2009年 12月 06日
手荒れにご注意 |
数日前のこと。料理の途中で酢が手の甲にかかったとき、ぎゃっとするくらい痛かった。思わず、素手では酢に触れなかったっけ?と自問したけれど、これは普通の米酢であって、決して硫酸とかではない。
痛かったのは、わたしの手の甲にあかぎれができていたからだった。やっぱり今年も来たか。
2ヶ月も前から寒い寒いと文句を言っていた我が家も、11月末にようやく建物の床暖房が始まって最近は随分寒さが和らいで感じられるようになった。背中と肩の凝り方が全然違うので、本当にありがたい。ありがたいんだけれど、ありがたさ100%というわけではない。なぜなら床暖房が入ると家の中が異様に乾燥するから。床暖房は15℃までしか暖まらないようになっているので、それ以上に暖房したいときは部屋に付いている電気暖房を使わなければならず、このダブルの暖房が室内の乾燥に拍車をかけるのである。
夫も子どももいない昼間は室内暖房を使わない、炊事にお湯を使わない、室内暖房を使うときは洗濯物を室内で乾かす、シャワーの後の浴室のドアを開けておく、ハンドクリームを使う‥と意識して乾燥対策に努めて来たのだけれど、やっぱり駄目だったようだ。
それでも、今年は子どもたちが幼稚園に行くようになったし何よりぐんと手がかからなくなったので、手荒れ予想はそんなに悪くない。冷たい風にさらされて皮膚が割れて血がにじむくらいのことはありそうだけれど、去年一昨年のように爪あかぎれに悩まされることはないだろうと思う(と願っている)。
パリの水質の悪さ、乾燥、毎日の炊事洗濯、子どもと一緒の散歩(紫外線と寒風)に加えて、手入れらしいことをまったくしなかったために、この3年間でわたしの手は一気に年を取った。すんなりしていた指はごつごつと節くれ立ち、手の甲は樹皮のような厚い皮で覆われ、手のひらは細かいしわが縦横に走って、うるおいの「う」の字も見当たらない使い古した手になった。気がつけば、昔「そんなにひどくなる前にきちんと手入れすれば済むことでしょ」と文句をつけていた母の手に酷似している。
母と違うのは、夫が食後の皿洗いを手伝ってくれるということである。
これは自慢できる。
それが最近うまくいかなくなってきた。夫の手にも手荒れが現れたのである。夫はそれを見せながら「こういう手でお皿を洗うと滲みるんだよね〜」と哀れっぽく(期待を込めて)わたしを見る。わたしも負けずに「ほら、今日はこことここが割れて血が出たんだよ」とやり返す。五十歩百歩、ドングリの背比べ、目くそ鼻くそを笑うが如き症状の品評会を繰り広げ、最後に恩着せがましく片方が引き受けて終わる、という毎日だ。
2人ともゴム手袋を買えばいいのだよね。
痛かったのは、わたしの手の甲にあかぎれができていたからだった。やっぱり今年も来たか。
2ヶ月も前から寒い寒いと文句を言っていた我が家も、11月末にようやく建物の床暖房が始まって最近は随分寒さが和らいで感じられるようになった。背中と肩の凝り方が全然違うので、本当にありがたい。ありがたいんだけれど、ありがたさ100%というわけではない。なぜなら床暖房が入ると家の中が異様に乾燥するから。床暖房は15℃までしか暖まらないようになっているので、それ以上に暖房したいときは部屋に付いている電気暖房を使わなければならず、このダブルの暖房が室内の乾燥に拍車をかけるのである。
夫も子どももいない昼間は室内暖房を使わない、炊事にお湯を使わない、室内暖房を使うときは洗濯物を室内で乾かす、シャワーの後の浴室のドアを開けておく、ハンドクリームを使う‥と意識して乾燥対策に努めて来たのだけれど、やっぱり駄目だったようだ。
それでも、今年は子どもたちが幼稚園に行くようになったし何よりぐんと手がかからなくなったので、手荒れ予想はそんなに悪くない。冷たい風にさらされて皮膚が割れて血がにじむくらいのことはありそうだけれど、去年一昨年のように爪あかぎれに悩まされることはないだろうと思う(と願っている)。
パリの水質の悪さ、乾燥、毎日の炊事洗濯、子どもと一緒の散歩(紫外線と寒風)に加えて、手入れらしいことをまったくしなかったために、この3年間でわたしの手は一気に年を取った。すんなりしていた指はごつごつと節くれ立ち、手の甲は樹皮のような厚い皮で覆われ、手のひらは細かいしわが縦横に走って、うるおいの「う」の字も見当たらない使い古した手になった。気がつけば、昔「そんなにひどくなる前にきちんと手入れすれば済むことでしょ」と文句をつけていた母の手に酷似している。
母と違うのは、夫が食後の皿洗いを手伝ってくれるということである。
これは自慢できる。
それが最近うまくいかなくなってきた。夫の手にも手荒れが現れたのである。夫はそれを見せながら「こういう手でお皿を洗うと滲みるんだよね〜」と哀れっぽく(期待を込めて)わたしを見る。わたしも負けずに「ほら、今日はこことここが割れて血が出たんだよ」とやり返す。五十歩百歩、ドングリの背比べ、目くそ鼻くそを笑うが如き症状の品評会を繰り広げ、最後に恩着せがましく片方が引き受けて終わる、という毎日だ。
2人ともゴム手袋を買えばいいのだよね。
by poirier_AAA
| 2009-12-06 10:08
| 日々の断片
|
Comments(0)