人が一番大変なはずだ。
目が痛くなるようなホコリっぽい作業の日もある。
雨の日もかんかん照りの日も屋外で1日働く。
片言のフランス語を操りながら、
フランスで生きていくため、家族を養うために働いている人ばかりだろう。
真っ昼間に安穏とブログなぞ書いていられる自分が恥ずかしくなる。
でも、
そういうことを頭で考えていても、
どうにもおさまらない不便さ、居心地の悪さを感じていることも否定できない。
そして、その不快の虫がじわじわと自分を蝕んでいることも感じる。
なんとか頑張ってこの夏を越えなければ。
たかがこんなことで情けないのだけれど、一所懸命に思う。
窓の前に足場が組み上がってから、はや2ヶ月。
作業は確かに進んではいるものの、
トントン拍子と表現するにはいささか無理のありすぎる、
ゆるい、ゆるい、まことにのんびりとした進み具合で、
それで建物の外装全部剥がしてやり直そうというのだから大変だ。
はぁ先は長いねぇ。。。。
必要な工事だと理解はしていても、ため息が出る。
塗料の強烈な臭い。
神経にびりびり触れる騒音。
騒音と臭いで窓を開けられない日も多い。
おまけに視線を遮るために下ろした日よけで、外も見えない。
さらに屋根の工事ももちろんあるので、換気システムが止まっている。
折しも梅雨のように雨続きの毎日。
洗濯物は毎日出るのに、洗っても乾かない。
乾かないどころか、洗濯物も、洗濯機も、お風呂場も、
空気が通らないが故にカビ臭くなってきた。
換気が上手く出来ないので、
湯気が盛大にあがるような調理はできるだけ避けたいし、
肉をジュウジュウ焼くような調理もなるべくやらない。
アパート中に熱気がこもってしまうのでオーブン料理もおあずけ。
美味しいものを作ろうというわずかな意欲も失せつつある。
そして、ここまではなんとか1人でこの環境に耐えて来たが、
今週から息子2人が1日中家にいる。
あろうことか2日前から1人は風邪っぴきでぐったりしており、
1人は元気でピンピンして、人の神経を逆撫ですることに忙しい。
気分転換に外出することができない、どころではなく、
生活に必要な買い物にちょっと出ることもできない。
ねぇ、これってわたしの「ガレー船(galère)」だと思うよ。
(注:大変なことの例え。)
と夫に愚痴ったら、
ははは、キミのフランス語も上手くなったもんだねぇ。
とあっさり話をはぐらかされてしまった。
(というか、夫にもどうにもできないことだからね。笑っている方がいい)
風水とか、これまであまり気にしたことがなかったけれど、
確かに大事なことを言っているのかも、という気がする。
要するに空気が動かないような家は良くないのである。
家の中を空気が通り、光も入れば空も見える、
人に覗かれることもなければ、ある程度の静けさも確保できる、
そういう最低限の心地良さが住まいには必要だ。
空気の流れ(気、のようなもの?)が滞っていると、
どんなに頑張ってもマイナスの磁場になっていくような気がする。
繰り返すけれど、これは建物の保全のために必要な作業なのである。
そして、臭いだって音だって、作業している人が一番大変なはずだ。
目が痛くなるようなホコリっぽい作業の日もある。
雨の日もかんかん照りの日も屋外で1日働く。
片言のフランス語を操りながら、
フランスで生きていくため、家族を養うために働いている人ばかりだろう。
真っ昼間に安穏とブログなぞ書いていられる自分が恥ずかしくなる。
でも、
そういうことを頭で考えていても、
どうにもおさまらない不便さ、居心地の悪さを感じていることも否定できない。
そして、その不快の虫がじわじわと自分を蝕んでいることも感じる。
なんとか頑張ってこの夏を越えなければ。
たかがこんなことで情けないのだけれど、一所懸命に思う。
by poirier_AAA
| 2014-07-10 21:11
| 日々の断片
|
Comments(6)
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by
quietrose at 2014-07-10 23:05
はじめまして。
私は、マンションの管理人ですが、美装改装工事をした時は、こんな感じでした。大変ですよね、この季節ですし。
なるほど、空気が動かない家は、駄目なのですね・・・。
仕事柄、考えさせられました。
どうか、こちらにも、遊びにいらしてくださいね。
では、失礼いたします。
私は、マンションの管理人ですが、美装改装工事をした時は、こんな感じでした。大変ですよね、この季節ですし。
なるほど、空気が動かない家は、駄目なのですね・・・。
仕事柄、考えさせられました。
どうか、こちらにも、遊びにいらしてくださいね。
では、失礼いたします。
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Mtonosama at 2014-07-11 06:47
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by
poirier_AAA at 2014-07-11 18:16
>quietroseさん、こんにちは。
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
管理人さんをしていらっしゃるんですか。それはいろいろ気苦労もおありでしょうね。でも、総じて日本は管理会社も管理人さんもきちんとしている印象です。
日本だったら、きっと工事の予定なども詳細に説明があるだろうし、作業もずっと手早いだろうなぁと思うんですよ。工事自体は仕方のないことなので諦めもつきますけれど、一番ストレスがたまるのが、ほとんど作業予定を知らされないことなんです。ある日いきなり換気扇が使えなくなったり、いきなり上から水がざーっと降って来たり、驚いちゃいますよね。
先が見えないって、すごいストレスなんだなぁと初めて思いました。
こちらからも遊びにいかせていただきますね。声をかけて下さって、どうもありがとうございました。
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
管理人さんをしていらっしゃるんですか。それはいろいろ気苦労もおありでしょうね。でも、総じて日本は管理会社も管理人さんもきちんとしている印象です。
日本だったら、きっと工事の予定なども詳細に説明があるだろうし、作業もずっと手早いだろうなぁと思うんですよ。工事自体は仕方のないことなので諦めもつきますけれど、一番ストレスがたまるのが、ほとんど作業予定を知らされないことなんです。ある日いきなり換気扇が使えなくなったり、いきなり上から水がざーっと降って来たり、驚いちゃいますよね。
先が見えないって、すごいストレスなんだなぁと初めて思いました。
こちらからも遊びにいかせていただきますね。声をかけて下さって、どうもありがとうございました。
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by
poirier_AAA at 2014-07-11 18:25
>mtonosamaさん、こんにちは。
はい、まだまだ続いていますよ〜。たぶん、あと1ヶ月くらいは余裕でかかるんじゃないでしょうか(涙)。
工事の作業をする人は、移民が多いなんてものではなく、移民「しかいない」という感じですよ。現場監督(責任者)みたいな人だけは南欧系移民2世風でフランス語も達者なのですが、あとは全員他の国で生まれ育って移民して来たという人ばかりです。これが電気工事、配管工事などになると、フランス生まれの人もいるのですけれどね。
はい、まだまだ続いていますよ〜。たぶん、あと1ヶ月くらいは余裕でかかるんじゃないでしょうか(涙)。
工事の作業をする人は、移民が多いなんてものではなく、移民「しかいない」という感じですよ。現場監督(責任者)みたいな人だけは南欧系移民2世風でフランス語も達者なのですが、あとは全員他の国で生まれ育って移民して来たという人ばかりです。これが電気工事、配管工事などになると、フランス生まれの人もいるのですけれどね。
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saheizi-inokori at 2014-07-11 22:27
パリには梅雨がないんでしたっけ。
もっとも梅雨にはそれなりの風情もありますね。
もっとも梅雨にはそれなりの風情もありますね。
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by
poirier_AAA at 2014-07-12 02:16