2010年 01月 02日
ヨハン・シュトラウス「こうもり」 |
年末になると恋しくなるものといったら、ベートヴェンの第9にくるみ割り人形、紅白歌合戦と人それぞれお気に入りがあると思います。わたしの場合はオペレッタ「こうもり」。これを観ないことには年を越せません。
なんとかこの面白さを伝えたいと思うけれど、あらすじを書いてもツボは説明しきれないし、できれば先入観とか予備知識なしで見て欲しいなぁと思うので、話の内容は省略します。でも心からお勧めしたい。それも、何かをしながら横目で見るんじゃなく、劇場に行ったかのようにどっしりと腰を据えてみてみて下さい。かなり幸福感に満たされますよ。
お勧めしたいのは、1990年大晦日のコヴェント・ガーデンのライブ収録です。
ジョーン・サザランドの引退公演ということで、サザランドとパヴァロッティ、マリリン・ホーンが2幕に特別出演しています。指揮はサザランドの夫君のリチャード・ボニング。この顔ぶれだけでも十分豪華だけれど、この3人の特別出演がなくても全く遜色ないと思えるほど、全体の出来が素晴らしい。
とにかくどの出演者をとってみても、歌もうまけりゃ演技もうまくて、思わずにやりとしてしまう場面が満載なのです。ロザリンデ役の愛嬌ある演技、その夫アイゼンシュタイン役の憎めない2枚目ぶり、これまた愛嬌たっぷりの昔の恋人アルフレートに刑務所長のフランク、忘れちゃいけない小間使いのアデーレ、エキセントリックな雰囲気を醸し出すオルロフスキー(コヴァルスキーが歌っています)。いずれ劣らぬ名演です。
歌も台詞もすべて英語なので、それが許せないと思う人にはお勧めしないけれど、耳に入ってくる台詞がわかって笑えるのって余計に楽しい。英国らしい風刺が効いた台詞が楽しめます。それに、オペラを知っている人なら、アドリブで歌われる曲の選曲の上手さで更に笑えます。
オペラでもコンサートでも、終わった瞬間に、会場全体がひとつの感動を共有している、という独特な雰囲気が生まれることがあります。この「こうもり」もそうです。内容も肩肘張らない楽しさだし、終わった後に「楽しかったね〜」という幸福な後味を味わえるので、笑いながら新年を迎えるにはもってこいですよ。
(ただし艶っぽい話なので、3歳児と一緒に見ると説明に窮する場面続出)
なんとかこの面白さを伝えたいと思うけれど、あらすじを書いてもツボは説明しきれないし、できれば先入観とか予備知識なしで見て欲しいなぁと思うので、話の内容は省略します。でも心からお勧めしたい。それも、何かをしながら横目で見るんじゃなく、劇場に行ったかのようにどっしりと腰を据えてみてみて下さい。かなり幸福感に満たされますよ。
お勧めしたいのは、1990年大晦日のコヴェント・ガーデンのライブ収録です。
ジョーン・サザランドの引退公演ということで、サザランドとパヴァロッティ、マリリン・ホーンが2幕に特別出演しています。指揮はサザランドの夫君のリチャード・ボニング。この顔ぶれだけでも十分豪華だけれど、この3人の特別出演がなくても全く遜色ないと思えるほど、全体の出来が素晴らしい。
とにかくどの出演者をとってみても、歌もうまけりゃ演技もうまくて、思わずにやりとしてしまう場面が満載なのです。ロザリンデ役の愛嬌ある演技、その夫アイゼンシュタイン役の憎めない2枚目ぶり、これまた愛嬌たっぷりの昔の恋人アルフレートに刑務所長のフランク、忘れちゃいけない小間使いのアデーレ、エキセントリックな雰囲気を醸し出すオルロフスキー(コヴァルスキーが歌っています)。いずれ劣らぬ名演です。
歌も台詞もすべて英語なので、それが許せないと思う人にはお勧めしないけれど、耳に入ってくる台詞がわかって笑えるのって余計に楽しい。英国らしい風刺が効いた台詞が楽しめます。それに、オペラを知っている人なら、アドリブで歌われる曲の選曲の上手さで更に笑えます。
オペラでもコンサートでも、終わった瞬間に、会場全体がひとつの感動を共有している、という独特な雰囲気が生まれることがあります。この「こうもり」もそうです。内容も肩肘張らない楽しさだし、終わった後に「楽しかったね〜」という幸福な後味を味わえるので、笑いながら新年を迎えるにはもってこいですよ。
(ただし艶っぽい話なので、3歳児と一緒に見ると説明に窮する場面続出)
by poirier_AAA
| 2010-01-02 10:27
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