2011年 01月 20日
懐かしいアルバムと音楽散策 |
ある人のブログであるミュージシャンの名前が出て来ました。聴く音楽の90%はクラシックという、ほとんど音楽的鎖国状態にあるわたし。他の音楽のことはほんと〜に何も知らない(といってクラシックに詳しいわけでもないけれど)。これも何かのご縁とそのミュージシャンについて調べていたら、なんとなんと凄く若い頃に聴いたことがあったということがわかりました。びっくりしました。
わたしが聴いていたのがこのアルバム。
マンハッタン・ジャズ・クインテッド
1987年中野サンプラザでのライヴです。
Lew Soloff(tp)
George Young(ts)
David Mathews(p)
Eddie Gomez(b)
Steve Gadd(ds)
弟が仕入れて来て聴かせてくれたのだけれど、わたしもかなり気に入って全部覚え込んでしまうほど良く聴きました。とても懐かしい。
今あらためて聴き直すと、折り目正しいジャズかなという感じがします。選曲自体に奇を衒ったところはないし、全然ジャズに縁のなかったわたしでもすぐに気に入ったくらい聴き易い。でも、ぴりっと上手い。一見オーソドックスなんだけれど、この演奏は今聴いてもとても面白いと思います。
Youtubeを捜したら、やっぱりありました。
(リンクが貼れないのでコピーしてご利用下さい。あしからず)
You'd Be So Nice To Come Home To
http://www.youtube.com/watch?v=l6xMxGCuhRU&feature=related
Recado Bossa Nova
http://www.youtube.com/watch?v=TyM6EDn93qw&NR=1
わたしはどうやら耳が低音志向なようで、オーケストラでもオペラでも低音部の人の動きが気になるのです。ジャズを聴く時に耳を澄まして追っているのも、実はコントラバス(ジャズの時はベースと呼ぶのか?)の音です。これが面白い動きをしていたり、花形楽器の裏で秘かに活躍していたりすると本当に嬉しくなってしまう。このエディー・ゴメスも、そんなわけで大層気に入りました。
同じRecado Bossa Novaを、同じマンハッタン・ジャズ・クインテッドがベースとドラムだけメンバーを入れ替えて演奏しているのがこちら。ずっとアップテンポでライブの臨場感がある。途中から演奏映像が見られるのだけれど、若いベーシストが本当に楽しそうに演奏していて、こちらまで嬉しくなってしまいます。好みを言えば外見は無表情なのに演奏がすごいというベーシストが好きだけれど、こういう幸せそうな演奏者は嫌いになれないよね。
http://www.youtube.com/watch?v=fEV1bioYob0&feature=related
このRecado Bossa Novaはいろいろなアレンジがあって、こちらはボーカルです。
http://www.youtube.com/watch?v=05DL3dyudXI&feature=related
これも捨て難い魅力があるかと。
幸せそうな演奏者と考えてわたしがすぐに思い浮かべるのは、クラシック界だと指揮者のグスタボ・ドゥダメル氏です。ここは新しいところで昨年大晦日のベルリン・フィルのジルベスター・コンサートからどうぞ。曲はオペラ「カルメン」からの抜粋。指揮者だけでなく歌手もオケも楽しんでいることがよくわかります。指揮者と歌手が目を合わせてニッコリしてしまう6分20秒あたりは「あ〜あ、そんなに嬉しそうに笑っちゃって」と言いたくなる。歌っている曲がハバネラで、カルメンがドン・ホセを誘惑しようとしている場面だから、見ている方も思わずニヤリです。
http://www.youtube.com/watch?v=hqSb-WY6K6k&feature=related
ところでこれは歌手の好みなんでしょうか。全体にテンポがかなり遅いです。歌手は歌い易そうに歌っているけれど、このテンポ、オーケストラにとってはリズムがとりにくいイヤな速さ。歌手が朗々と歌い上げている後ろでオケの人たちがタイミングを合わせようと緊張している様子が見えます。こういうとき指揮者がピリピリと厳しい人だと余計なストレスばかり高まっちゃう。この指揮者のように微笑んでくれる人だとリラックスして楽しく頑張れる。「北風と太陽」の太陽みたいな指揮者です。
懐かしい曲をいろいろと聴いて、ドゥダメル氏の笑顔を見ていたら、超低空飛行から少し上昇しました。音楽は人を幸せにする。で、笑顔は伝染するのであります。
わたしが聴いていたのがこのアルバム。
マンハッタン・ジャズ・クインテッド
1987年中野サンプラザでのライヴです。
Lew Soloff(tp)
George Young(ts)
David Mathews(p)
Eddie Gomez(b)
Steve Gadd(ds)
弟が仕入れて来て聴かせてくれたのだけれど、わたしもかなり気に入って全部覚え込んでしまうほど良く聴きました。とても懐かしい。
今あらためて聴き直すと、折り目正しいジャズかなという感じがします。選曲自体に奇を衒ったところはないし、全然ジャズに縁のなかったわたしでもすぐに気に入ったくらい聴き易い。でも、ぴりっと上手い。一見オーソドックスなんだけれど、この演奏は今聴いてもとても面白いと思います。
Youtubeを捜したら、やっぱりありました。
(リンクが貼れないのでコピーしてご利用下さい。あしからず)
You'd Be So Nice To Come Home To
http://www.youtube.com/watch?v=l6xMxGCuhRU&feature=related
Recado Bossa Nova
http://www.youtube.com/watch?v=TyM6EDn93qw&NR=1
わたしはどうやら耳が低音志向なようで、オーケストラでもオペラでも低音部の人の動きが気になるのです。ジャズを聴く時に耳を澄まして追っているのも、実はコントラバス(ジャズの時はベースと呼ぶのか?)の音です。これが面白い動きをしていたり、花形楽器の裏で秘かに活躍していたりすると本当に嬉しくなってしまう。このエディー・ゴメスも、そんなわけで大層気に入りました。
同じRecado Bossa Novaを、同じマンハッタン・ジャズ・クインテッドがベースとドラムだけメンバーを入れ替えて演奏しているのがこちら。ずっとアップテンポでライブの臨場感がある。途中から演奏映像が見られるのだけれど、若いベーシストが本当に楽しそうに演奏していて、こちらまで嬉しくなってしまいます。好みを言えば外見は無表情なのに演奏がすごいというベーシストが好きだけれど、こういう幸せそうな演奏者は嫌いになれないよね。
http://www.youtube.com/watch?v=fEV1bioYob0&feature=related
このRecado Bossa Novaはいろいろなアレンジがあって、こちらはボーカルです。
http://www.youtube.com/watch?v=05DL3dyudXI&feature=related
これも捨て難い魅力があるかと。
幸せそうな演奏者と考えてわたしがすぐに思い浮かべるのは、クラシック界だと指揮者のグスタボ・ドゥダメル氏です。ここは新しいところで昨年大晦日のベルリン・フィルのジルベスター・コンサートからどうぞ。曲はオペラ「カルメン」からの抜粋。指揮者だけでなく歌手もオケも楽しんでいることがよくわかります。指揮者と歌手が目を合わせてニッコリしてしまう6分20秒あたりは「あ〜あ、そんなに嬉しそうに笑っちゃって」と言いたくなる。歌っている曲がハバネラで、カルメンがドン・ホセを誘惑しようとしている場面だから、見ている方も思わずニヤリです。
http://www.youtube.com/watch?v=hqSb-WY6K6k&feature=related
ところでこれは歌手の好みなんでしょうか。全体にテンポがかなり遅いです。歌手は歌い易そうに歌っているけれど、このテンポ、オーケストラにとってはリズムがとりにくいイヤな速さ。歌手が朗々と歌い上げている後ろでオケの人たちがタイミングを合わせようと緊張している様子が見えます。こういうとき指揮者がピリピリと厳しい人だと余計なストレスばかり高まっちゃう。この指揮者のように微笑んでくれる人だとリラックスして楽しく頑張れる。「北風と太陽」の太陽みたいな指揮者です。
懐かしい曲をいろいろと聴いて、ドゥダメル氏の笑顔を見ていたら、超低空飛行から少し上昇しました。音楽は人を幸せにする。で、笑顔は伝染するのであります。
by poirier_AAA
| 2011-01-20 21:41
| 聴く
|
Comments(3)
こんばんは。カルメン、6分20秒辺り注目してみました☆こちらもなんだか貰い笑いです。クラシックでも何でもコンサート会場で、舞台と逆側をこっそり見るのが好きだったりします。というのは、みんな満足気なので。仰るとおり音楽は人を幸せにしますね。
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by
poirier_AAA at 2011-01-21 16:56
>mjさん
本当にそうですよね。コンサートでも芝居でも寄席でも、客席から満足感と幸福感がじわじわ伝わってくるような時があって、そういう時はこちらも更に嬉しくなってしまいます。
カルメン、ちょっと可笑しかったでしょう?この人の笑顔は伝染力が高いと思うんですよ。こんなふうに心底嬉しそうな顔をされたらイヤな気持ちにはなれませんものね。
本当にそうですよね。コンサートでも芝居でも寄席でも、客席から満足感と幸福感がじわじわ伝わってくるような時があって、そういう時はこちらも更に嬉しくなってしまいます。
カルメン、ちょっと可笑しかったでしょう?この人の笑顔は伝染力が高いと思うんですよ。こんなふうに心底嬉しそうな顔をされたらイヤな気持ちにはなれませんものね。
Commented
at 2011-01-22 18:13
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。