2012年 06月 14日
ミュンシュ |
テレビで、シャルル・ミュンシュ指揮フランス放送国立管弦楽団(フランス国立管弦楽団)の来日公演の録画を見た。1966年10月20日の東京でのコンサート。
放送されたのは、
ラヴェル「タフニスとクロエ」第2組曲
ブラームス 交響曲第1番2楽章〜4楽章
最近どちらかというとバッハ周辺の時代に興味が傾いていたので、ラヴェルは久しぶりに耳にした“新しい”音楽だった。
ミュンシュという指揮者のことは良く知らない。
でも、このダフニスとクロエはとても気に入った。
命のざわめきが聞こえてくるような、なんというのだろう、整然としたという形容とは対極の、ざわざわした落ち着かなさ、冬から春に変わる季節のソワソワ感にも似た空気が流れている。
最後の踊りの部分も、その場の興奮の渦に飲み込まれる感じ。
音楽のスピード感が、そのまま踊りの陶酔感に通じるような。
同じくミュンシュ指揮でボストン交響楽団の演奏を聴いてみたけれど、雰囲気はまるきり違う。わたしは圧倒的にフランスのオーケストラの方がいいと思う。
組み合わせは違うけれど、パリ・コンセルヴァトワール・オーケストラを指揮したものを見つけた。こちらの感じが近い。(全曲無いのが残念!)
続いてブラームス。ぐんぐん先に進もうとする音楽に身を任せるのが心地よし。
4楽章では、金管のコラールと第1主題が気持ちよかった。
金管のコラールの、特にバストロンボーンとコントラファゴットの低音。
第1主題では、ヴィオラの対旋律。
ブラームスは、はっきり聞こえる旋律の裏で動いている音を追うのが楽しい。
金管のコラールは1:25あたりから。
第1主題は2:35あたりから。
この東京公演の録画、2楽章部分だけ見つけた。
フランス人も60年代にはこういう顔つきだったのかと、変な部分に感心する。
ミュンシュが終始幸せそうな顔をして指揮をしているのもいい。
耳を喜ばせる音や演奏は、やっぱり幸福感から生まれると思うから。
おまけ。ミュンシュが幻想交響曲のリハーサルをしている。
ミュンシュがどんな感じの人だったかよくわかる。貴重な映像なり。
音楽は、自分で意図して聴くのも好きだけれど、まったく予想しない時に思いがけない曲を耳にするのが嬉しい。閉め切っていた部屋にすうっと風が通り抜けるような清々しさがある。
いろいろあるけれど、風通しはよくしておきたい。
放送されたのは、
ラヴェル「タフニスとクロエ」第2組曲
ブラームス 交響曲第1番2楽章〜4楽章
最近どちらかというとバッハ周辺の時代に興味が傾いていたので、ラヴェルは久しぶりに耳にした“新しい”音楽だった。
ミュンシュという指揮者のことは良く知らない。
でも、このダフニスとクロエはとても気に入った。
命のざわめきが聞こえてくるような、なんというのだろう、整然としたという形容とは対極の、ざわざわした落ち着かなさ、冬から春に変わる季節のソワソワ感にも似た空気が流れている。
最後の踊りの部分も、その場の興奮の渦に飲み込まれる感じ。
音楽のスピード感が、そのまま踊りの陶酔感に通じるような。
同じくミュンシュ指揮でボストン交響楽団の演奏を聴いてみたけれど、雰囲気はまるきり違う。わたしは圧倒的にフランスのオーケストラの方がいいと思う。
組み合わせは違うけれど、パリ・コンセルヴァトワール・オーケストラを指揮したものを見つけた。こちらの感じが近い。(全曲無いのが残念!)
続いてブラームス。ぐんぐん先に進もうとする音楽に身を任せるのが心地よし。
4楽章では、金管のコラールと第1主題が気持ちよかった。
金管のコラールの、特にバストロンボーンとコントラファゴットの低音。
第1主題では、ヴィオラの対旋律。
ブラームスは、はっきり聞こえる旋律の裏で動いている音を追うのが楽しい。
金管のコラールは1:25あたりから。
第1主題は2:35あたりから。
この東京公演の録画、2楽章部分だけ見つけた。
フランス人も60年代にはこういう顔つきだったのかと、変な部分に感心する。
ミュンシュが終始幸せそうな顔をして指揮をしているのもいい。
耳を喜ばせる音や演奏は、やっぱり幸福感から生まれると思うから。
おまけ。ミュンシュが幻想交響曲のリハーサルをしている。
ミュンシュがどんな感じの人だったかよくわかる。貴重な映像なり。
音楽は、自分で意図して聴くのも好きだけれど、まったく予想しない時に思いがけない曲を耳にするのが嬉しい。閉め切っていた部屋にすうっと風が通り抜けるような清々しさがある。
いろいろあるけれど、風通しはよくしておきたい。
by poirier_AAA
| 2012-06-14 19:46
| 聴く
|
Comments(2)
Commented
at 2012-06-15 01:12
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
poirier_AAA at 2012-06-15 16:39
>鍵コメさん、こんにちは。
いつもいろいろ教えていただいて、どうもありがとうございます。少なくとも、声を上げてくれる良識ある医者がいることが救いですね。
気になることばかり多い世の中ですが、音楽に救われることもありますよね。気に入っていただけたら嬉しいです。
いつもいろいろ教えていただいて、どうもありがとうございます。少なくとも、声を上げてくれる良識ある医者がいることが救いですね。
気になることばかり多い世の中ですが、音楽に救われることもありますよね。気に入っていただけたら嬉しいです。
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