2013年 07月 07日
今日は七夕 |
七夕と言えば、恋人たちの1年に1度の逢瀬。
星空を見上げて七夕の話を思い出すし、
短冊にあれこれ願い事を書いて吊るし、
日本ではちょっと特別な、ハレの日に近い感覚がある。
でも、ここはフランス。
今朝 le point のサイトを見ていたら、
今日はヴェルレーヌが病気の妻を見捨ててランボーと逃げた日、とあった。
ヴェルレーヌと言えば「秋の日のヰ゛オロンのためいきの……」だ。
そのヴェルレーヌが28歳、病弱な妻のマチルドが18歳の1872年7月7日、
ヴェルレーヌは煙草を買いに行くと断って出かけ、
そのまま行方をくらました。
2人には既にジョルジュという名の息子もいた。
飲んだくれ、妻を殴り、ときどき家出するという悪癖を持つ夫ではあったが、
それでも何とか夫婦としての体裁を保ってはいたのだ。
この日までは。
この日、ヴェルレーヌは病床の妻と幼子を捨てる。
実家の母親に金を無心し、
ランボーとともにブリュクセルに向かった。
パスポートを持っていなかったため、国境は歩いて越えたそうな。
半狂乱になったマティルドは夫を捜しまわり、
ようやくブリュクセルにいる夫を探し当てる。
ヴェルレーヌは久しぶりに若い妻を目にして後悔し、パリに帰ることを決意する。
が、フランスの国境を越える前にあっさり心変わり。
1人パリに戻った妻のもとにヴェルレーヌからの手紙が届く。
Misérable fée Carotte(直訳:惨めな人参の精)よ
お前のせいで大事なランボーを悲しませることになってしまった。
彼が自分の裏切りを許してくれるなら、ずっと一緒に居たいと思う。
夫が自分と子どものもとに戻ることを望んでいたマティルドも、
さすがにこの手紙で決心がつく(愛想が尽きる)。
これ以降、彼女は2度と息子をヴェルレーヌに会わせることはなかった。
こんな男とはさっさと縁を切っちゃいなさいよ、
と、わたしならマティルドをたきつけちゃいそうだけど、
19世紀末の社会でシングルマザーの立場は、さぞや大変だったことだろう。
洋の東では再会記念日、西では縁切れ記念日、
七夕いろいろなのだ。
星空を見上げて七夕の話を思い出すし、
短冊にあれこれ願い事を書いて吊るし、
日本ではちょっと特別な、ハレの日に近い感覚がある。
でも、ここはフランス。
今朝 le point のサイトを見ていたら、
今日はヴェルレーヌが病気の妻を見捨ててランボーと逃げた日、とあった。
ヴェルレーヌと言えば「秋の日のヰ゛オロンのためいきの……」だ。
そのヴェルレーヌが28歳、病弱な妻のマチルドが18歳の1872年7月7日、
ヴェルレーヌは煙草を買いに行くと断って出かけ、
そのまま行方をくらました。
2人には既にジョルジュという名の息子もいた。
飲んだくれ、妻を殴り、ときどき家出するという悪癖を持つ夫ではあったが、
それでも何とか夫婦としての体裁を保ってはいたのだ。
この日までは。
この日、ヴェルレーヌは病床の妻と幼子を捨てる。
実家の母親に金を無心し、
ランボーとともにブリュクセルに向かった。
パスポートを持っていなかったため、国境は歩いて越えたそうな。
半狂乱になったマティルドは夫を捜しまわり、
ようやくブリュクセルにいる夫を探し当てる。
ヴェルレーヌは久しぶりに若い妻を目にして後悔し、パリに帰ることを決意する。
が、フランスの国境を越える前にあっさり心変わり。
1人パリに戻った妻のもとにヴェルレーヌからの手紙が届く。
Misérable fée Carotte(直訳:惨めな人参の精)よ
お前のせいで大事なランボーを悲しませることになってしまった。
彼が自分の裏切りを許してくれるなら、ずっと一緒に居たいと思う。
夫が自分と子どものもとに戻ることを望んでいたマティルドも、
さすがにこの手紙で決心がつく(愛想が尽きる)。
これ以降、彼女は2度と息子をヴェルレーヌに会わせることはなかった。
こんな男とはさっさと縁を切っちゃいなさいよ、
と、わたしならマティルドをたきつけちゃいそうだけど、
19世紀末の社会でシングルマザーの立場は、さぞや大変だったことだろう。
洋の東では再会記念日、西では縁切れ記念日、
七夕いろいろなのだ。
by poirier_AAA
| 2013-07-07 16:33
| 日々の断片
|
Comments(2)
Commented
by
saheizi-inokori at 2013-07-07 21:22
詩人を恋人に持ってはいけない、いや夫に。
古今東西の真実、例外はあるだろうが。
探してみますか。
古今東西の真実、例外はあるだろうが。
探してみますか。
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Commented
by
poirier_AAA at 2013-07-08 17:39
>saheiziさん、こんにちは。
そういえば「智恵子抄」のカップルも大変そうでした。。。
10代で初めて読んだときはこんなふうに愛されてみたいと本気で思いましたけど、今は間違いなく全力で逃げると思います。
そういえば「智恵子抄」のカップルも大変そうでした。。。
10代で初めて読んだときはこんなふうに愛されてみたいと本気で思いましたけど、今は間違いなく全力で逃げると思います。