2011年 12月 16日
世の人忘るな |
師走も半ばを過ぎ、気ぜわしさが一層つのる今日この頃です。
子どもたちの学校は今日で終わり。明日からはノエルの休暇です。我が家も家中の飾り付けはほぼ終わりました。贈り物の準備も着々と整いつつあります。
一歩街に出ると、どんよりした暗い空の下でノエルのデコレーションが映えます。道ゆく人の肩を縮めて忙しそうに歩く様子や大きな荷物を抱えた姿を見るにつけ、別れ際の「楽しいFête(フェット:お祭りのこと)を!」という挨拶を耳にするにつけ、ノエルが近づいて来たことを肌で感じる毎日です。
とはいえ、わたしの行動範囲を見る限り、こちらのノエルは日本に比べてずっと地味な気がするのです。電飾も、店のウィンドーの飾りも、日本の方が(平均的に)気合いもお金もかかっているんじゃないでしょうか。おまけにクリスマスソングも大音量でかかっていますしね。今年はどうなんでしょうか。
宗教行事としてのノエル、家族があつまる大事な日としてのノエルと考えると、わたしはこちら風の地味さ(落ち着きと言っても良いかも)がピッタリ来るのです。寒い空の下で、そこだけポッとオレンジ色の光りが溢れてあたたかさを醸し出しているような、そんな家庭の明りを強く意識します。
だから、クリスマスソングも日本でよく使われるような派手なアレンジはあまりピンと来ません。もっと落ち着いて静かで、つまりクリスマス・キャロルがいいのです。
去年も書いたような気もしますが、わたしが一番好きなクリスマスの曲は「God Rest Ye Merry Gentlemen」です。日本語だと「世の人忘るな」と訳されます。どういうわけか自分でもさっぱりわかりませんが、何故かこの短調の旋律が一番心に馴染みます。
以前何処かで、たぶんテレビでだと思うのですが、この曲をボーイソプラノの独唱で聴いたことがありました。それが何処だったか、思い出せそうなのにどうしても思い出せません。音とテンポは記憶にしっかりと焼き付いているのに、どこで聴いたのかだけが思い出せない。おそらくはイギリスの少年が歌っていたのであろうあの歌が、わたしのベースなのです。
今日は、そんな「God Rest Ye Merry Gentlemen」の聞き比べをどうぞ。
まずは、ボーイソプラノを堪能するバージョン。
これは大聖堂でのコーラス版。
男声コーラスで。この低音がすごい!
女性の独唱で。
今度は男声。次第にアレンジが入ります。
ジャズのトリオで。
次はオルガン独奏で。オルガンって面白い!
最後はこれかいと言われるかな?Mr Beanの指揮で。
賛美歌もそう、日本の昔の歌もそう、ずっと歌い継がれて来た曲と言うのは、たとえ世の中でどんなことが起ろうとも、自分の心境にどんな変化が訪れようとも、何故かしっくり心に馴染むような気がします。先人たちが様々な気持ちを抱えながら歌い継いで来たからでしょうか、あたたかさや懐の深さを感じるのかもしれません。
子どもたちの学校は今日で終わり。明日からはノエルの休暇です。我が家も家中の飾り付けはほぼ終わりました。贈り物の準備も着々と整いつつあります。
一歩街に出ると、どんよりした暗い空の下でノエルのデコレーションが映えます。道ゆく人の肩を縮めて忙しそうに歩く様子や大きな荷物を抱えた姿を見るにつけ、別れ際の「楽しいFête(フェット:お祭りのこと)を!」という挨拶を耳にするにつけ、ノエルが近づいて来たことを肌で感じる毎日です。
とはいえ、わたしの行動範囲を見る限り、こちらのノエルは日本に比べてずっと地味な気がするのです。電飾も、店のウィンドーの飾りも、日本の方が(平均的に)気合いもお金もかかっているんじゃないでしょうか。おまけにクリスマスソングも大音量でかかっていますしね。今年はどうなんでしょうか。
宗教行事としてのノエル、家族があつまる大事な日としてのノエルと考えると、わたしはこちら風の地味さ(落ち着きと言っても良いかも)がピッタリ来るのです。寒い空の下で、そこだけポッとオレンジ色の光りが溢れてあたたかさを醸し出しているような、そんな家庭の明りを強く意識します。
だから、クリスマスソングも日本でよく使われるような派手なアレンジはあまりピンと来ません。もっと落ち着いて静かで、つまりクリスマス・キャロルがいいのです。
去年も書いたような気もしますが、わたしが一番好きなクリスマスの曲は「God Rest Ye Merry Gentlemen」です。日本語だと「世の人忘るな」と訳されます。どういうわけか自分でもさっぱりわかりませんが、何故かこの短調の旋律が一番心に馴染みます。
以前何処かで、たぶんテレビでだと思うのですが、この曲をボーイソプラノの独唱で聴いたことがありました。それが何処だったか、思い出せそうなのにどうしても思い出せません。音とテンポは記憶にしっかりと焼き付いているのに、どこで聴いたのかだけが思い出せない。おそらくはイギリスの少年が歌っていたのであろうあの歌が、わたしのベースなのです。
今日は、そんな「God Rest Ye Merry Gentlemen」の聞き比べをどうぞ。
まずは、ボーイソプラノを堪能するバージョン。
これは大聖堂でのコーラス版。
男声コーラスで。この低音がすごい!
女性の独唱で。
今度は男声。次第にアレンジが入ります。
ジャズのトリオで。
次はオルガン独奏で。オルガンって面白い!
最後はこれかいと言われるかな?Mr Beanの指揮で。
賛美歌もそう、日本の昔の歌もそう、ずっと歌い継がれて来た曲と言うのは、たとえ世の中でどんなことが起ろうとも、自分の心境にどんな変化が訪れようとも、何故かしっくり心に馴染むような気がします。先人たちが様々な気持ちを抱えながら歌い継いで来たからでしょうか、あたたかさや懐の深さを感じるのかもしれません。
by poirier_AAA
| 2011-12-16 19:32
| 聴く
|
Comments(4)
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saheizi-inokori at 2011-12-17 08:08
好い曲ですね。
日本でも同じ題でしたっけ?
私のベスト3は「聖夜」「ホワイトクリスマス」、、あとは多すぎて選び切れない^^。
変な編曲しないのが好きです。
日本でも同じ題でしたっけ?
私のベスト3は「聖夜」「ホワイトクリスマス」、、あとは多すぎて選び切れない^^。
変な編曲しないのが好きです。
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mtonosama at 2011-12-17 16:01
いろんな”God Rest Ye Merry Gentlemen”ありがとうございます。
タイトルは知らなかったけど、私もこの曲は好きです。
あと♪久しく待ちにし 主よ とく来りて♪という讃美歌も好きです。
一昨日ひとりでこの讃美歌を声を出して歌いながらバス停から家まで歩きました。
その時、ふっと「梨の木さん母子みたいだな」なんて思いました。
大変だった一年ももうすぐおしまいですね。
タイトルは知らなかったけど、私もこの曲は好きです。
あと♪久しく待ちにし 主よ とく来りて♪という讃美歌も好きです。
一昨日ひとりでこの讃美歌を声を出して歌いながらバス停から家まで歩きました。
その時、ふっと「梨の木さん母子みたいだな」なんて思いました。
大変だった一年ももうすぐおしまいですね。
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poirier_AAA at 2011-12-17 18:48
>saheiziさん、こんにちは。
わたしも、どちらかというとあんまり手を入れすぎないのが好きですね。
でも、クリスマスソングってアレンジが多いですよね。それだけ耳に馴染んだ、アレンジ心を刺激するメロディーだということでしょうか。
わたしも、どちらかというとあんまり手を入れすぎないのが好きですね。
でも、クリスマスソングってアレンジが多いですよね。それだけ耳に馴染んだ、アレンジ心を刺激するメロディーだということでしょうか。
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poirier_AAA at 2011-12-17 19:04
>mtonosamaさん、こんにちは。
楽しんでいただけましたか。よかった。
賛美歌は耳馴染みの良い曲が多くて、つい歌ってしまいますよね。わたしも昨日は一日この曲を口ずさんでいました。
本当に大変な1年でした。来年は、少しでも多くの人が安らげますようにと心から祈ります。
楽しんでいただけましたか。よかった。
賛美歌は耳馴染みの良い曲が多くて、つい歌ってしまいますよね。わたしも昨日は一日この曲を口ずさんでいました。
本当に大変な1年でした。来年は、少しでも多くの人が安らげますようにと心から祈ります。