2010年 02月 15日
疑惑、ふたたび。 |
クリスマス前に買って、不良品だったので1月に新品と取り替えてもらったHDD付きDVDプレーヤーに、ふたたび不良品疑惑がおきています。
今回の疑惑は、予約録画できないかも?です。
夫は、わたしのやり方が悪いんだろうと頭から疑っていました。はばかりながらわたしも現代の日本人でございますから、予約機能の使い方くらい、マニュアルを読めばわかります。
「じゃあさ、僕が見ている前でやってご覧よ」
「いいですとも。おめめをひんむいて、よっく見てらっしゃいよ」
そうして無事にタイマー予約を済ませました。そして録画開始の時間になると…
録画スペース不足のマークが点滅する!(スペースは十分残っているはず)
「ほーらね。わかったでしょ。録画が始まらないのよ」
「うーん、変だなぁ。でも結局のところ一番確実なのは、時間になったらダイレクトに録画ボタンを押すことなんだよ」
「・・それをしなくていいように出来てるのが、タイマー予約機能でしょっ!」
渡仏から約2年半、テレビなしで過ごして来た我が家です。予約録画が出来なくったって、そう大した問題ではありません。
でもね、そういうことじゃないんです。なんなの、この不良品率の高さは!ですよ。
思い返せば、夫が3年前にこちらで買った携帯電話、新品だったはずなのに(きちんとパッケージも新品仕様だったのに)なぜか誰かの写真や電話番号が入っていましたっけ。考え始めると、むくむくと腹が立ってきます。
ここでもう1回店に持ち込んで文句を言うべきか。
(また2週間後に新品を取りに来て下さい、って言われそうだな〜)
メーカーにクレームするべきか。
(たらい回しにされて、挙げ句の果てに買った店に持ち込めって言われそうだな〜)
このまま原始的録画方法で使い続けるか
(予約録画機能が世に現れてから、何十年経っていることか…)
どの方法をとるにせよ、忍耐と粘り強さ、多少の問題は多めに見ようという諦め、誰にでも失敗はあると許せる寛大さ、などが要求されるのがフランス生活です。
最近、アメリカの雑誌による統計で、フランスが「最も住みやすい国」と結果が出たようですが、あれを信じちゃいけません。あの統計はアメリカ人のための統計であって、アメリカ人が外国で自国にいる時と同じような暮らし方(西洋式の暮らし)をする、という基準で計算されています。住居形態が違う日本は、もともと比較の対象にもなりません。
日本なら、新品の電気製品が故障しているなんて滅多に経験せずに済みます。万が一故障していても、「申し訳ありません。すぐに対応させていただきます」という気持ちのいい反応。長い間電話口で待たされることになっても、「あら、わたしが待たせたわけじゃありませんよ」と言われることもありません。忍耐力の限界を試されているように感じることなんてありませんよね?
フランスというのは、こういう国です。いいところも好きなところもたくさんあるけれど、便利さに慣れきった日本人にとってはかなりキツい部分があるのです。
今回の疑惑については、夫はさほど打撃を受けていないようなので、多分「予約録画できなくたっていいじゃないの」という諦観で乗り切ることになりそうです。そうですよ、わたしが小さい頃なんて、そもそも録画してみるなんて考えもしなかったんですからね。あの頃から比べたら、格段の進歩ですよ…、ね?
今回の疑惑は、予約録画できないかも?です。
夫は、わたしのやり方が悪いんだろうと頭から疑っていました。はばかりながらわたしも現代の日本人でございますから、予約機能の使い方くらい、マニュアルを読めばわかります。
「じゃあさ、僕が見ている前でやってご覧よ」
「いいですとも。おめめをひんむいて、よっく見てらっしゃいよ」
そうして無事にタイマー予約を済ませました。そして録画開始の時間になると…
録画スペース不足のマークが点滅する!(スペースは十分残っているはず)
「ほーらね。わかったでしょ。録画が始まらないのよ」
「うーん、変だなぁ。でも結局のところ一番確実なのは、時間になったらダイレクトに録画ボタンを押すことなんだよ」
「・・それをしなくていいように出来てるのが、タイマー予約機能でしょっ!」
渡仏から約2年半、テレビなしで過ごして来た我が家です。予約録画が出来なくったって、そう大した問題ではありません。
でもね、そういうことじゃないんです。なんなの、この不良品率の高さは!ですよ。
思い返せば、夫が3年前にこちらで買った携帯電話、新品だったはずなのに(きちんとパッケージも新品仕様だったのに)なぜか誰かの写真や電話番号が入っていましたっけ。考え始めると、むくむくと腹が立ってきます。
ここでもう1回店に持ち込んで文句を言うべきか。
(また2週間後に新品を取りに来て下さい、って言われそうだな〜)
メーカーにクレームするべきか。
(たらい回しにされて、挙げ句の果てに買った店に持ち込めって言われそうだな〜)
このまま原始的録画方法で使い続けるか
(予約録画機能が世に現れてから、何十年経っていることか…)
どの方法をとるにせよ、忍耐と粘り強さ、多少の問題は多めに見ようという諦め、誰にでも失敗はあると許せる寛大さ、などが要求されるのがフランス生活です。
最近、アメリカの雑誌による統計で、フランスが「最も住みやすい国」と結果が出たようですが、あれを信じちゃいけません。あの統計はアメリカ人のための統計であって、アメリカ人が外国で自国にいる時と同じような暮らし方(西洋式の暮らし)をする、という基準で計算されています。住居形態が違う日本は、もともと比較の対象にもなりません。
日本なら、新品の電気製品が故障しているなんて滅多に経験せずに済みます。万が一故障していても、「申し訳ありません。すぐに対応させていただきます」という気持ちのいい反応。長い間電話口で待たされることになっても、「あら、わたしが待たせたわけじゃありませんよ」と言われることもありません。忍耐力の限界を試されているように感じることなんてありませんよね?
フランスというのは、こういう国です。いいところも好きなところもたくさんあるけれど、便利さに慣れきった日本人にとってはかなりキツい部分があるのです。
今回の疑惑については、夫はさほど打撃を受けていないようなので、多分「予約録画できなくたっていいじゃないの」という諦観で乗り切ることになりそうです。そうですよ、わたしが小さい頃なんて、そもそも録画してみるなんて考えもしなかったんですからね。あの頃から比べたら、格段の進歩ですよ…、ね?
by poirier_AAA
| 2010-02-15 20:47
| 日々の断片
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