2010年 02月 17日
数の概念 |
子どもが育っていく様子をみるのは、かなり面白いです。言葉の発達は今も変わらず興味深いテーマですが、最近面白いのが「数」の理解です。
幼稚園で習ったらしく、1〜14くらいまでは数えられるようになりました。(14以降は順番がぐちゃぐちゃ)何個ちょうだいと指を立てながら頼んでくるので、数を表す呼び方と実際の数が一致して、使いこなせるようになったのです。少し前までは「ちょっとだけ」「いっぱい」の概念しかなかったことを考えると、大した進歩です。
ところで、双子にとって一番重要なことはなんだと思いますか?
それは、相手よりも1歩優位に立つことです。年齢的なハンデがないので真剣勝負です。相手よりも、より大きいホットケーキをとること、より多くのブロックを確保すること、とにかく相対的に優位に立つのが何より嬉しい。どっちが大きい、どっちが多い、という量の概念はずいぶん前から持っていました。
最近は、数を分けることを覚えました。1枚のホットケーキを半分にする、というのではなく、たくさんあるものを、どうやって公平に分けるかがテーマです。車が3つしかない。自分が2つ取ったら相手は怒って喧嘩になる。そうしたら母親が来て全部おもちゃを取り上げてしまう。それなら最初から相手と同じ数だけ持つことにして、分けられないぶんは母親に渡そう、というわけです。3つしかない車は1台ずつ分けて、3つ目はママンに。5つしかない長いブロックは2個ずつ分けて、1個はママンに。はじめは本当にわたしの手元に余ったおもちゃが運ばれてきましたが、最近は中立地帯とでも言うべき棚ができて、余ったおもちゃはそこに乗せられています。
より大きい、より多い、の次に大事なのは割り算なのかぁと、ちょっとびっくりしました。足すことも引くことも何となくわかっているんだろうけれど、割り算は2人の間の紳士協定にも匹敵するので、重要度が違います。割り切れない数があることも、余りが出るってことも、日々の経験でわかってしまいました。完全に対等な相手がいたからこそ、公平に配るという考えが早くから芽生えたのでしょうかね?
そう考えてみると、算数の基本(たす、ひく、かける、わる)って、本当に生活(欲望?)に密着した考え方です。
僕のお皿にイチゴが3つ。母親が2つくれたら5つになるのに!
飴が5つあったのに、1つ弟にとられて4つになっちゃった!
1人5個ずつ牡蠣を食べるとして、5人分なら25個買ってこなきゃ。
8ピースのピザ、3人でどう分ける?
子どもたちは、きっと小学校で算数を習い始めるずいぶん前から無意識に計算を始めているんじゃないでしょうか?言葉を覚えるくらい自然な知識欲、生きるための必須知識、なのかもしれません。
生きるための知恵といえば、うちの双子は歩き始める前から物々交換していました。相手の持っているおもちゃが欲しい時は、相手を納得させるだけのものと交換しないとならないのです。これには、夫もわたしも舌を巻きました。
双子の成長を見ていると、人間の原点をみせられているような気になりますよ。
幼稚園で習ったらしく、1〜14くらいまでは数えられるようになりました。(14以降は順番がぐちゃぐちゃ)何個ちょうだいと指を立てながら頼んでくるので、数を表す呼び方と実際の数が一致して、使いこなせるようになったのです。少し前までは「ちょっとだけ」「いっぱい」の概念しかなかったことを考えると、大した進歩です。
ところで、双子にとって一番重要なことはなんだと思いますか?
それは、相手よりも1歩優位に立つことです。年齢的なハンデがないので真剣勝負です。相手よりも、より大きいホットケーキをとること、より多くのブロックを確保すること、とにかく相対的に優位に立つのが何より嬉しい。どっちが大きい、どっちが多い、という量の概念はずいぶん前から持っていました。
最近は、数を分けることを覚えました。1枚のホットケーキを半分にする、というのではなく、たくさんあるものを、どうやって公平に分けるかがテーマです。車が3つしかない。自分が2つ取ったら相手は怒って喧嘩になる。そうしたら母親が来て全部おもちゃを取り上げてしまう。それなら最初から相手と同じ数だけ持つことにして、分けられないぶんは母親に渡そう、というわけです。3つしかない車は1台ずつ分けて、3つ目はママンに。5つしかない長いブロックは2個ずつ分けて、1個はママンに。はじめは本当にわたしの手元に余ったおもちゃが運ばれてきましたが、最近は中立地帯とでも言うべき棚ができて、余ったおもちゃはそこに乗せられています。
より大きい、より多い、の次に大事なのは割り算なのかぁと、ちょっとびっくりしました。足すことも引くことも何となくわかっているんだろうけれど、割り算は2人の間の紳士協定にも匹敵するので、重要度が違います。割り切れない数があることも、余りが出るってことも、日々の経験でわかってしまいました。完全に対等な相手がいたからこそ、公平に配るという考えが早くから芽生えたのでしょうかね?
そう考えてみると、算数の基本(たす、ひく、かける、わる)って、本当に生活(欲望?)に密着した考え方です。
僕のお皿にイチゴが3つ。母親が2つくれたら5つになるのに!
飴が5つあったのに、1つ弟にとられて4つになっちゃった!
1人5個ずつ牡蠣を食べるとして、5人分なら25個買ってこなきゃ。
8ピースのピザ、3人でどう分ける?
子どもたちは、きっと小学校で算数を習い始めるずいぶん前から無意識に計算を始めているんじゃないでしょうか?言葉を覚えるくらい自然な知識欲、生きるための必須知識、なのかもしれません。
生きるための知恵といえば、うちの双子は歩き始める前から物々交換していました。相手の持っているおもちゃが欲しい時は、相手を納得させるだけのものと交換しないとならないのです。これには、夫もわたしも舌を巻きました。
双子の成長を見ていると、人間の原点をみせられているような気になりますよ。
by poirier_AAA
| 2010-02-17 23:44
| 子どもと暮らす
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