2010年 01月 29日
靴下のはなし |
こちらのスーパー、ある程度の大きさの店なら必ず「裁縫コーナー」が存在します。針(縫い針、待針、とじ針、刺繍針)、幅の違うゴムひも、ボタン、手縫い用の糸、ハサミ、アイロンでつけられるアップリケなど、最低限のものはここで揃えられるので便利です。
あるとき、このコーナーで写真のような糸を見つけました。 靴下を繕うための糸です。ちょうど穴の空いた靴下がいくつかあったので、早速買って来て使ってみました。
この糸、材質は綿で普通のミシン糸程度の太さの糸4本でできています。4本は撚り合わされていないのでゴロゴロせず、ひと針縫っただけでかなりの面積を埋められるし、強度も出ます。割合つやもあるので、繕ったところだけみっともなく目立ったりしません。かなりの優れものです。
靴下を繕うなんて今どき流行らないと思っていましたが、こうやってスーパーでも売られているところを見ると、フランスではまだ結構やっている人がいるのかもしれません。人前で靴を脱ぐ習慣がないわけですから、繕い跡があっても別に恥ずかしいこともないですし。(繕って履くのって、やっぱり恥ずかしいことでしょうかね?)
それに、日本で買った紳士用靴下は質が良く、洗濯を繰り返してもヘタってこないので、小さい穴程度ではもったいなくて捨てられないんですよ。子供用のソックスも然り。こちらで買った靴下は、安かろう悪かろうの商品を選んだわけでもないのに、すぐに縮んだりゴムが伸びてしまったりするのです。靴下だけは、日本に帰るたびにごっそり仕入れて、あとは繕いながら大事に履いています。繕い糸も4色ほど揃えていますよ。
ところで、靴下はフランス語ではChaussette(ショセット)と言います。このショセットを使ったいいまわしで、jus de chaussette(ジュ ド ショセット)というのがあります。直訳すれば“靴下ジュース”、そのこころは“まずいコーヒー”です。コーヒーと言えばエスプレッソの国ですから、薄くてがぶがぶ飲めるアメリカンコーヒーの評判はすこぶる悪く、かのスターバックスがパリに進出した時も、「あんな靴下ジュース、飲めたもんじゃない」と巷で言われておりました。
あるとき、このコーナーで写真のような糸を見つけました。
この糸、材質は綿で普通のミシン糸程度の太さの糸4本でできています。4本は撚り合わされていないのでゴロゴロせず、ひと針縫っただけでかなりの面積を埋められるし、強度も出ます。割合つやもあるので、繕ったところだけみっともなく目立ったりしません。かなりの優れものです。
靴下を繕うなんて今どき流行らないと思っていましたが、こうやってスーパーでも売られているところを見ると、フランスではまだ結構やっている人がいるのかもしれません。人前で靴を脱ぐ習慣がないわけですから、繕い跡があっても別に恥ずかしいこともないですし。(繕って履くのって、やっぱり恥ずかしいことでしょうかね?)
それに、日本で買った紳士用靴下は質が良く、洗濯を繰り返してもヘタってこないので、小さい穴程度ではもったいなくて捨てられないんですよ。子供用のソックスも然り。こちらで買った靴下は、安かろう悪かろうの商品を選んだわけでもないのに、すぐに縮んだりゴムが伸びてしまったりするのです。靴下だけは、日本に帰るたびにごっそり仕入れて、あとは繕いながら大事に履いています。繕い糸も4色ほど揃えていますよ。
ところで、靴下はフランス語ではChaussette(ショセット)と言います。このショセットを使ったいいまわしで、jus de chaussette(ジュ ド ショセット)というのがあります。直訳すれば“靴下ジュース”、そのこころは“まずいコーヒー”です。コーヒーと言えばエスプレッソの国ですから、薄くてがぶがぶ飲めるアメリカンコーヒーの評判はすこぶる悪く、かのスターバックスがパリに進出した時も、「あんな靴下ジュース、飲めたもんじゃない」と巷で言われておりました。
by poirier_AAA
| 2010-01-29 18:39
| 手仕事
|
Comments(0)