2011年 08月 20日
イベリア半島で江戸を思う |
ポルトガルとパリを往復する長いドライヴ。そのお供用にと選んだCDの1枚が「ジプシー・キングス」でした。
随分前に手に入れたCDだけれど、何となく聞きたくなっていたのです。というのも、7月の半ばに中村吉右衛門さんが人間国宝に認定されたというニュースを聞いたからです。
中村吉右衛門さんと言えば鬼平犯科帳、鬼平犯科帳と言えばジプシー・キングスと発想するのがわたくしでございます。原作も人気だけれど、テレビ版もまた別な意味で傑作だと思うこの作品、そのエンディングに流れるのが、江戸時代はおろか日本ともほとんど接点のないジプシー・キングスの「インスピレーション」という曲です。
このエンディングを最初に見た時には大ショックでした。画面に流れる映像は江戸の四季とそこに暮らす人々の姿。流れる音楽はフラメンコ音楽を思わせるリズムと旋律のインストルメンタル。こんなマッチングがあるのか!と、選んだ人のセンスに脱帽し、それから慌ててCDを探しに行ったのです。そんなふうにして縁が出来たCDでした。
南欧の真っ青な空の下を120キロでがんがん車を飛ばしながら聞く「インスピレイション」。音楽は間違いなく車窓の景色の方にマッチしているはずなのに、何故か頭の中には江戸の街の様子やら、吉右衛門さんの口調、鬼平が目尻を下げて舌鼓を打っている姿、梶芽衣子の粋な女っぷりなんかが次から次へと浮かんでくるのです。とてもが不思議な感じでした。
ジプシー・キングスと言えば、こんな曲がきっと有名だと思います。
Bamboleo
Djobi Djoba
聞くたびに思うのですが、このボーカルの男性の声の出し方ってどうなっているんでしょうか?すごく声量のある声だけれど、決して美声というわけではないし、有り体に言えば濁声の類いではないですか?喉に悪そうな発声方法のような気がするなぁと聞こえるのに、それでもあれだけの声が出せちゃうのです。凄いなぁ、としか言えません。そういう気持ちが最も高まるのが、この曲を聞くときです。
My Way - A Mi Manera
こういうリズムも音楽もかなり好きですが、それでも数曲聞き続けると彼らの「型」みたいなものが耳につくようになって、だんだん集中して聞けなくなってしまうのです。だから時々、忘れた頃に思い出して噛んで味わい、またしまい込むのです。
しかし、「インスピレーション」だけは個人的には別扱いかもしれません。
何と言っても鬼平が、中村吉右衛門さんがちらつきますからね。
その話をし始めると止められなくなりそうなので、それはまた機会を改めまして。
随分前に手に入れたCDだけれど、何となく聞きたくなっていたのです。というのも、7月の半ばに中村吉右衛門さんが人間国宝に認定されたというニュースを聞いたからです。
中村吉右衛門さんと言えば鬼平犯科帳、鬼平犯科帳と言えばジプシー・キングスと発想するのがわたくしでございます。原作も人気だけれど、テレビ版もまた別な意味で傑作だと思うこの作品、そのエンディングに流れるのが、江戸時代はおろか日本ともほとんど接点のないジプシー・キングスの「インスピレーション」という曲です。
このエンディングを最初に見た時には大ショックでした。画面に流れる映像は江戸の四季とそこに暮らす人々の姿。流れる音楽はフラメンコ音楽を思わせるリズムと旋律のインストルメンタル。こんなマッチングがあるのか!と、選んだ人のセンスに脱帽し、それから慌ててCDを探しに行ったのです。そんなふうにして縁が出来たCDでした。
南欧の真っ青な空の下を120キロでがんがん車を飛ばしながら聞く「インスピレイション」。音楽は間違いなく車窓の景色の方にマッチしているはずなのに、何故か頭の中には江戸の街の様子やら、吉右衛門さんの口調、鬼平が目尻を下げて舌鼓を打っている姿、梶芽衣子の粋な女っぷりなんかが次から次へと浮かんでくるのです。とてもが不思議な感じでした。
ジプシー・キングスと言えば、こんな曲がきっと有名だと思います。
Bamboleo
Djobi Djoba
聞くたびに思うのですが、このボーカルの男性の声の出し方ってどうなっているんでしょうか?すごく声量のある声だけれど、決して美声というわけではないし、有り体に言えば濁声の類いではないですか?喉に悪そうな発声方法のような気がするなぁと聞こえるのに、それでもあれだけの声が出せちゃうのです。凄いなぁ、としか言えません。そういう気持ちが最も高まるのが、この曲を聞くときです。
My Way - A Mi Manera
こういうリズムも音楽もかなり好きですが、それでも数曲聞き続けると彼らの「型」みたいなものが耳につくようになって、だんだん集中して聞けなくなってしまうのです。だから時々、忘れた頃に思い出して噛んで味わい、またしまい込むのです。
しかし、「インスピレーション」だけは個人的には別扱いかもしれません。
何と言っても鬼平が、中村吉右衛門さんがちらつきますからね。
その話をし始めると止められなくなりそうなので、それはまた機会を改めまして。
by poirier_AAA
| 2011-08-20 22:10
| 聴く
|
Comments(2)
Commented
by
coco
at 2011-08-21 14:09
x
梨の木さん、いい趣ですね~。ってなんか上からですみ
ません・・でも私も好きですよ~♪
同じく、毎日聞いてたいって感じではなくてたまに聞くと
熱くなるんですよね~。
古くからのスタイルを保つ音楽って、どこにでもマッチ
するのかなぁ~、もしかして。新しいもの同士って
なんとなく違和感があったりするんだけれど、古いもの
同士ってのはどこか調和できちゃうんですよね。。
ません・・でも私も好きですよ~♪
同じく、毎日聞いてたいって感じではなくてたまに聞くと
熱くなるんですよね~。
古くからのスタイルを保つ音楽って、どこにでもマッチ
するのかなぁ~、もしかして。新しいもの同士って
なんとなく違和感があったりするんだけれど、古いもの
同士ってのはどこか調和できちゃうんですよね。。
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by
poirier_AAA at 2011-08-22 06:30
>cocoさん、こんばんは。
cocoさんも、このグループをご存知でしたか?フランスでは、多分もう懐メロの領域ですよね、きっと。
地理的にはものすごく離れた場所の音楽なのに、何故か心惹かれるっていうことがありますよね。フラメンコの音楽然り、ポルトガルのファド然り。これって何なんでしょう?人間の基本の基本の部分で反応し合っているのかしら?面白いものだなぁって思います。
cocoさんも、このグループをご存知でしたか?フランスでは、多分もう懐メロの領域ですよね、きっと。
地理的にはものすごく離れた場所の音楽なのに、何故か心惹かれるっていうことがありますよね。フラメンコの音楽然り、ポルトガルのファド然り。これって何なんでしょう?人間の基本の基本の部分で反応し合っているのかしら?面白いものだなぁって思います。