2014年 05月 05日
五月晴れにチェロ |
きのう車の中でラジオ・クラシックを聴いていたら、
もう長いこと聴いていない曲が流れて来て、思わず耳を澄ませた。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲の最終楽章。
久しぶりに聴くドヴォルザークは新鮮で、
あぁやっぱりこの作曲家はメロディの宝庫みたいな人だ、と思う。
それにチェロの音も、これまた久しぶりに聴くと、
あぁなんて官能的で良い音だろう。
この曲の気持ちが高まっていく感じ、
それからチェロの甘くかつ力強い音が
五月晴れのこの日の気持ちにぴったり馴染んだ。
ラジオから流れて来たのは
ヤンソンス指揮のオスロ・フィルにトゥルルス・モルクのチェロという組み合わせ。
滔々と流れるような気持ちのいい演奏だった。
家に帰ってからYouTubeで探してみたら1つ見つかったのだけれど、
ちょっと録音が悪くて、この人の本当の音がよくわからない。
大きな人なのだろうね。抱きかかえられたチェロが小さく見える。
同じ曲をいろんな人の演奏で聞き比べてみるのが好きなので、
目についたものをいくつか挙げてみる。
フランスの若手チェリスト、ゴティエ・カプソン。
(3楽章は28:25すぎから)
こちらは英国のチェリスト、スティーヴン・イッサーリス。
(3楽章は26:30から)
ゴティエ・カプソンもたっぷり聴かせてくれるのだけれど、
今日はイッサーリスにノックアウされた。
この人のこの軽やかさ、甘さ、つややかさ、ほとばしるような自在さは、
ちょっと他のチェリストでは味わえないのでは?
最初は「なんじゃこれは?」と思っていたのが、気がつくともう虜になっている。
面白かったのがコンサートマスターと独奏チェロが絡むところで、
モルク(8:05)とかカプソン(36:10)の場合は
ソリストがコンサートマスターにぴったり付けようと息を合わせている。
(コンサートマスターのメロディーを立てている)
ところがイッサーリス(33:30)の場合は全然違って、
白熱一騎打ち状態といおうか、チェロとヴァイオリンが拮抗している。
このスリリングな感じがたまらない。
なんだかオタクの独り言みたになってしまったけれど、
そういうわけじゃなくって、
五月のいいお天気の日に、チェロも意外と合うんだよ!と言いたかったのです。
もう長いこと聴いていない曲が流れて来て、思わず耳を澄ませた。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲の最終楽章。
久しぶりに聴くドヴォルザークは新鮮で、
あぁやっぱりこの作曲家はメロディの宝庫みたいな人だ、と思う。
それにチェロの音も、これまた久しぶりに聴くと、
あぁなんて官能的で良い音だろう。
この曲の気持ちが高まっていく感じ、
それからチェロの甘くかつ力強い音が
五月晴れのこの日の気持ちにぴったり馴染んだ。
ラジオから流れて来たのは
ヤンソンス指揮のオスロ・フィルにトゥルルス・モルクのチェロという組み合わせ。
滔々と流れるような気持ちのいい演奏だった。
家に帰ってからYouTubeで探してみたら1つ見つかったのだけれど、
ちょっと録音が悪くて、この人の本当の音がよくわからない。
大きな人なのだろうね。抱きかかえられたチェロが小さく見える。
同じ曲をいろんな人の演奏で聞き比べてみるのが好きなので、
目についたものをいくつか挙げてみる。
フランスの若手チェリスト、ゴティエ・カプソン。
(3楽章は28:25すぎから)
こちらは英国のチェリスト、スティーヴン・イッサーリス。
(3楽章は26:30から)
ゴティエ・カプソンもたっぷり聴かせてくれるのだけれど、
今日はイッサーリスにノックアウされた。
この人のこの軽やかさ、甘さ、つややかさ、ほとばしるような自在さは、
ちょっと他のチェリストでは味わえないのでは?
最初は「なんじゃこれは?」と思っていたのが、気がつくともう虜になっている。
面白かったのがコンサートマスターと独奏チェロが絡むところで、
モルク(8:05)とかカプソン(36:10)の場合は
ソリストがコンサートマスターにぴったり付けようと息を合わせている。
(コンサートマスターのメロディーを立てている)
ところがイッサーリス(33:30)の場合は全然違って、
白熱一騎打ち状態といおうか、チェロとヴァイオリンが拮抗している。
このスリリングな感じがたまらない。
なんだかオタクの独り言みたになってしまったけれど、
そういうわけじゃなくって、
五月のいいお天気の日に、チェロも意外と合うんだよ!と言いたかったのです。
by poirier_AAA
| 2014-05-05 17:47
| 聴く
|
Comments(4)
Commented
by
saheizi-inokori at 2014-05-05 22:22
この曲をよく聴いたのは大学時代かな。
寮に貸しレコードがあって応接室のプレーヤーで。
ソフアに寝転がって本を読みながら聴きました。
私の貧しいクラシック体験はたいていそういう情景を思い出すよすがになっています。
寮に貸しレコードがあって応接室のプレーヤーで。
ソフアに寝転がって本を読みながら聴きました。
私の貧しいクラシック体験はたいていそういう情景を思い出すよすがになっています。
0
Commented
by
Mtonosama at 2014-05-06 06:02
Commented
by
poirier_AAA at 2014-05-06 17:52
>saheiziさん、
わたしのクラシックの思い出は、両親の居間でこっそり一人でレコードを聴いたことかな。。。ここには「誰も読まない文学全集」とか「誰も聴かないレコード」とかがいくつも眠っていたので、格好の遊び場だったんですよ。
わたしのクラシックの思い出は、両親の居間でこっそり一人でレコードを聴いたことかな。。。ここには「誰も読まない文学全集」とか「誰も聴かないレコード」とかがいくつも眠っていたので、格好の遊び場だったんですよ。
Commented
by
poirier_AAA at 2014-05-06 17:58
>mtonosamaさん、こんにちは。
たまにこういう「熱い」のを聴くとハートにぐっと来ますよね。
わたしも昨日は一日中この曲を歌っていました。ついでにものすごく「チェロを習いたいかも」熱まで高まっていたんですよ(笑)。
朝のバロック、いいですね。爽やかな1日になりそう。
今朝のパリは鬱陶しい曇天だったので、こういうときは陽気なポルトガルのダンス音楽でも聴かないと全然エンジンがかからないぞ、と思ったのでした。
たまにこういう「熱い」のを聴くとハートにぐっと来ますよね。
わたしも昨日は一日中この曲を歌っていました。ついでにものすごく「チェロを習いたいかも」熱まで高まっていたんですよ(笑)。
朝のバロック、いいですね。爽やかな1日になりそう。
今朝のパリは鬱陶しい曇天だったので、こういうときは陽気なポルトガルのダンス音楽でも聴かないと全然エンジンがかからないぞ、と思ったのでした。